NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会
ロシア人による日本語“言の葉”コンテスト ロシア人による日本語“言の葉”コンテスト

ロシア人による日本語“言の葉”コンテスト 10/25(日)オンライン開催! 観覧者募集中

 この度、露日協会・日露文化サロン・当協会・日露関係協会の共催で、ロシア在住日本語学習者によるスピーチコンテスト「言の葉(ことのは)」を開催することになりました。

 コンテスト名は、人の心を木に例えれば言葉はその「葉」にあたるという日本古来の概念にちなみ、秋の木々が見せる独自の彩りを自らの言葉を磨き上げた人が輝かせる各々の個性になぞらえて冠したものです。

 参加者は独学、講座、語学学校などで日本語を学習している15歳以上で日本滞在経験3ヶ月以内の方。テーマの選定、発表スキル、発音などの評価点を総合して審査されます。現在ムルマンスク、ウラジオストク等からエントリー中。関心をお持ちの方はぜひご観覧ください!

 コンテスト参加者向けの概要ページはこちら(ロシア語、露日協会サイト内)。

日時:2026年10月25日(日)日本時間16:00より
Zoomミーティングルームにてオンライン開催
観覧無料
観覧お申し込み締切:10月21日(水)

 
秋のロシア語日本語交流会

秋のロシア語日本語交流会 参加者募集!
テーマは「私の名前の由来と、私の名前の愛称」

 今回のテーマは「私の名前の由来と、私の名前の愛称」です。

 あなたの名前には、両親の願いが込められています。『名は体を表す』という言葉がありますが、まさにそうなれるように、両親からもらった名前を抱きしめて、より一層大事にしていきたいですね。

 また「愛称」で呼ばれることで、親しみを感じて話しやすくなり、「自分は受け入れられている」という雰囲気ができ、安心感が生まれます。ロシアの人々は友人や恋人同士、親しみを込めて互いの名前を愛称で呼び合います。また、子供や孫を呼ぶ際にも用いられます。日本でもそうですね。

 苗字でも名前でも良いです。由来と愛称を是非お話しください。

 ウリヤノフスク、ムルマンスク、モスクワなどで日本語を学習している人との交流会です。

 最初にロシア語で、続いて同じことを日本語で合計3分以内にお話しください。発表の後、参加者から質問がありますが、通訳が常駐していますので、ご安心ください。他の参加者のお話を聞くだけでもOKです。お申し込みをお待ちしております。

日時: 2026年11月29日(日)日本時間18:00から
Zoomミーティングルームにてオンライン開催
参加費:無料

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今月は休載いたします。

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横浜ロシア語センター第145期 生徒募集中!

 2026年10月に新学期が開講します。初心者向けの「入門」のほか、「ロシア語で伝える日本文化」、「ネイティブと学ぶロシア語会話」クラスも新規開講予定。

 初級・中級・準上級・上級・会話・演劇の各クラスへの編入や見学も歓迎します。ぜひお気軽にお問い合わせください。

 講座の詳細は横浜ロシア語センターのホームページでごらんいただけます。

 
ロシア語入門体験講座1
大山麻稀子先生のロシア語入門体験1
ロシア語入門体験講座2
織田桂子先生のロシア語入門体験2
ウクライナ語入門体験講座
ジェルーリ・ラリーサ先生のウクライナ語入門体験

第145期 ロシア語・ウクライナ語入門体験講座報告

 9月26日(土)、横浜ロシア語センター第145期開講に先立ち、初めて学ぶ方のための入門体験講座を行いました。今回は延べ11名の参加者があり、各講師の専門や特徴が生かされた講座になりました。参加者の皆さんからも多少の学習経験が伺われ、文字や単語や簡単な会話のフレーズもスムーズに発音されていました。

 13時からは大山麻稀子先生によるロシア語体験1。参加者4名。ロシア語の概要や歴史から当センターの方針、「きらきら星」のメロディーによるアルファベットの歌や初歩の文法、文化や習慣の小ネタまで織り交ぜて、難しそうなイメージのロシア語の発音についても「アクセントが合っていれば通じる」とハードルを下げ、これからロシア語を勉強する人の興味を引きそうな多彩な話題が盛り込まれた講義でした。

