10月最初の日曜日、簡単料理会を開催します。本格的な料理教室ではなく、誰でも簡単に作れるものを参加者でつくって食べようという気軽な集いです。
今までにも何回か作った「海軍マカロニ」に加えて、今回はコンビーフを使った陸軍風の蕎麦の実「カーシャ」も。旧ソ連風ミリメシ(戦闘糧食)に興味のある方歓迎します。
2品の料理で食欲の秋を満喫しましょう。
日時:2023年10月1日(日)12時~
会場:横浜平和と労働会館5階教室
参加費:一般1000円、会員800円(食材・資料代実費)
定員:10名
※食材準備のため、必ず前日までに予約をお願いいたします。
8月20日は日ロ友好運動の中でも悲劇的な日です。78年前のこの日、樺太(現サハリン)真岡(現ホルムスク)郵便局での交換手9名の自決があったのです。後に「北のひめゆり」と呼ばれることになる、この悲劇について描写された作品『氷雪の門』を鑑賞しました。そして、その日が奇しくも同じ日だったのです。鑑賞会の前に、参加者5人全員で黙祷を行いました。
映画は史実に沿っていました。当時の樺太は戦争の影響はありません。東京の空襲で焼けだされた人が親戚・知人を頼って、樺太に来るぐらいでした。ところが、僅か数ヶ月後に空襲以上の悲劇に見舞われたのです。5月のサハリン学習会の際、参加者から質問を受けました。「シベリヤ抑留については取り組んでいるが、樺太についてはあまり取り組んでいない」というものでした。その指摘通り、沖縄の地上戦と同じように、一般の市民がいきなり戦闘に巻き込まれたのです。映画の中で、それらが分かりました。避難する途中で、機銃掃射を受ける場面。老人が金を見せて「これ、やるから連れて行ってくれ」と哀願する姿。患者をトラックに乗せた後、ソ連軍に捕まるのを恐れて集団自決する看護師たち。そして、「これが最後です」と自決を告げる交換手たち。その最後の通信で大泊(現コルサコフ)の郵便局長は「死んじゃダメだ。生きるんだ」と涙の訴えをしました。しかし、「捕虜になるのは死に勝る屈辱」と叩き込まれていた交換手たちは次々と青酸カリを……。
鑑賞会後、参加された非会員の方は「前から関心はあったけれど、初めて観た。9人の交換手以外にもこんな悲劇があったなんて知らなかった」と感想を述べてくれました。ユーラシア協会は友好運動団体です。友好運動は平和だからこそ、できることです。その平和の正反対が戦争です。二度とこんな悲劇は繰り返してはいけません。その思いを新たにした鑑賞会となりました。
(関戸)
2023年10月からの第139期開講に先立ち、初めて学ぶ方のための入門体験講座を行います。
語学の学習は相互理解と平和への第一歩です。こんな時だからこそ、ロシア語もウクライナ語も同じ学び舎で、仲良く一緒に勉強してみませんか。
もちろん、目標は大きくても小さくても、なんとなく興味を持っただけでも構いません。学んでみたい方はどなたでも歓迎いたします。まずはお気軽に体験してみてください!
詳しくはホームページをごらんの上、体験希望の方は事前にご予約ください。
日時:2023年9月30日(土)
13:00~13:45 ロシア語入門体験1 講師:竪山洋子
14:00~14:45 ロシア語入門体験2 講師:菅原彩
15:00~15:45 ウクライナ語入門体験 講師:ジェルーリ・ラリーサ
会場:横浜ロシア語センター教室
※原則対面、オンライン受講も応相談
2023年10月から、初めて学ぶ方のためのロシア語入門クラスを水曜夜と土曜午後に、ウクライナ語入門クラスを水曜夜に開講します。授業ではアルファベット、発音、文字の読み書き、イントネーション、初歩の文法を学び、簡単な質問や自己紹介など基礎的な日常会話ができるようになることを目指します。
受講お申し込みは9月30日の体験講座にご参加いただいてからでも、今すぐ直接されても構いません。
また初級~上級、会話、演劇、文学の既存クラスへの編入も歓迎いたします。
お申し込み・お問い合わせは横浜ロシア語センター事務局まで。
2023年春に続いての集中講座。今回は造格を中心に学びます。中級文法を既にある程度学んだ方が対象です。
表現のニュアンスを理解し、動詞だけでなく動詞と前置詞や名詞の格変化を必ずセットにして覚えることで、ロシア語らしい自然な伝え方が出来るようになるでしょう。
日程:9月25日(月)、10月2日(月)時間:19:30~21:00 全2回
場所:横浜ロシア語センター教室/オンライン(Zoom)併用可
講師:須藤アレキサンドラ
受講料:一般7,700円、会員6,700円(全2回分、教材費込み)
お申し込み締め切り:9月19日(火)
2023年10月開講の139期より、横浜ロシア語センター本科コース(入門、初級、中級、上級)諸クラスの名称が新たな基準に合わせて改変されます。
外国語教育の国際スタンダードに合わせ、より明確で分かりやすく、より高いレベルを目指しやすいクラスづくりを行っていけたらと思います。
詳細はホームページをご覧ください。
Всех желающих изучать японский язык мы приглашаем на индивидуальные курсы японского языка при обществе ≪Япония-Евразия≫ префектуры Канагава.
