今月の表紙

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2018年12月号 No.686

行事予定

望年会のお知らせ

 行く年を忘れるのではなく、来る年に望む「望年会」を、12月16日(日)午後6時より、横浜は伊勢佐木町界隈にあるロシア料理の店「ミーフバー」で行います。 会費は4,000円です。参加希望の方は、12月13日(木)までに協会事務局までお知らせください。先着16名です。

「ミーフバー」
横浜市中区長者町7-114
TEL 045-242-1115

お申し込み・お問い合わせ(12月13日(木)締切):
神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

新年会「ヨールカ祭2019」1月20日(日)横浜市従会館で開催

ヨールカ祭2019  毎年恒例のロシア風新年会&クリスマス会「ヨールカ祭」を1月20日に横浜市従会館で開催します。
 2019年で第58回目となります。詳細はリンク先のPDFファイルをごらんください。

【ヨールカ祭とは?】
 ヨールカ(もみの木)祭にはジェッドマロース(厳寒爺)と孫のスネグーロチカ(雪娘)が登場し、子どもたちにプレゼントを配ります。ソ連時代、宗教行事が禁じられていたため、新年にクリスマス(ロシア正教の暦では1月7日)の要素を取り入れて祝われ始めたのが由来です。本来は年越しの行事ですが、当協会では少し遅めの時期に行っています。

ボランティアも募集中!

 例年100人以上が参加する盛大な行事になりますので、大勢のボランティアスタッフも必要です。
 ボルシチをはじめとする大量のロシア料理を前日から何品も作ったり、会場の準備・配膳・物販・後片付けなどをする裏方の力に支えられて初めて、開催が成り立ちます。
 こちらにもぜひご協力いただければ大変助かります。一部でも全部でも歓迎します。皆様のご参加をお待ちしています!
 ボランティアご希望の方は協会事務局まで、参加できる日と時間帯をご連絡ください。

ヨールカ祭ボランティアスケジュール(案)

◆1月19日(土)
午前 横浜平和と労働会館1階協会事務所に集合、食材等買い出し
昼 ロシア料理の調理、物品の準備など
※時間は追ってお知らせします。

◆1月20日(日)
8:00 横浜平和と労働会館1階集合・荷物運搬
9:00 横浜市従会館4階ホールで会場設営・装飾・料理準備
13:00 開会・料理提供開始
16:30~17:00撤収・運搬
17:00~協会事務所・教室での片づけ

お申し込み・お問い合わせ:
神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

活動報告

これこそ草の根外交!ハバロフスク代表団来訪

ハバロフスク代表団来訪  ハバロフスク対外友好団体連合会(事務局長ゾーヤ・ロイトマンさん)と神奈川県日本ユーラシア協会の骨折りにより、ハバロフスク国立太平洋大学芸術・デザイン学部と横浜市青葉区にある横浜美術大学とが姉妹校関係樹立に向けた最初のワークショップが11月9日(金)に行われました。

 横浜美術大学の岡本信明学長はあいさつの中で「いままではロシアとの関係はなかったが、これからはハバロフスクとの関係を深めていきたい。太平洋大学と姉妹校関係に発展していきたい」とあいさつ。また、太平洋大学ナターリヤ・マルトゥイノヴァ芸術・デザイン学部長は「この場を借りて、神奈川県日本ユーラシア協会とハバロフスク対外友好団体連合会に感謝したい。これこそ草の根外交だ」と両団体の仲介に感謝を述べました。

 神奈川県協会のハバロフスクとの交流は、1999年に最初に訪問団を送って以来、20年に渡り毎年、訪問団を送り続け、同市対外友好団体連合会との交流を深めてきました。2013年には、ゾーヤさんを団長とする6名が、横浜の春を楽しむために来日し、15年には、ロシアで初めての原爆展をハバロフスク市で、両団体共催で開催。その後も、相互にハバロフスク、神奈川県の児童画展に出展するなどしてきました。

ハバロフスク代表団来訪  今回の国立太平洋大学の訪日のきっかけは、学部長のナターリヤさんがゾーヤさんに「横浜と長年交流しているなら、横浜美術大との繋がりを模索してほしい」との依頼があり、ゾーヤさんから神奈川県協会に斡旋の依頼がきました。依頼があり、横浜美術大に話をしたところ、当初は何のことか理解されなかったが、何回か話をするうちに、交流の意図を理解し、両大学の学生及び教授の交流及びワークショップをすることになったもの。