 14時からは織田桂子先生によるロシア語体験2。参加者3名。まず最初からロシア語で沢山聞いて話しながら初歩の文法にも無意識に触れることができる実践型の授業でした。発音に際してアクセントの位置や分離記号の有無で意味が変わる例を挙げ、巻き舌のР(R)の発音は英語のRの舌の位置で両側から強く息を吐くと出来るというコツを伝授。PCやスマホ隆盛の現代だからこその手書き(筆記体)の大切さにも触れておられました。

 15時からはジェルーリ・ラリーサ先生によるウクライナ語体験。参加者4名。ロシア語、ポーランド語、モンゴル語等の学習経験者が集まり、参加者同士や先生とのペアで初歩のやりとりをしながら、「ウクライナ語は綴り通りに発音する」「残念ながら(?)格変化がある」など、それらの言語とウクライナ語の相違点や特徴を垣間見ることができたようです。先生は挨拶や単語をその原義を文化・習慣、時には自分の実体験とからめて紹介し、地方による言い方の違いやロシア語の位置づけにも言及されていました。

 横浜ロシア語センターの新学期は10月15日(木)より順次開講となります。只今新規・継続受講のお申し込みを受付中です。見学も随時歓迎。ご希望の方は事前にお問い合わせください。詳細は教室ホームページにて。

 

Курсы японского языка

Всех желающих изучать японский язык мы приглашаем на индивидуальные курсы японского языка при обществе ≪Япония-Евразия≫ префектуры Канагава.

Наши курсы ориентированы в первую очередь на русскоговорящих, проживающих в Японии, поэтому большинство наших преподавателей владеют русским языком на высоком уровне. Возможны аудиторные и онлайн-уроки. Мы внимательно выслушаем Ваши пожелания и подберём оптимальную учебную программу.

За справкой обращайтесь по электронному адресу contact@kanagawa-eurasia.org или в офис общества ≪Япония-Евразия≫ префектуры Канагава (просьба заранее сообщить о своём визите по электронной почте).

日本語教室のご案内

 主にユーラシア(旧ソ連)諸国出身のロシア語を母語とする方を対象としています。文字や文法から日本での生活に必要な日常会話、日本語能力検定試験対策まで、それぞれの目的やレベルに合わせて個人レッスンで丁寧にお教えします。

 時間は平日の昼間でご相談に応じます。対面・オンラインの選択も可能です。

 ロシア語版ホームページもありますので、学習希望者にぜひご紹介ください。

 

ロシア民族楽器 バラライカ&ドムラ教室

 毎月原則2回、横浜平和と労働会館6階会議室で土曜日に開講中。

 奏法の基本から音楽理論や高度な内容まで学べます。初心者から中・上級者まで歓迎!

 2026年度後期前半のレッスン予定は、10月10日、10月24日、11月7日、11月21日、12月5日です。

 お問い合わせは神奈川県日本ユーラシア協会事務局まで。

時間:14:00~18:45の間、各45分
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館6階会議室

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組織状況

 横浜ロシア語センターの144期も終講になり、受講の継続申し込みを受け付けていますが、ロシア語講座非継続にともない、協会も退会するという「ロシア語非継続退会者」が3人です。また、新学期145期が10月15日からなので、現在のところ新規入会者はゼロで、8月から3名減の月末現在の会員数は181名となっています。

(木佐森)

財政状況

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2026/9/1~9/30
単位:円
摘 要本年度当該月収入前年度当該月収入対前年度増減
一般会計186,200199,000-12,800
教育事業2,256,3302,356,520-100,190
一般事業21,12014,3906,730
合 計2,463,6502,569,910-106,260
摘 要本年度当該月支出前年度当該月支出対前年度増減
一般会計409,421526,461-117,040
教育事業221,206401,690-180,484
一般事業39,73620,40019,336
支出合計670,363948,551-278,188
当該月収支1,793,2871,621,359171,928
累計収支計741,597647,74193,856

