夏休みのお知らせ
8月1日(日)~15日(日)は神奈川県日本ユーラシア協会の夏休みのため、協会事務所、各種教室、物販事業は休業させていただきます。
休み中にいただいたお問い合わせやご注文への対応は、休み明けに順次行います。ご不便をおかけしますが、何卒ご了承ください。
8月1日(日)~15日(日)は神奈川県日本ユーラシア協会の夏休みのため、協会事務所、各種教室、物販事業は休業させていただきます。
休み中にいただいたお問い合わせやご注文への対応は、休み明けに順次行います。ご不便をおかけしますが、何卒ご了承ください。
19世紀の作家、ニコライ・ゴーゴリの「ディカーニカ近郊夜話」「ヴィイ」に登場するヴァレーニキ(ウクライナの水餃子)2種を作って食べてみましょう!
作品に出てくるヴァレーニキの一節や動画も一緒に鑑賞します。
豊かな味覚に溢れた、ゴーゴリ・ワールドへようこそ!
※詳細はチラシPDFファイルをごらんください
日時:8月1日(日)14:00~
会場:横浜平和と労働会館5階教室
講師:ヴァリナ・ヴァレリヤ(横浜ロシア語センター講師)
参加費:一般 2,500円、会員 2,000円
※コスプレ割 ウクライナ民族衣装・ゴーゴリ作品に出てくる人物の仮装者は500円引き
持ち物:エプロン、タッパーなど(お持ち帰り希望の方)
定員:10名(要予約、定員になり次第締め切ります)
※ご注意 当日、発熱など体調のすぐれない方は参加をお控えください。
なお、住所・氏名・電話番号など、感染症対策のために記入していただきます。
検温のご協力、手指の消毒、常時マスク着用をお願いします。(試食・水分補給時を除く)
主催・お申し込み・お問い合わせ:
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会
Tel/Fax: 045-201-3714
E-Mail: event@kanagawa-eurasia.org
今年も「8・15」がやってきます。戦争と平和について、しっかり考え見つめましょう。DVD鑑賞会では初のタイ映画「少年義勇兵」を取り上げます。
日本とアメリカの開戦は1941年(昭和16年)12月8日です。今年は開戦から80年になるのです。その開戦の日、実は日本海軍のハワイ奇襲よりも先に、日本陸軍はマレーシアとタイに上陸したのです。タイとは敵対関係にはなかったのに、マレーシア侵攻のためにタイに上陸し、速やかに背後から襲おうとしたのです。
この時、タイには少年義勇兵が組織されていました。少年兵たちは圧倒的な戦力差がありながら、日本軍と戦火を交えることに……。以下は、鑑賞会をご覧ください。
日時:2021年8月15日(日)午後1時
※諸事情により中止とさせていただきます。(2021.8.14)
会場:横浜平和と労働会館5F教室
参加費:500円(黒パン・紅茶付)
お申し込み・お問い合わせ(※7月31日まで):
神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax: 045-201-3714
E-Mail: event@kanagawa-eurasia.org
※8月1日~15日は協会の夏休みのため、お申し込み・お問い合わせはTel:080-6700-5301(担当:関戸)までお願いします。
検定試験4級は、横浜会場で受験した26人全員がアンケートに答えてくれました。
「ロシア語を何処で学習していますか」では、30%の方が「通学している学校」で、「独習」「専門学校(横浜ロシア語センターなど)」は23%に留まり、ロシア語は大学の授業で学んでいる人が多いようです。
それは、横浜ロシア語センターを知っているかどうかの設問で、61%の人が「知らなかった」としていることからも推測されます。
「ロシア語をどう活かすか」(複数回答可)では、「個人的趣味」が57%で「仕事・ビジネス」「ロシア人との会話・手紙」は23%に留まっています。
記述欄には「格変化が難しい」「覚えることが多い」「ロシア語は難しいが独自性があり、面白い」などロシア語の特徴に戸惑っているが、それを楽しんでいる様子が伺えます。
3級も全受験者(20人)が回答してくれました。
「学習場所」では、やはり「通学している学校」が45%と一番多く、「専門学校」が15%に下がっています。
横浜ロシア語センターの存在では、55%が知らなかったとしています。
ロシア語の活用(複数回答可)では、個人的趣味が65%ですが、「仕事・ビジネスに活かしたい」も40%になっています。面倒なロシア語をここまで学んできたのから、「仕事・ビジネスに活かした」と考えているのではと推測されます。
記述欄は「語彙を増やしたい」「横浜ロシア語センターで学んでよかった」という個人的思いや「和文露訳、露文和訳は、年度により難易度に差がありすぎるのでは」という検定試験に対する意見などもありました。