Наши курсы ориентированы в первую очередь на русскоговорящих, проживающих в Японии, поэтому большинство наших преподавателей владеют русским языком на высоком уровне. Возможны аудиторные и онлайн-уроки. Мы внимательно выслушаем Ваши пожелания и подберём оптимальную учебную программу.
За справкой обращайтесь по электронному адресу eurask2@hotmail.co.jp или в офис общества ≪Япония-Евразия≫ префектуры Канагава (просьба заранее сообщить о своём визите по электронной почте).
ロシア語を母語とする方を対象に、日常会話や日本語能力検定試験対策など、受講生の目的やレベルに合わせて個人レッスンで丁寧にお教えします。
講師はロシア語を交えて、または日本語のみの直接法で授業を行います。
詳しくはホームページ(日本語版・ロシア語版完備)をごらんください。
毎月原則2回、土曜日に開講中。レッスンでは基本奏法、譜読みから音楽理論、デュオから基本的なアンサンブルまで学べます。
上達すれば北川先生主宰の民族楽器オーケストラに入って演奏会・発表会で弾く機会もあります。8月6日にはオーケストラが合唱団「白樺」の定期演奏会に出演しました。
9月のレッスンは9日、30日の予定です。
時間:14:00~17:45の間、各45分
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館6階会議室
7月に横浜ロシア語センター「初級3」クラスへお二人が入講されましたが、お一人は、急な親御さんの介護などによりロシア語も会員辞めたいとのことで、急遽退会されました。また、長年会員でいらっしゃった方が、老齢のため退会するとの電話があり、長年のご協力に感謝を述べ退会を受諾しました。そのため、8月末の会員数は211人のままです。
(木佐森)
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 | 2023/8/31 | ||
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単位:円 | |||
摘 要 | 本年度当該月収入 | 前年度当該月収入 | 対前年度増減 |
一般会計 | 76,600 | 58,250 | 18,350 |
教育事業 | 535,430 | 198,967 | 336,463 |
一般事業 | 44,819 | 91,225 | -46,406 |
合 計 | 656,849 | 348,442 | 308,407 |
摘 要 | 本年度当該月支出 | 前年度当該月支出 | 対前年度増減 |
一般会計 | 405,641 | 780,136 | -374,495 |
教育事業 | 462,560 | 442,215 | 20,345 |
一般事業 | 29,600 | 10,000 | 19,600 |
支出合計 | 897,801 | 1,232,351 | -334,550 |
当該月収支 | -240,952 | -883,909 | 642,957 |
累計収支計 | -96,100 | -570,664 | 474,564 |
昨年22年8月の一般会計支出が今年より30万円も多かったのは、5階の入口廊下の床と5階トイレの改修工事を行ったためです。
今年23年1月からの累計収支が-9万6,100円になりました。これは、4月の第138期授業料を食い尽くした状況と言えます。そのため、これから迎える9月、10月の第139期授業料に期待がかかっています。
9月30日(土)に行われるロシア語、ウクライナ語無料体験講座にお知り合いの方をお誘いください。
(木佐森)
本格的な伝統ウクライナボルシチがこれ一瓶で手軽に作れます!(水と具材を別途ご用意ください。)
暑い日は冷製ボルシチにしても美味!