 昨年(赤字すれすれ)と同じ傾向で推移しています。教育事業会計(センター授業料)は、昨年に比べ、10万円少なくなっているので、新学期145期の授業料の納入が遅れているのか、非継続による受講生の減少によるものなのか、心配されます。

(木佐森)

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アルメニアブランデー

アルメニアブランデー グランドエレヴァン3年 500ml / 2,600円(税込)

アルメニアの首都エレヴァンの名を冠した3年熟成のブランデー。
アララト盆地で栽培されるブドウと、アラガツ山の湧水から造られています。
干しブドウや生のブドウのフルーティな香りと、ほのかなアプリコットのような余韻が特徴です。
アルコール度数 40%

 
マリア・ビスケット

マリア・ビスケット 310g / 450円(税込)

やさしい甘さとサクサクの食感が魅力のビスケットです。
中身は6枚ずつの個別包装なので食べたい分だけを手軽に楽しめて便利。
全体の量が多いので満足感も得られます。
ウクライナ製造

 
「1か月で復習するロシア語 基本のフレーズ」

書籍「1か月で復習するロシア語 基本のフレーズ」本体2,200円+税

初めて学習する方でも暗記しておきたい手軽で短いフレーズや、文法が学べるフレーズを厳選。
使われる場面の説明もあり会話に役立てることができます。
一言でも覚えてロシア語圏の人達との対話をめざしましょう。
竪山洋子:著 語研:刊
ISBN:978-4-87615-454-8 四六判 216ページ
語研サイトから音声ダウンロード可 初級~中級
2025年10月発売、当協会事務所でも取扱中。

 

商品は桜木町の当協会事務所で取扱中。原則として平日・土曜12時~18時営業。
スタッフ外出等で不在の場合もありますので、確実を期す場合は事前にご連絡ください。

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ロシア・トップ10

【芸能】Русская Десятка ロシア・トップ10

 直接的な紙幣乱刷を行ってないものの、中央銀行の資金供給を利用した国内銀行の国債購入などを通じて事実上ルーブルを間接的に発行してるためインフレ加速の足音が聞こえてきているロシアから、TOP10をお送りします。今月もМуз-твの ≪Русский чарт≫ です。10曲中5曲が新曲!

 ≪Малиновая лада≫がスマッシュヒットしたカザン出身ガヤゾフブラザーズの新曲≪Санта Лючия≫(サンタ・ルチア)が9位にランクイン。8月13日にリリースされ、現在のYouTube再生回数は1701830回。

 2012年から活動しているフィラトフ&カラスの≪Там, Где Рассвет≫(夜明けが訪れる場所)が8位にランクイン。表に立つこの二人は音楽制作が長い面々で、英仏のレーベルにも参加したことのある実力派。8月17日にリリースされ、現在のYouTube再生回数は197783回。

 マヴィクの≪ИДУ НA ВОСТОК≫(東に行く)が7位にランクイン。マヴィクは以前ガリブリとのタッグ曲がよくこのRDでもチャートインしていましたが、ソロにも挑戦。7月20日にリリースされ、現在のYouTube再生回数は283,597回。

 先月のチャートでクリードとのコラボで首位奪取したアルティク・アスティの初代女性Voアンナが、国内外で大成功を収めている時代の寵児ビランと初デュエットした≪Эпилог≫(エピローグ)6位にランクイン。8月14日にリリースされ、現在のYouTube再生回数は3896967回。

 5位にアコースティックな兄弟デュオ・ダブロの≪Море, привет≫(やあ、海)がランクイン。本曲は昨冬に書くと宣言し完成した最高のサマーソングだそうで、「恐らく、冬が一番暖かさが恋しくなる季節だから、こういう曲が生まれるのかもしれません」と語っていました。6月23日にリリースされ、現在のYouTube再生回数は355,216回。