(木佐森)
コロナのせいで今年もどこにも行けない皆様に、今年の夏休みもオンライン講座を贈ります。
どうぞ皆様、ロシア語で歌って、読んで、頭の体操を一緒に致しましょう。
詳細は当センターのページをご覧ください。
皆様のご参加申し込みをお待ちしております。締切は7月28日(水)です。
●8月7日(土) アニメ「エヴァンゲリオン」の主題歌「残酷な天使のテーゼ」のロシア語版を歌おう(対象:どなたでも)
●8月9日(月)、10日(火) S. マルシャークの童話絵本(中級レベル~)
横浜ロシア語センター受講生・講師・神奈川県日本ユーラシア協会会員の皆様へ贈る特別無料オンライン講義。
ロシア語の主な接頭辞動詞と多義動詞を一緒に学びましょう!
詳細は当センターのページをご覧ください。
ロシア民族楽器を本格的に習える当教室は毎月2回土曜日にレッスンを行っています。
レッスン内容は奏法の基本から音楽理論や高度な内容まで。毎月土曜日に開講、実質個人レッスンとなります。初心者の方も、以前習っていて中断された方も歓迎します。
7月は3日、17日、31日(8月の1回目レッスンとして)に実施予定です。
詳細はお問い合わせください。
時間:14:00~17:45の間、各45分
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
レッスン料(1回、税10%込):一般11,000円、会員9,500円
※オンラインの場合は各1,000円引き
マトリョーシカの中に世界最古の電子楽器テルミンが内蔵されたユニークな楽器「マトリョミン」の教室です。
この1年はコロナ禍で休講が続いていましたが、オンライン個人レッスンの募集を再開します。
詳細はお問い合わせください。
講師:檜垣 紀子
(2021年6月30日現在)
4月にロシア語講座を継続しなかった方で、6月まで会費を納入されていた人が2人。6月で退会した方が1人。新会員には、新たにロシア語教室に入講された方が1人で、6月末の会員数は、差し引き5月から2名減の229名です。
(木佐森)
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 | 2021/6/30 | ||
---|---|---|---|
単位:円 | |||
摘 要 | 本年度当該月収入 | 前年度当該月収入 | 対前年度増減 |
一般会計 | 27,450 | 80,500 | -53,050 |
教育事業 | 268,700 | 501,530 | -232,830 |
一般事業 | 158,116 | 78,169 | 79,947 |
合 計 | 454,266 | 660,199 | -205,933 |
摘 要 | 本年度当該月支出 | 前年度当該月支出 | 対前年度増減 |
一般会計 | 637,726 | 657,225 | -19,499 |
教育事業 | 579,900 | 596,970 | -17,070 |
一般事業 | 18,304 | 98,943 | -80,639 |
支出合計 | 1,235,930 | 1,353,138 | -117,208 |
当該月収支 | -781,664 | -692,939 | -88,725 |
累計収支計 | -50,488 | 529,355 | -579,843 |
6月の財政状況は、厳しいものになりました。ついに当月の収支がマイナス78万円で、1月からの累計がマイナス5万円となってしまいました。コロナ過で休講が続き、後に持続化給付金200万円の補助があった昨年に比べても、6月の収入合計は20万のマイナスとなっています。唯一、昨年を上回った一般事業収入は、昨年はコロナ過で中止となったロシア語検定試験手数料の9万円によるものです。この状況は、次期ロシア語講座の受講料が入る10月まで続くと思われます。
(木佐森)
毛皮のコートを着てお茶を飲むマトリョーシカが描かれた缶に入ったリーフティー。
中身はプレーンな大きめの葉のセイロン紅茶です。
缶にひもがついており、オーナメントとして飾ることもできます。
原材料名:セイロン紅茶
内容量:30g
賞味期限:2022年2月
原産国名:スリランカ(ブレンド国・ロシア)
製造者:「マイ」合同会社(ロシア・モスクワ州フリャージノ市)
綺麗な化粧箱入りのお茶詰め合わせ。
贈り物にもお勧め。
風味も良いと購入者からも好評です。
賞味期限:2023年1月
原産国名:スリランカ、ケニア、インド、タンザニア、中国
製造者:「マイ」(ロシア・モスクワ州フリャージノ市)
新型コロナ変異株が新たに発生して再び新規患者数増加傾向のロシアから、2021年6月第3-4週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。今月は10曲中3曲が新曲、1曲がTOP10返り咲き!