ハバロフスク代表団来訪  11月4日に同大学芸術・デザイン学部の教授など12名、学生8名、そしてゾーヤさんの計21名が来日。7日は、三渓園。8日は鎌倉と、日本の秋も楽しみ、8日夜の歓迎会には会員30名も集まり、手作りの秋の料理、寿司、刺身に舌鼓を打ち、草の根の交流を楽しみました。

(木佐森)


ハバロフスク代表団歓迎 参加者の声

◆ 成田空港への出迎え

ハバロフスク代表団来訪  突然依頼された成田空港へのお迎えは楽しめました。エレーナ・アブドゥラザーコヴァさんと彼女の学生マリアさんを雨の中迎えに行ったのです。

 浅草のホテルからすぐに行けば十分間に合ったのですが、ちょうどホテル移動日で赤坂のホテルへ移動したので、そこまで一緒に行ってから空港へ行きました。急いで行ったのですが、空港の入国口に着いたら、13時50分から14時位でした。

 会えると思い待っていましたが、出てこないのです。30分ほど待って呼び出しをかけてもらいましたが、会えません。そこで入管へ電話確認したところ、もうすでに出て誰も残っていませんとのこと。仕方なくエスカレーターに歩いていくと何と本人が。エレーナさんも私ももう嬉しくて泣かんばかりでした。が、本人は初めての日本に写真を撮っていたとあっけらかんとしたものでした。まあまあ会えてよかったです。

 往復の車中でエレーナさんの日本とその文化への深い知識に触れることが出来、ロシア語をずっと続けて学んでいこうと心新たにしました。

(清永)

◆ 三渓園見学

ハバロフスク代表団来訪  11月7日、ハバロフスクにある太平洋大学、美術・デザイン学科の教授、大学院生・学生が横浜三渓園に秋を楽しみに来ました。

 一行は日本の庭園、古建築を見学したほか、折から開かれていた菊花展も鑑賞し喜んでいました。三渓園側では吉川事業課長さんが案内してくださり、一行の到着が定刻より遅れ、見学後半は閉園時間になってしまったにもかかわらず、特別に開園を延長してくださるなど丁重な対応をしてくださりました。感謝!!!

(柴田)


ハバロフスク代表団来訪  私たちは11月7日の午後にハバロフスクの旅行団と一緒に三渓園に行きました。私は10年ぶりの2度目の三渓園でした。

 ハバロフスク旅行団が投宿しているホテルの近くの中華街入口バス停からバスで三渓園に行きました。

 三渓園の中は少し紅葉していてきれいでした。ハバロフスクの方は紅葉や昔の日本家屋等に興味を持って、喜んで写真を撮っていました。中にある池の前で、たまたま出会った和装の日本人の新郎新婦に非常に関心を持ち、プロのカメラマンが撮影する前に、自分たちでうれしそうに写真を撮っていたのは興味深かったです。

 三渓園の中を散策できたのは、2時間足らずでしたが、充分に楽しむことができました。

(井村)

◆ 歓迎の宴

 今回私は司会を務めました。非常に緊張しましたが、人前で話す時に使えるロシア語のフレーズを実地で学べ、いい経験になりました。温かく見守ってくださった日露の参加者に感謝いたします。

 一点、残念だったのは歌のコーナーで日本側の声が小さかったことです。歌詞カードはありましたが、歌い慣れていなかったためと考えます。これを機に、皆で歌える曲を2-3曲準備しませんか。こうした会で日露の大合唱が実現すれば、友好関係は更に深まると思います。

(川北)

ハバロフスク代表団来訪 ハバロフスク代表団来訪

 野口先生・梅津さんと準備段階から参加しました。

 最初は3人で完了できるかと心配でしたが、何とか間に合いまして安堵しました。今回は和食メインの献立と北海道名物ちゃんちゃん焼き・手巻き寿司の実演もありましたので、皆さまが喜んでくださっていたら嬉しい限りです。宴席ではスマホを頼りに、拙いロシア語が通じた事も嬉しかったです。また、いつもは異なるクラスで学んでいる皆さんとも楽しいお喋りが出来ました。