 クリードとアルティク・アスティのコラボをTOP10から追い出し首位を奪取したのは、ウクライナ・ドネツク州出身、35歳の女優&ブロガーであるネムチェンコの≪По городам≫(町々を歩いて)でした。女優業としては≪Я заберу твою любовь≫, ≪Сваты-6≫などのメロドラマやコメディードラマで人気を博し、ブログでは夫と共に運営していて、家族生活やダンスチャレンジに関するユーモラスな動画を公開しています。2024年には、ポジティブなコンテンツを制作し、家族の価値観を促進する夫婦の功績を称える「ヨルカ・ブログ賞」にノミネートされました。新曲は純粋な喜びと楽観主義で満ち、世界やロシア各地を旅する自由な歌です。サビの部分「パ・ゴーロダム!ダム!ダム!」が、リスナーの心を掴み旅を力強く称えた団結歌のようです。6月10日にリリースされ、現在のYouTube再生回数は1,214,769回。おめでとうございまーす!:-)

(МУЗ-ТВ/9月22日発表/MOPA)

画像は VK, Wiki,vesti.ru, dzen.ru, gazeta.ru, pervoe.online より
※全文、チャート、PV視聴はユーラシア芸能ブログでどうぞ。
2025年7月よりアメブロに移転しました。過去記事も読めます。

 
『さよなら、私のロシア』 『さよなら、私のロシア』 『さよなら、私のロシア』

【映画】『さよなら、私のロシア』

(原題:A Little Gray Wolf Will Come、ジャンナ・アガラコワ監督作品、クロアチア=オランダ=フランス、2025年)

 ロシア国営放送の海外特派員だった女性ジャーナリスト、ジャンナ・アガラコワ。彼女はロシアのウクライナ侵攻に抗議し、職を辞した。そして現在、「外国の代理人」と認定され、事実上の亡命生活を送っている。本作は、ジャンナ本人を主人公とした私的ドキュメンタリーだ。

 イタリア人の夫と娘とニューヨークで暮らすジャンナ。難しい年ごろとなった娘のアリーチェとはジェネレーションギャップもあってかコミュニケーション不全に。アリーチェは3歳の時にロシアを離れていたため、ジャンナはアリーチェに「ロシア人らしさ」を求めようとするが、アリーチェも母の思いにどうすることもできないでいた。ジャンナは娘にロシアを体験させるため、休暇を利用して四つの夏と一つの冬をロシアで過ごすことに。

 戦争への気配が濃くなっていくある日、アリョーナはある言葉を母に向け発する。それを機に、家族旅行はジャンナの内省への旅となっていく。

 今も続くウクライナとの戦争を背景に、ジャーナリストとして、ロシア人としての誇りと心の痛みが、数百時間という膨大な映像から抽出され、描き出されていく。

 11月14日(土)よりユーロスペース、横浜シネマリンほか全国順次公開

(文:滝沢 三佐子/(C) 2025 LEWA productions - Revolver Amsterdam - Giorgio Savona productions)

 
『MOTHERLAND  マザーランド』 『MOTHERLAND  マザーランド』 『MOTHERLAND  マザーランド』

【映画】『MOTHERLAND マザーランド』

(原題:GIMTINE、トーマス・ヴェングリス監督作品、リトアニア=ラトビア=ドイツ=ギリシャ、2019年)

 アメリカに住む12歳のコヴァスは、夏休みを利用して初めて母ヴィクトリアの故郷リトアニアを訪れる。母は離婚して、故郷に戻り新しい生活を息子と二人で始めようとしていた。舞台はソ連が崩壊し、独立したリトアニア。両親の離婚がコヴァスの心に影を落としていたが、母の旧友ロマスの娘マリアと知り合い打ち解けていった。そんなとき、かつて母が暮らしていた土地には、別のロシア人家族が住んでいることがわかる。そしてコヴァスは、母の隠された過去を知る。

 大国から蹂躙されたリトアニアの悲劇と、故郷をあとにせざるを得なかった者たちの切ない心情、世代をこえたアイデンティティの揺らぎが詩情あふれる映像美に結晶。

 自身がリトアニアからの移民二世であるトーマス・ヴェングリス監督の経験をもとにした長編監督デビュー作。少年コヴァス役は、リトアニアがルーツのマータス・メトレフスキ、リトアニアを代表する女優セヴィリヤ・ヤノシャウスカイテが母を演じる。

 10月3日より横浜シネマリンにて公開開始。

(文:滝沢 三佐子/(C) 2019 Studio Uljana Kim / Locomotive Productions)