デッド・ブロンドの≪Мальчик на девятке≫(ヂェヴャートカに乗る少年)が8位にランクイン。ヂェヴャートカとは露のアフトヴァース社製ハッチバック乗用車ВАЗ-2109v「スプートニク」のことで、レトロなデザイン。
チャートへはほぼ一年ぶり、バクー市出身ハンマリとサマラ市出身のナヴァイの新曲≪Птичка≫(小鳥)が今年5月にリリースsれ、TOPチャート6位に入りました。昨年まで各音楽祭典で高評価を受け、他アーティストとのコラボが多くなり、解散の噂が囁かれていましたが、これを一蹴。
昨年はスーパーヒット曲≪Юность≫(青春時代)で半年以上も首位の座を守り続けた、カザン出身男性ユニット・ダブロ。≪Юность≫は今年6月28日時点で1億5千万回再生されました。そんな彼らの待望の新曲≪На часах ноль-ноль≫(午前0時に)が初登場2位になりました。
昨月ユーロヴィジョンのせいでマニジャにいきなり首位を奪われたハビブでしたが、再び首位に返り咲き。同曲≪Ягода малинка≫の再生回数は今年6月28日時点で2億2千万回に登ります。おめでとうございまーす!:-)
画像は https://vk.com より
※全文、チャート、PV視聴はユーラシア芸能ブログでどうぞ。
(Tophit.ru, Russia Airplay Chart 2021年6月18日~24日/MOPA)
かつてショウビズ界を席巻した有名人の当時と現在を追う。第4回目はロマン・ビルィク(以下、敬称略)。
*ロシア語で звезда=スターの意。
2000年代に女性たちの間で大人気を博したポップロックバンドЗвери(ズヴェーリ)。そのフロントマンであるローマ・ズヴェーリ。本名はロマン・ビルィク。彼の甘い歌声とルックスで若い女性を中心に人気を博した。日本では彼の曲≪Я с тобой≫がNHK教育テレビの語学講座番組「テレビでロシア語(沼野恭子先生が出演していたシリーズ)」のテーマソングに使われていたので、ご存知の方も多いのではないだろうか。
ロマンは1977年12月7日旧ソ連ロストフ州タガンログ市生まれ。少年時代は学校でギターに夢中になり、曲を書き始め、友達とユニット≪Асимметрия≫(非対称)を結成し演奏していた。学業の方は同市内の第23建設専門学校卒業後、ドンスコイのインターリージョナル建設経済単科大学を卒業。
大学卒業後2000年モスクワに移り、そこでヴォイチンスキィと運命的な出会いをする。ヴォイチンスキィは敏腕で映画監督、作曲家、プロデューサーもこなし、嘗ては露のお騒がせデュオt.A.T.u.の結成から最盛期まで、プロデューサーであるシャポワロフと共同でプロデュースをしており、また≪Робот≫ ≪Зачем я≫ ≪Досчитай до ста≫の作曲や編曲にも携わった人物だ。そんな夢請負人であるヴォイチンスキィとロマンは手を組み、ズヴェーリを結成した。結成後の活躍目覚しく、≪Всё, что касается≫(僕らに関わる全てのこと、2003)≪Брюнетки И Блондинки≫(ブルネットとブロンド、2007) ≪Я с тобой≫(僕と君、2008) ≪До скорой встречи≫(また会う日まで、2005)など数々のスーパーヒット曲をリリース。またヴォイチンスキィも自身の能力を遺憾なく発揮し、甘いルックスと少々やんちゃなイメージのロマンにピッタリのラブストーリー仕立てにMVを制作した結果、主人公のロマンは世の女性のハートを鷲掴みにした。
2005年雑誌フォーブス・ロシア版によると、ズヴェーリの当時の年収は250万米ドルで「最も裕福なロシアのスターベスト50」で第4位に登場。また音楽テレビMuz-TVが毎年開催している音楽プレミアム祭典で、ズヴェーリは「最優秀ロックグループ賞」に9回もノミネートされるなど、夢のような快挙が続いた。
