アレクセイと共にモスクワへ移動し、ラジオ局≪Максимум≫などでDJとして勤務していた1996年末、自身のデモテープに≪Эта музыка заставит вас поднимать руки вверх≫(この音楽は貴方の両手を上げさせる)と書いたことからルーキ・ヴェールフと命名。当時の音楽プロデューサーであるアンドレイ・マリコフがこれに目をつけ、活動開始。≪Малыш≫から始め、リリースする歌全てがヒット。もし貴方が2000年代前期にRポップに夢中だったなら、≪Крошка моя≫ ≪18 мне уже≫ ≪Он тебя целует≫などの曲を耳にしたことがあるだろう。いずれも露レコード大賞を獲得したスーパーヒットソングだ。
セルゲイらが1998年にリリースしたユーロダンス曲≪Песенка≫が、2000年に独の音楽グループATCに興味を持たれ、同年5月に≪Around the World≫としてカヴァーされた。この著作権料としてセルゲイは前金百万ドルを手に入れたとか。同曲は欧州でも大ヒットをし、独・オーストリア・スイスで首位、オーストラリア、ベルギーなどの合計8カ国で20位、英国で15位、全米ビルボードチャートHOT100で28位にランクインするなど大快挙。その後もカヴァーする世界の音楽グループ続き、その数は合計40組以上となった。露国内では最近、ワルぶりがウリのエルジェイとモルゲンシュテルンによるデュオ≪Lollipop≫の旋律が≪Песенка≫と酷似していたため、リスナー間で「またパクリかよ。しかも偉大なる世界のジューコフが作った歌じゃないか!言い逃れできんぞ悪党!」まで酷評されたが、実はコレ、ちゃんとセルゲイに著作権支払ってのリリース。現在でも世界の誰かがカヴァーしているため、セルゲイの懐には巨額の著作権料が今でも滞ることなく入ってることだろう。
【参考資料】 Wikipedia. Руки Вверх!
Яндекс Дзен. ≪Революция ≪Песенки≫ от Руки Вверх до ≪Lollipop≫ от Элджея≫
Уфа Собака ру. ≪Сергей Жуков высказался о Morgenshtern и Элджее, которых обвиняют в плагиате его хита≫