 今後も機会が有りましたら、是非宜しくお願いいたします。

(板垣)

ハバロフスク代表団来訪 ハバロフスク代表団来訪

 11月8日の歓迎交流会は、木佐森会長や野口先生はじめ、多くのロシア語教室の生徒さんがお料理したり準備された御馳走がテーブルに並び、温かい歓迎の雰囲気が溢れる中で行われました。

 お茶を点てる係を仰せつかった私は、「着物を着て点ててもらったら最高なんだけど」というお言葉を真に受け、豚も木に登った感じでした(!)。

 でも、おもてなしの気持ちは伝わり、前日に三渓園でご一緒した先生方や学生さんたちなど代表団の十数人の方々はじめ20人ほどの方がお抹茶を楽しんで下さいました。

 「ユニークな味」、「この味はミルクにも合うね」とか、「もう一杯お代わりしてもいいですか?」という方まで色々。お点前は超省略で点てるだけでしたが、お茶の頂き方はお伝えしたので、「ちゃんとした飲み方を教えて下さって有難う」と言って下さる方もおられ、少しは日本文化の紹介になったかも…。

 何より素晴らしかったのは、生徒さんたちが積極的にロシア語でお話しされていたことと、代表団の方々も日本側参加者も、本当に楽しんでおられるご様子だったこと。皆々様、本当にご苦労様でした。

(織田)

再度の企画、『草原の実験』DVD鑑賞会

「草原の実験」  三連休の最終日、11月25日(日)に『草原の実験』の再度の鑑賞会が行われました。参加者は4人と少なかったのですが、おなじみの海軍マカロニを頬張りながらの鑑賞会となりました。1949年、セミパラチンスクでのソ連最初の核実験がモチーフとなった作品です。

 未見の方のために、詳述は避けますが、映像のすばらしさと美しさに目を見張ります。また、出演者にセリフが一言もなく、感性で理解していく映画でした。そのため、参加者が疑問を声に出したり、その疑問に答えたりといういつもとは違ったシチュエーションの鑑賞会となりました。そして、ラストシーンには言葉がありませんでした。今、その時まで生きていた人や動物、美しい緑が一瞬にして失われてしまったのです。本当に「消えてしまった」という表現がピッタリです。核の恐ろしさを淡々と訴えていました。

 日本でも、広島の被爆遺跡の中に似たようなものがあります。「死の影」と言われている、旧住友銀行の階段です。1945年8月6日の朝、この階段に腰かけていた人がいました。その時、原爆が落ち、その人は消滅してしまったのです。階段は石造りでしたが、その石の表面が溶けてしまいました。ところが、腰かけていたところだけは石が溶けずに残ったのです。原爆ドームよりも、この死の影の方がよほど核兵器の悲惨さを語っていると思います。

 そのようなことを語り合いながらの鑑賞会、大変有意義でした。日本もロシアも核兵器の悲惨さを肌身で知っています。このことを共有していくことも友好運動の大事な一つと感じる鑑賞会でした。

 なお、本来11月25日に行う予定の『ドクトルジバゴ』は2019年2月24日(日)に延期しました。詳細は次号にて。

(関戸)

教室案内

横浜ロシア語センター、ロシア語教授インターン生受け入れ

ロシア語教授インターン  今秋、ニージニー・ノヴゴロド国立言語大学、国際関係及び経済・経営学部の修士課程に在籍するオリガ・ドゥボフスカヤさんが、外国人に対するロシア語教授法の研修を受けるために来日されました。この大学の学部には「外国語としてのロシア語教育の技術」というプログラムがあり、毎年10月から12月の間の4~6週間、大学院生がロシア外の外国に赴いて、そこで教育実習を受けます。

 日本語が堪能で日本をこよなく愛するオリガさんは、当該大学内の日本センターで非常勤として働いており、この度彼女自身が自分の研修先として日本を希望し、横浜にやって来ました。