その後は年に1~2曲新譜をリリース、国内外へ精力的にライブを開催している。また音楽以外にも活動していて、2014年に芸術監督学校のコースを卒業。2016年10月にモスクワのクラースヌィ・オクチャブリ広場で、自身が撮った作品「モーメント」の写真展を開いた。自叙伝なども執筆。そして2018年に映画≪Лето≫(夏/邦題「LETO レト」)でマイク・ナウメンコ役を演じ、カンヌ映画祭でこの映画の最優秀映画サウンドトラック賞特別枠で受賞した。また同映画は「ニカ」プレミアの年間発見賞にノミネートされ、優勝した。
現在ロマンは元モデルのマリーナとの間に2女、13歳のオリガと6歳のゾーヤがいる。多忙な日々の合間には長女とサーフィンなどを楽しむ、幸せなパパでもある。
<参考>
https://zve.ru/
Vk.com
Wikipedia. Звери_(группа)
https://www.forbes.ru/forbes/issue/2005-08/21807-reiting-50-zvezd
(MOPA)
(ダニエル・アービッド監督作品、フランス・ベルギー、2022年)
フランスの人気作家アニー・エルノーの自伝的小説「シンプルな情熱」(Passion simple)が原作だが、目玉はなんといっても「バレエ界の異端児」「世界一優雅な野獣」ことセルゲイ・ポルーニンがヒロインの“相手役”であることだろう。
パリの大学で文学を教えるエレーヌ(レティシア・ドッシュ)は、あるパーティでロシア大使館職員アレクサンドル(セルゲイ・ポルーニン)と出会い恋に落ちる。彼は年下であり既婚者、気まぐれな性格で、二人の逢瀬は彼の都合優先で行われた。息子と二人、今までどおりの生活を平然と続けるエレーヌだったが、彼女の心は次第にアレクサンドルに占められていく。彼がパリを離れても、彼からの電話を待ち続けるエレーヌ。あるとき彼女が最も恐れていたことが起こり、モスクワへと旅立つ。
本作でポルーニンは踊らないが、彼の見事な肉体美(タトゥー美も)を堪能できる。原作者も監督も女性、ストーリーもマルグリット・デュラスを想起させる。女性の感性で綴られるラブストーリーにポルーニンが体当たり、といったところか。
7月2日より、渋谷・Bunkamuraル・シネマ、横浜ブルク13で公開。
(文・滝沢 三佐子/写真上 (C) Julien Roche, 写真下 (C) Magali Bragard)
「犬は3日飼えば3年恩を忘れぬ」と言う諺がある。
彼らが人間の最古の友と称されてきた歴史も踏まえ、愛犬家の知人が推していた「ハチとパルマの物語」を鑑賞した。
予告編を観てから映画館に向かってしまった為、純粋に飼主を待ち続けるパルマと、幼くして家庭の事情に翻弄されるコーリャ少年の登場時から涙が止まらなかった。
2時間後に彼らは報われるのだろうかという懸念が募る。
ネタバレは避けたいので結末は記載しないが、最終的にシェパードのパルマや少年は良き出会いがあり、夫々に適した場所に落着いたと思う。
70年代の実話を基に制作されている為、ソ連時代に彼の国が飛行技術向上や国際路線拡大に邁進していた事。昭和の子供だった私には、父が家庭を顧みず週の半分は出張や接待で不在だった事も思い出された。両国共に現代とは仕事に対する考えが異なるのだろうと痛感する。
秋田犬とのコラボレーション場面もあり、犬好きの方々には各所に見どころ多めである。
300席程ある横浜駅西口のムービル2で観たのだが、観客は10名程度だった。
折角の日露合作なので、もう少し知名度が上がっていくよう願っている。
公式サイト:https://akita-movie.com