内容量:210g
原産国:ウクライナ
製造元:「ルーツィク・フーズ」(ルーツィク市)
原材料:乾燥テーブルビート、乾燥玉ねぎ、乾燥にんじん、トマトペースト、乾燥にんにく、塩、砂糖、ひまわり油、コーンスターチ、乾燥パースニップの根、乾燥ディル、乾燥パセリ、黒こしょう、クエン酸、調味料(核酸)
賞味期限:2025年1月19日
アプリコットの独特の香りとオレンジの爽やかな香り、酸味と甘みの絶妙なバランスが食欲をそそるジャムです。
濃厚でねっとりとしたゼリー状で、とろけるような食感が楽しめます。
姉妹品のレモン・ジンジャージャムも取扱中。
原材料名:砂糖、アプリコット、オレンジ、ペクチン、クエン酸
原産国:ウクライナ
内容量:380g
賞味期限:2024年12月02日
ダークとミルクのチョコレートチップとコーンフレーク・オーツフレークが入り、
オレンジピールの爽やかな風味が楽しめるザクザク食感のクッキー。
紅茶やコーヒーのお供にぴったりです。
原材料に含まれるアレルギー物質(27品目中):小麦・卵・乳・大豆・オレンジ
内容量:135g
賞味期限:2024.1.9
原産国名:ポーランド
バターの配合率4%。焼きたての香ばしい香りとサクサクとした食感が特徴です。
ほどよい甘みで紅茶やコーヒーのお供にぴったりです。
原材料に含まれるアレルギー物質(27品目中):小麦・卵・乳
内容量:135g
賞味期限:2024.1.9
原産国名:ポーランド
購入は協会事務所、または通販サイト「うにべるま~ぐ」で。
露正規軍に反旗を翻したプリゴジン氏の飛行機が爆破し暗殺され、多くの国民が落胆しているロシアから、2023年8月第2-3週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。10曲中3曲が新曲!
アゼルバイジャン人の二人、バフ・ティー&トゥルケンの≪Ты моё всё≫(君は僕の全て)が初登場10位を獲得。今街中でよく流れています。
侵攻を直後から非難し、露文化省の「国外追放リスト」にリストアップされてますがへっちゃら、露法務省からも「海外エージェント」指定されてもへっちゃら。6位にオキシミロンの≪Лига Опасного Интернета≫(危険なインターネットリーグ)がランクインしました。
露ヒットチャートはアゼルバイジャン出身のアーティストが占める傾向にあるようです。≪Воздушный сарафан≫(空気のサラファン)で4位にランクインしたジョニーもその1人。8月初旬にリリースされ、現在YouTube再生回数は222万回。
先月フィラトフ&カラスがクライムブレリを蹴り落し首位奪首したと思ったら、クライムブレリが新曲≪Мне так повезло≫(私はとってもツイている)で復讐、首位再奪取を遂げました!MVは7月26日に出たばかりで、エロ可愛いテニスウェアのクライムブレリのドジっ娘ぶりが見られる貴方も「とってもツイている」?!。1ヶ月前にリリース、現在YouTube再生回数115万回。おめでとうございまーす!:-)
(Tophit.ru, Russia Airplay Chart 2023年8月11日~17日/MOPA)
画像は https://vk.com より
※全文、チャート、PV視聴はユーラシア芸能ブログでどうぞ。
於:新宿 シネマカリテ
毎年開かれるジャンルは国境を越えた映画祭。今年はリトアニアからハードなサスペンス「悪魔の世代」(E.ヴェリーヴィス監督作品、リトアニア、2021年)ウクライナ出身の女優オルガ・キュリレンコをヒロインに据えたハードボイルド「HIGH HEAT」(Z.ゴールデン監督作品、アメリカ、2022年)が公開された。
「悪魔の世代」は、引退を控えた警察局長のギンタスの周辺に連続して起こった殺人事件。被害者はすべて地元の政治エリートたち。その残酷な殺害方法は、元秘密活動員であった被害者たちのコードネームにちなんだものだった。ソ連独立30年あまりを経ても、当時の亡霊たちが権力に巣くう現代を、悪魔的手法で活写。怖いけど観たい、観たいけど怖い、の無限ループに陥らせる悪魔な作品。