 横浜ロシア語センターの他にも、彼女は横浜国立大学と神奈川大学でロシア語の授業見学と授業実習を行い、およそ2,500分に及ぶ研修を受けました。

ロシア語教授インターン  彼女の授業はすべてロシア語で行われ、それでいて明瞭で分かりやすく、簡単なゲームも取り入れられ、生徒に繰り返し発話させます。

 話せるようになる学びの場を目指す横浜ロシア語センターでは、彼女の授業方法は大いに参考になることも多く、センターにとっても実りある一か月となりました。

 研修の他にも、彼女を囲んで「ニージニー・ノヴゴロドを知る会」が神奈川県日本ユーラシア協会で催され、30名ほどの参加者がオリガさんの説明付きでニージニーの美しい動画や写真を鑑賞した後、ブリヌイやビーフストロガノフ、ヴィネグレット、ニージニーのお菓子などに舌鼓を打ちました(筆者はあまりに美味しくて、そばの実のカーシャを添えたビーフストロガノフを三杯もおかわりしました)。

 横浜ロシア語センターは今後もロシア語教授法を熱心に研究し、またニージニー・ノヴゴロド国立言語大学とも協力関係を築いていきたいと望んでいます。


◆ オリガさんの実習での感想

ロシア語教授インターン  将来、日本でロシア語講師として働きたいので、この一か月間の日本での研修に非常に満足していますし、良い経験となりました。

 ロシア語授業の感想ですが、横浜ロシア語センターと大学(横国大、神奈川大)ではいろいろな面で異なることがわかりました。横浜ロシア語センターは少人数制(3~6、7名)ですが、大学でのクラス人数は様々で、1、2名から10名くらいまでありました。

〇 大学(横国大・神奈川大)
・大学の授業では発話実習が少ない。テキストを読んで文法を学ぶだけのクラスもあった。文法だけを説明されるのに学生は慣れており、彼らは文法は理解しているが、全体的に発話する時間が非常に少ない大学では通常、先生は授業時間中ずっと日本語で教えるようで、学生は私がロシア語で授業をすると驚いていました。また、大学では、ロシアについてステレオタイプ的な理解が多いようです。

〇 横浜ロシア語センター
・横浜ロシア語センターにはネイティブ講師がたくさん在籍している(大学にはネイティブ講師は少数)。
・センターは全体に雰囲気が良く、とても友好的。生徒さんたちは授業中に怖がらず、恥ずかしがらないで、ロシア語を話している。恥ずかしがらないで話すことが一番大事。
・ラミネートのカードやゲームを導入していることも良い。
・宿題がきちんと出るので家で復習ができるし、自宅で何回でも学べる。
・全体的にレベルが高い。
・週に1回の授業は少ない。できれば週2回あると良い。

特別講座「冬の読書会」
ノーベル文学賞受賞者 イワン・ブーニンの«Последнее свидание»を読む

アンドレイ・ストレーシュネフには15年来の恋人、ベーラがいる。
なぜ、結婚することもなく、15年が経ったのか、最後の逢瀬で二人は何を語りあうのか?
貴族の恋は、なぜ、庶民のようにはいかないのでしょう?

講師:竪山 洋子
日時:2018年12月23日(日)、12月24日(月・祝)13:00~15:00(両日同時刻、全2回)
※詳細はリンク先のページをごらんください。


横浜ロシア語センターロシア語講座 第129期生徒募集!

 入門~上級、会話、ビジネス、日本案内、個人レッスン生徒募集中。料金や時間割などの詳細は同封のチラシまたは教室ホームページをごらんください。見学も歓迎。受講お申し込み・お問い合わせは教室事務局まで。


ウクライナ語 生徒募集

 ウクライナへ渡航する方、言語や文化に関心のある方にお勧めです。

 今期から当教室に復帰された担当のピスクノーワ・オクサーナ先生はNHKのロシア語講座でもおなじみですが、ウクライナ語も教えられます!これまでにロシア語を学んだことのある方も、お互いの言語の似ているところや違うところを発見しながら、楽しく習うことができるでしょう。