(板垣)
(国立映画アーカイブ、6/24~7/18)
緊急事態宣言で上映中止や期間変更になるなど、国立映画アーカイブの年間スケジュールは大きく影響を受けている。そんな中で「EUフィルムデーズ2021」は上映期間を変更して座席販売100%で上映開始。今年も日本初公開の作品を含む26作品がラインナップされた(追加作品としてオンライン上映も)。ユーラシア関係で注目の作品は次の通り。
(ジンタルス・ドレイベルグス監督作品、2019年、ラトビア)
第一次大戦下、ドイツの侵攻に怯えながらも穏やかに暮らす少年アルトゥルスの日常は、母の非業の死で一変。復讐を誓い父・兄と共に身を投じたのは、国民の約半数120万人もの死者を出したラトビア戦線だった。圧倒的な戦闘力で迫るドイツと、その防衛盾としてラトビアを蹂躙するロシア。戦争に翻弄されたラトビアの知られざる死闘が鮮烈な映像で蘇る。戦後、ソ連が原作者を処刑した史実小説の映画化。
(マリュス・マルケヴィチュス監督作品、2012年、リトアニア・米国)
1992年当時のバスケットボールリトアニア代表チームの銅メダル獲得までのストーリーと、リトアニア独立を象徴するリトアニア・スピリッツを描いたドキュメンタリー。
(ライン・ランヌ監督作品、2019年、エストニア)
エストニアからシリコンバレーへ。男性中心のスタートアップの世界に挑む若い女性起業家の物語。小さな町の簿記係ウイエは、ひょんなことから起業することに。失敗続きながらも起業の夢を追い続けるトゥヌと出会い、テクノロジーの世界に挑戦する旅に出る。
(オンラインのみでの公開/Juris Kursietis監督作品、2019年、ラトビア・リトアニア・ベルギー・フランス)
オレグは食肉解体業として働く若者。高賃金を求めてブリュッセルの食肉工場へ。同僚の裏切りで工場を辞めることになり孤立無援となったオレグは、アンドレイというポーランド人のてびきで犯罪に手を染めていく。
(滝沢 三佐子)
(アレクセイ・ニジニ監督作品、2020年、ロシア)
命を顧みず救助に向かう航空森林消防隊たちのスペクタクル・アクション大作!コンスタンチン・ハベンスキー主演。
7月11日より、新宿シネマカリテにて、「ファンタスティック・カリテ・シネマコレクション2021」ラインナップ作品。
詳細は、http://qualite.musashino-k.jp/quali-colle2021
(滝沢 三佐子)
米国第53回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した映画監督であり俳優でもあるウラジーミル・メニショフ氏が7月5日に亡くなりました。享年82歳。死因は新型コロナ感染。合掌。
(代表作)
『モスクワは涙を信じない』 - Москва слезам не верит (1979年、監督)
『ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR』 - Ночной Дозор (2004年、光勢力の王ゲッサー役で出演)
『デイ・ウォッチ』 - Дневной Дозор (2005年、光勢力の王ゲッサー役で出演)
他、『港の犬ドン』『ゼロシティ』『UFO少年アブドラジャン』『レッド・モブ 地獄からの奪還』『ステルスX』『アルマゲドン・コード』『エターナル 奇蹟の出会い』『メビウス』『エカテリーナ』にも出演。
(MOPA)
コロナ渦中の7月1日「2021ロシア文化フェスティバルオープニングコンサート」が東京の銀座ブロッサムで開催されました。当初、ロシアから若手アーティストが来日する予定でしたが、「2週間ホテル待機」対応により、来日アーティストをあきらめ、在日ロシア人と日本人アーティストの競演となりました。