一方、「HIGH HEAT」は元KGBスパイだったというアナ(キュリレンコ)が、亡命後フランスでシェフとなり、その見事な包丁さばきで自分のレストランを出すという転身劇。ところが夫がマフィアがらみのトラブルに巻き込まれ、アナのレストランもめちゃくちゃに。夫婦愛とマフィアへのリベンジが超痛快。かつてボンドガールを務めたこともあるキュリレンコが厨房道具を武器に大活躍、オルガ・キュリレンコ版「ジョン・ウィック」との呼び声も。
(文・滝沢 三佐子)
7月23日 於:下北沢 駅前劇場
若き頃、白衛軍の軍医としてグルジア(現ジョージア)のバトゥームに滞在していたミハイル・ブルガーコフ。退役後、劇作家として「トゥルビン家の人々」などの傑作をモスクワ芸術座に提供するも、スターリンと対峙して作品はことごとくお蔵入り。本作は、目を悪くし、不遇をかこちながら「巨匠とマルガリータ」を執筆していた時のブルガーコフと彼を取り巻く人々を描いた異色作。
ある時、ブルガーコフの家にやってきた元妻リュボフィとモスクワ芸術座の芸術部長。彼女らは彼に起死回生のチャンスを持って訪問したのだった。「スターリン60歳の誕生を祝うために彼が気に入る脚本を書けば、お蔵入りの原稿も日の目を浴びるかもしれない」
現妻エレーナはスターリンの罠かもしれないと難色を示す。だがブルガーコフは執筆を承諾。ところが劇場から送られてくるはずの資料が届かず、ブルガーコフは焦りを覚えてくる。ある日、ブルガーコフは書棚に隠れている犬をみつける。その犬はブルガーコフだけに見え、人の言葉を話して自らを”ソソ“と名乗った。ほどなくロシア語でない文字で文を書き始めたソソ。それはどうやらグルジア文字のようだった。リュボフィは言語学の知識を駆使してその文章を解読、若きスターリンがバトゥームで革命前に詩人をめざし書き留めたものであることが判明する。そして当時のスターリンが「ソソ」と呼ばれていたことも…。
バトゥームつながりを基に、ブルガーコフは革命前の若きスターリンを題材に執筆することに。ところが、犬のソソは次第に独裁者と酷似してきて…。
ブルガーコフがスターリン誕生60年の記念戯曲を執筆していたことは史実である。ある事情でそれが当局から差し止められ、実現しなかったことも事実である。ブルガーコフとスターリンの間には、そうとう大きな確執があったと想像できる。「原稿は燃えないものです」という『巨匠とマルガリータ』の有名な一文を、ブルガーコフは「出版されない原稿はただのインクの染みだ」と切り捨てる。彼の現実と理想を非常にうまく表現した内心の発露だ。自分を排除した独裁者を「愛して描く」という行為と、闇夜に紛れて執筆する反権力小説「巨匠とマルガリータ」。スターリンへの挑戦と哀願を感じさせる二律背反する二つの行為は、晩年のブルガーコフにとって“自分との闘い”でもあった。
そしてブルガーコフをめぐる元妻と現妻の三角関係が絶妙だ。愛すべき彼女らの勇気ある行為を称賛したい。
独裁者スターリンは舞台に登場しないが(電話の声のみ)、監視する目を模した半円の舞台背景がなんとも不気味。そして犬ソソのとぼけた表情が、次第に独裁者の恍惚に変化していくさまは戦慄さえ覚える。再演が待ち遠しい作品である。
(文:滝沢 三佐子/撮影:菅原 康太)
8月7日 於:東京・PARCO劇場
同劇場の50周年を記念してプロデュースされたチェーホフの「桜の園」。今回は、「セールスマンの死」(アーサー・ミラー作)で日本でも人気の高いイギリスの著名な演出家ショーン・ホームズが手掛けた。
キャストも原田美枝子、成河(前月は「ある馬の物語」にも出演)、八嶋智人といった豪華な顔ぶれ。大きな劇場によるお金をかけた公演にありがちな、ほどほど現代的で刺激的な演出だろうと思いながら鑑賞に臨んだが、意外にも原作どおりのセリフと進行で驚いた。ただし、衣装は1980年代のバブリーな感じでとてもカラフル。仮装パーティシーンの着ぐるみや各人のコスプレぶりはまるでディズニーランドのよう。
愛息が溺死したのちフランスに渡り生活していたラネーフスカヤが、散財の末に帰宅するが、すでに屋敷と桜の園は競売にかけられることになっていた。商人ロバーヒンは、彼女に桜の園をリゾート別荘地にして賃貸料をとるように提案するが、ラネーフスカヤは意にも介さない。そして訪れた競売の日。競り落としたのは、商人ロバーヒンだった。