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「ソ連・東欧ナイト」
蒲生昌明氏

イベント報告「ソ連・東欧ナイト」

9月11日 於:渋谷ROOTS

 現在、奇数月第2金曜日に定期的に行われ、すっかり共産圏音楽イベントとして定着したソ連・東欧ナイト。今回は、今年5月に死去した元モスクワ放送アナウンサーの西野肇氏を偲び、“追悼・西野肇氏”と銘打って5人のDJがそれぞれ得意分野のソ連・東欧ナンバーを披露した。

 トップバッターはソ連ジャズ盤使いとして藤沢を中心に活動しているCaptain Bob氏。おしゃれでファンキーなソ連ジャズをセレクトした。続いて、モスクワ放送スーパーリスナーとして、当協会でも何度か講演を行っている蒲生昌明氏が満を持してDJデビュー。カセットテーププレイヤーを持ち込み、西野さんがアナウンスしているモスクワ放送番組を再生プレイした。当時全盛だったVIAグループ、“サモツヴェティ”の代表作「僕の住所はソビエト連邦」やアラ・プガチョワの楽曲もフィーチャーして大盛り上がり。

 さらにレッド・ファンクの大御所、山中明氏によるソ連・共産圏ファンク。鉄のカーテンの向こう側の音楽とはとても思えない豊かなグルーヴに、会場は一気にダンスフロアと化した。

 ゲストDJ2人目は、共産テクノの第一人者、四方宏明氏。クイーンなど西側の楽曲を見事なまでにカバーし、ほとんどオリジナル然としたナンバーを次々とプレイ。

 このほか、東欧ポップフォーク専門のRiya、バルカン半島フォークをメインとしてDJ何といったレギュラーDJも興味深いナンバーでリスナーを魅了した。

(滝沢)

「ソ連・東欧ナイト」
Captain Bob氏
「ソ連・東欧ナイト」
山中明氏
「ソ連・東欧ナイト」
四方宏明氏
「ソ連・東欧ナイト」
ヨハネス市来氏
 
ウラジオストクのシンボル「金角湾を横断する橋」
会場のFESCOホール
コスプレサミット”Animate it!” コスプレサミット”Animate it!” コスプレサミット”Animate it!”

2026年、ウラジオストク・ブラゴベシチェンスク訪問記 ~極東ロシアの「いま」~(3)
ウラジオストクのコスプレサミット”Animate it!”

 この旅の目的の1つが、3日間にわたって開催される、極東ロシア最大のアニメイベント「ウラジオストクコスプレサミット」”Anmate it”です。ロシアは今、日本から物品を送ることができないので、主催者のアントンさんに頼んでブースを設け、日本のアニメグッズやカップラーメン、それに日本のお土産を並べました。好評だったのが、猫の柄をした波佐見焼の皿です。商売をする気は毛頭ないので、無料であげましたが、「かわいい」と、若い女性に好評でした。今、ロシアでは日本の焼き物がブームになっているのも頷けます。

 会場となったFESCOホールは、人でごった返していました。コスプレイヤー、写真を撮影する人、グッズを買い求める人など、様々です。

 私はコロナ禍以前にもこのイベントに参加しましたが、以前と違うのは、中国や韓国アニメのコスプレが多くなってきたことです。それでも、会場内のBGMでNARUTOというアニメのオープニングソングである『ブルーバード』が流れると、会場は大合唱!それも皆、日本語で歌っていて、アニメやサブカルチャーというのは国境を越えるものだなと実感させられました。そして、ステージでの選ばれたコスプレイヤーによるパフォーマンスも圧巻の一言。誰が優勝してもおかしくない勢いです。

 3日間行われたコスプレサミットでは、日本人はほとんど見かけませんでした。しかし、在ウラジオストク日本国総領事館職員で文化交流担当のS領事が私たちのブースを見て、「日本からわざわざいらっしゃったのですね!」と声をかけてくださいました。さっそく名刺交換と日本ユーラシア協会の紹介を行い、日露間の文化交流や草の根の市民交流を大切にすることを再確認しました。

 3日間のコスプレサミットもあっという間に終了。最後には優勝グループとのペアショットを求めて行列ができました。協力をいただいた宮本智さんや「日本海ブリッジ」代表のウラジーミル様に厚く御礼申し上げます。

 さあ、次号ではシベリア鉄道でブラゴベシチェンスクに向かいます!