始まりは、ロシアポップスのエカテリーナです。「異邦人」と「モスクワ郊外の夕べ」を軽やかに歌います。続く日本人は福島明佳で、フルートによるハチャトリアンの「剣の舞」他1曲。次は日ロペアの「Natsuki&Vitaly」で「素敵な未来」他2曲。次はロシア人バス声楽家のヴィタリ・ユシュマノフでラフマニノフとチャイコフスキーのオペラアリア。続く日本人は木曽真奈美のピアノ独奏で展覧会の絵から「キエフの大門」。次は、ドミトリー・フェイギンのチェロとフェイギン浩子のピアノによるラフマニノフとプロコフィエフの2曲。ロシアが続きますが、イリヤ・イーティンのピアノで、ラフマニノフ絵画的練習曲。最後のトリは日本人ペア、北川翔のバラライカ演奏で加藤登紀子が「長い道」「百万本のバラ」を歌いました。最後の最後に当協会会員の川西宏明のピアノ演奏「ロシア国歌ピアノアレンジ」で終了しました。コロナ対策で東京都から「終演時間を19:30にしろ」と指示され、急遽、開演時間は30分早めて17:30にしたため、19:30にピタリと終演しました。
今回のオープニングコンサートは、在日ロシア人グループと日本人グループによる「紅白歌合戦」の様相になりましたが、やはり、ロシアの音楽的水準の高さを見せつけられる状況になりました。しかし、トリの加藤登紀子は老練なエンターテイナーの面影を見せ、伴奏の日本最高のバラライカ演奏者北川翔の繊細な演奏により、日本人グループの面目を取り返しました。
演奏会の前に、日ロを代表して、ガルージン在日ロシア大使と安倍晋三氏の挨拶がありました。
(木佐森 雅道)
S. Y. マルシャーク С. Я. Маршак (1887-1964)
横浜ロシア語センターサイト・研究室のページ「ロシア童話の世界」にてごらんください。
それは1980年8月3日。モスクワ五輪閉会式でのこと。その前年にソ連軍がアフガニスタンに侵攻し、それを強く非難したアメリカは各国にモスクワ五輪不参加を呼びかけます。結果、モスクワ五輪への参加国(地域)数は80に激減。しかも、その中の10ヶ国の選手団が開会式での入場行進を拒否。更に、国旗無しで入場行進する国も続出。五輪は実に寂しいものとなりました。そして閉会式では、スタンドの観客がパネルで大会マスコット「ミーシャ」を描き、最後にパネルが1つ1つ順々に裏返し、ミーシャの目から水色の大粒の涙が流れて行ったのです。
ソ連は五輪の為に76の関連施設を改築・新築。外国人観光客用ホテルも10ヶ所新築。シェレメチェボ空港には、新ターミナルを建設。そして、普段は商品が無い店に、五輪期間中は食料品・商品があふれていた…そうです。ソ連当局は五輪での外国人観光客を1日あたり15万人…と見込んでいたようですが。国家の威信をかけ準備し、世界に誇示する絶好の機会を台無しにされたソ連は、次のロサンゼルス五輪を「アメリカのグレナダ侵攻に抗議」を理由とし、不参加。
間もなく東京五輪。モスクワ五輪では日本選手団は不参加に涙しました。今回、コロナ禍で逆風が強い中での参加。全ての国の選手達の無事を祈り、応援してあげたいものです。自宅で応援は不自由さも感じますが、モスクワ五輪の時のソ連の人々もモスクワへ行くことはできませんでした。ソ連では国内旅行でさえ当局の許可が必要でした。そして、五輪期間中のモスクワ行は禁止。鉄道も、モスクワを迂回するルートに変更させられ、幹線道路は封鎖された…そうです。
では最後に五輪豆知識を。(1)「五輪」は新聞記者が考えた言葉。1940年東京大会開催(後に中止)の決定記事の見出しを短くする為。オリンピックの五つの輪や、宮本武蔵の『五輪書』をヒントに「五輪」と略した。(2)五輪開会式・閉会式で最初にアナウンスされるのはフランス語。近代五輪を提唱した(五輪マーク…正式名オリンピックシンボルも考案した)フランス人のピエール・ド・クーベルタン男爵に敬意を表して。(3)前回の東京五輪聖火ランナーのひとりに、後にロシア語通訳の巨星…と呼ばれるあの有名な先生も。続きは次回に。