誰の話にも耳を傾けず、自分のことばかりをしゃべりあっている「桜の園」の登場人物たち。演出家ホームズは、これを「権力をめぐる戦い、桜の園はバトルフィールド」と表現している。彼らは自分の存在意義を表現することに必死で、生き残ることに懸命だ。唯一コミュニケーションが取れた会話のシーンは、落札のニュースをめぐるやりとりだけ。元農奴で商人になりあがったロバーヒンに桜の園を買われたことで、これまでの世界が一変する現実を各人が目撃し動揺する。それまでの浮ついたシーンが急転直下、この緩急が現代でも頻発する人生の暗転に通じていて秀逸。
立ち退きの日、娘のアーニャは嬉々として恋人との新生活へ出発し、家庭教師や執事は仕事のあっせんを迫る。暗転の始まりは生き残るための闘いの始まりでもある。ただ一人ラネーフスカヤだけが、過去にとらわれたまま桜の園を後にする。残された老僕と桜の木を切るチェーンソーの音。老僕はゆっくりと天井から降りてくる立方体の物質に覆いかぶされていく。それは老僕の墓場だろうか。これはまるでチェルノブイリの石棺を思わせる。桜の園は別荘ではなく、立ち入り禁止の場所になるのでは?そんな不穏を残して舞台の幕が下りる。
(文:滝沢 三佐子)
8月12日、長野県原村支部が設置しているマトリョーシカ博物館の前庭で、「丸山の森夏のフェスタ」が開催され、神奈川県協会有志でロシア、ウクライナ物品の展示販売とサモワールイワンチャイの試飲会の模擬店を開きました。
他にも12の模擬店が出店しました。
プラダフツィ(売り子)は、浴衣姿のタラルイキナ先生、ヴァレリヤ先生、五十嵐さん、愛知県連から元横浜ロシア語センター受講生の川北さんです。
運び込んだアルメニアワイン、スモクヴァ、蜂蜜、ボルシチの素などすべて完売。計1万4千円を売り上げました。
翌日のバーベキューには木曜会話クラスの高橋さんも参加しました。
(木佐森)
神奈川県連での機関紙では、たびたび「東欧グルーヴナイト」というDJイベントの模様をお伝えしてきたが、そのイベントでDJを務めているヨハネス市来こと市来達志氏が、豊富なコレクションと知識を余すことなくまとめた著書を刊行。
本書は特に1960年代から1989年の東欧革命の間、「鉄のカーテンの向こう側」で聴かれていた東欧のジャズ、ロック、ポップスなどを「東欧グルーヴ」と称して、計650枚を国別に紹介。ドイツ民主共和国、ポーランド人民共和国、ハンガリー人民共和国、チェコスロヴァキア社会主義共和国、ルーマニア社会主義共和国、ブルガリア人民共和国には、それぞれ独自の進化を遂げた東欧グルーヴが存在していた。当局の規制やソ連からの圧力といった歴史背景とそれが社会や音楽シーンに与えた影響を詳しく解説し、アーティストの足跡も綴られている。うれしいことに紹介されたすべてのレコードのジャケットをカラーで掲載。音源はYouTube等で探し出せるように、作品名、アーティスト名はオリジナル表記のままである。同時期をソ連に特化して扱った『ソ連歌謡』と併せてチェックしたい作品が満載。
なお、ディスクユニオン取り扱いでは特典CDが付いておりDJ方式の収録で、とにかく古さを全く感じさせず、むしろめちゃくちゃカッコいい東欧グルーヴを満喫できる。
(DU BOOKS 2800円+税 DU BOOKSはレコードショップdisc union出版部門による書籍です)
(滝沢)
「日本とユーラシア」神奈川県版は会員みんなで作る機関紙です。ユーラシア(旧ソ連地域)関連の投稿をお待ちしています。
催し物の感想、旅行記、講評、写真、絵などさまざまなジャンルの投稿を歓迎します。
作品は自分のオリジナルか著作権者の許可を得たものに限ります。
デジタル画像はテキストファイルに貼りつけず、別ファイルでお送りください。
また、ペンネームや注意事項があればお書き添えください。毎月末締切、翌月15日頃に発行見込み。
※投稿記事は誹謗中傷や公序良俗に反するもの以外ほぼ原文のまま掲載していますが、必ずしも協会としての見解を反映するものではありません。