(内藤)

 

ムルマンスク紀行 (13) ムルマンスクの歴史

 現在のムルマンスク地域の領土での人類の存在の歴史は、数千年前までに遡ります。 当時のロシア人はノルマン(古代ノルウェー人)を、「ムルマン」と呼んでいました。

 紀元前8千年紀から紀元前7千年紀には既にコラ半島に人々が存在したことが確認されました。

 北極旧石器時代、石器を扱うコムサ文化が発達して、スカンジナビアからコラ半島への狩猟部族が移住し始めました。また古代にはラビリント(広い土地に脳の模様を形作った遺跡)、ペトログリフ(岩肌に象形文字や簡素な絵が切削された遺跡)、セイド(数個の巨岩を組立て祭壇状にした遺跡)が作られました。

 紀元前 4千年~紀元前 2千年紀にかけて、ヴォルガ川とオカ川の合流地点から当地に移住してきました。この時代の集落の文化は発掘された土器の特徴から、櫛目文土器文化と名づけられました。

 その後約3,500年前北ウラルから移住の波がありました。スカンジナビアから流れてきたコーカソイドと南部から流れてきたモンゴロイドの外観を併せ持つ人々ラポノイドが現れ、コラ半島とスカンジナビア北部全域に広がりました。 当時のルーシでは、彼らをラップ(サーミ)と呼んでいました。

 ノヴゴロド公国の貴族らが約12世紀までにコラ半島に到達。定期的漁業遠征団を派遣し、魚、毛皮、アザラシの脂身などといった北の恵みを獲得しました。その後コラ半島南部から小さな集落が発生。

 15世紀後半にコラ半島の土地はモスクワ公国の一部になり、海洋動物の捕獲、漁業、塩の生産が経済の基盤となりました。16世紀初めに先住民族サーミ族にロシア正教の普及を開始しました。

ラビリント
ラビリント
ペトログリフ
ペトログリフ
セイド
セイド
中世頃のアシカ猟
中世頃のアシカ猟

 16世紀前半に半島内で最古の市であるカンダラクシャ市とコラ市が誕生。16世紀半ばコラ半島は国際貿易の中心となり、コラ市に貿易拠点が集中し、英国、オランダやスカンジナビアなどと貿易をしました。

 1916年ロマノフ王朝時代末期にロマノフ・ナ・ムールマネという都市が誕生。1917年に名称がムルマンスク市に改称。1921年にムルマンスク州設立と共に同州の州都に、そして北極圏にある国々の中で最大人口を持つ大都市となりました。

 1941年から1945年まで続いた大祖国防衛戦争では州内各地が襲撃され、ムルマンスク市では爆撃で港湾近くの建屋数軒残して全焼、多くの人が戦禍で失われました。それでもナチスとの激しい攻防の末勝利し、1985年ムルマンスク市は英雄都市の称号が与えられました。

 貴方も一度足を運んで、市創立110周年を迎える北極圏の首都を歩いてみませんか?

 神奈川県日本ユーラシア協会では2026年の年末年始開催に向けて、ムルマンスク旅行を計画しております。
 詳細は2026年9月号の行事予定欄をご覧ください。

(福島 留美/ムルマンスク在住)

聖ニコライ教会の定礎式
聖ニコライ教会の定礎式(1916年)
ソ蓮極北防衛隊慰霊碑
ソ蓮極北防衛隊慰霊碑(1974年)。地元住民の間ではアリョーシャ像と呼ぶ。下には英雄都市の称号を受けた各都市名が刻まれた石碑が並ぶ。
(左)市入口の塔(右)メダルのモニュメント
(左)市入口の塔(1978年)。地元住民の間ではステラと呼ぶ。
(右)大祖国防衛戦争の功績で授与されたメダルのモニュメント。
 

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