(とくなが なつみ)
新しいロシア30年と銘打った「新生ロシア連邦30周年記念写真展1991-2021」(6月14日~19日)が東京有楽町駅前の東京交通会館で開催されました。
会場に入ると、まず「発展」がテーマで、「モスクワ新シティ」の高層ビル群、次に「モスクワの新名所」として「オーストロフ・メチティ/夢の島」(屋内型テーマパーク)、「モスクワ新シティ」、「ダニーロフスキー市場」(食の百貨店)、「ザリャージエ公園」(旧ロシアホテルの跡)。「健康」がテーマでは、「チャガ」「泥療法」「グースリー療法」「鉱水療法」「寒中水泳」の写真。次が「コスプレ」がテーマの写真。「文化芸術」のコーナーは、「シャガールとマレーヴィッチ」。ワールドカップとソチ五輪、そしてウラジオストック。最後は「宇宙開発」です。
確かに、軍事、兵器の写真が無いなど、今までにない写真展でした。実質的な主催者がイスクラ産業なので、同社が発行している「ユーラシアビュー」に掲載された「健康」「自然食品、治療」などの写真が多かったのは合点がいきました。できれば、オーストロフ・メチティやダニーロフスキー市場などの地図があれば、コロナ禍終息後のモスクワ訪問時に訪れてみたいのに、残念。写真はオープニングセレモニーでの栗原小巻さん、ロシア連邦文化庁のチトフさん、イスクラ産業社長のアンドレイさん。
(木佐森)
ロシアやロシア語を良く知るための身近な手段にロシアのテレビ放送があります。ロシアには(1)国営の多言語による海外向け放送、(2)全国ネットの1,2,3チャンネル、(3)公営の地方テレビ局、(4)団体や民間企業によるエンターテインメントテレビ局、スポーツテレビ局などがあります。
(1)はスプートニク日本ニュース(経済、科学技術、ビジネス、政治ニュース) です。sputniknews.comで検索できます。日本語のチャンネルですからロシア語が出来ない方でも大丈夫です。このチャンネルは日本を含む世界各国のニュースを放映していますから国際情勢の理解にも役立ちます。
(2)は第1TVです。このテレビは総合チャンネル、ニュースチャンネル、スポーツチャンネル から成り立っています。https://wwitv.com/tv_channels/b6524-Russia-1.htm、或は https://smotrim.ru/で検索できます。
第2チャンネルはПоиск channel2 // Смотрим (smotrim.ru)で検索出来ます。音楽チャンネル、ライフスタイル / ファッションTV、ショッピングTV で成り立っています。
第3チャンネルはПоиск канал3 ТВ // Смотрим (smotrim.ru)で検索することが出来ます。教育チャンネル、カルチャーTV、宗教チャンネル、子供向けチャンネルから成り立っています。
国営海外放送、全国テレビは以上です。是非ご覧になってください。(続く)
(柴田 )
「日本とユーラシア」神奈川県版は会員みんなで作る機関紙です。ユーラシア(旧ソ連地域)関連の投稿をお待ちしています。
催し物の感想、旅行記、講評、写真、絵などさまざまなジャンルの投稿を歓迎します。
作品は自分のオリジナルか著作権者の許可を得たものに限ります。
デジタル画像はテキストファイルに貼りつけず、別ファイルでお送りください。
また、ペンネームや注意事項があればお書き添えください。毎月末締切、翌月15日頃に発行見込み。
協会サイト内 中世ロシア興亡史のページ をごらん下さい。