 月・水・木・金曜日10:30~17:00の間、1コマ90分で個人・ペアレッスンのご相談に応じます。初心者から上級者まで、どなたでも歓迎します。

 詳細は教室ホームページをごらんください。受講お申し込み・お問い合わせは教室事務局まで。


ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室

 レッスン内容は奏法の基本から音楽理論や高度な内容まで。毎月土曜日に開講しています。初心者の方も、以前習っていて中断された方も歓迎します。

 今後の日程:今後の日程:12月22日、1月12日、1月26日、2月9日、2月23日、3月9日、3月23日
(変更の場合がありますので、見学・受講ご希望の方は事前にお問い合わせください。)

生徒募集クラス:
16:00~16:45ドムラ中級
17:00~17:45バラライカ初級

※12月から各1時間ずつ開始を繰り上げます。

講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円


みなとみらいマトリョミン教室 アンサンブル/グループレッスン

日程:毎月1回、土曜日開講
2018年度後期日程:10月20日、11月17日、12月15日、1月19日、2月16日、3月16日

◆グループレッスン:Aクラス(現在休止中、受講生3名で開講可能)
◆アンサンブルクラス(90分)13:00~14:30

講師:檜垣 紀子
会場:横浜平和と労働会館2階
神奈川音楽センターホール
※11月17日のみ3階会議室


組織・財政

組織状況

(2018年11月30日現在)

 年初会員数219名、入会51名、退会34名、11月末会員数236名。
 11月号は、ハバロフスク代表団(21人)の訪問対応などにより、組織・財政状況はお休みさせていただきました。
 10月・11月2か月の入会者は、129期ロシア語教室の新受講生で、12名の方が入会されました。一方、高齢による退会3名及び会費の長期未納者3名の計6名の退会により、会員数は9月末の230名から6名増の236人になりました。

財政状況

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2018/11/30
単位:円
摘 要本年度収入前年同期収入対前年同期増減
一般会計1,869,7601,836,29633,464
教育事業12,276,1549,550,9652,725,189
一般事業1,776,6121,864,230-87,618
合 計15,922,52613,251,4912,671,035
前年同期(単位:円)2017/11/30
摘 要本年度支出前年度支出対前年同期増減
一般会計5,793,3645,763,61329,751
教育事業4,368,5483,644,984723,5648
一般事業1,340,8311,397,343-56,512
支出合計11,502,74310,805,940696,803
当期剰余金4,419,7832,445,5511,974,232
合 計15,922,52613,251,4912,671,035

 129期のロシア語教室が始まり、収入も昨年比117%となっています。しかし、物販、イベントなどの一般事業は昨年比90%と、昨年を下回ってしまいました。イベントでは10月の国際フェスタの低迷が響いています。同フェスタへの出店日数(3日間の内1日のみ出店)など根本的な検討が求められます。

 また、11月は、ハバロフスクからの訪問団(21人)への対応(成田送迎、引率費、歓迎会)などで104,816円の支出がありましたが、11月8日の歓迎会に30名近くの人が集まり、参加費が計71,500円になり、3万円程度の持ち出しで済みました。

 加えて、10月29日~11月30日まで、ニージニーノヴゴロド国立言語大学のオリガ実習生の来日対応経費では、一部未精算があるものの、個人の善意の対応や、23日のニージニーノヴゴロドを知る会及び親睦会の参加会(35,000円)により、持ち出しはなさそうです。

 11月は、みなさまお疲れさまでした。

(木佐森)

お勧め商品

ロシアフィギュアスケート選手 ザギトワ、メドベージェワ
写真集2,500円(税込)・カレンダー2,400円 (税込)

ロシアのフィギュアスケート選手、アリーナ・ザギトワとエフゲニア・メドベージェワの写真で各々構成。
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▼アリーナ・ザギトワ (左)写真集 (右)カレンダー
ザギトワ写真集 ザギトワカレンダー

▼エフゲニア・メドベージェワ (左)写真集 (右)カレンダー
メドベージェワ写真集 メドベージェワカレンダー

ジョージア(グルジア)風ミックススパイス「フメリ・スネリ」400円 (税込)

フメリ・スネリ ソ連時代からロシア人にも親しまれている調味料。仕上げに少し加えるだけで、いつもの料理がグルジア風に大変身!
内容量:30グラム
原産国:ロシア
原材料:海水塩、コリアンダー、フェヌグリーク、バジル、マジョラム、ディル、チャービル、ミント、パセリ、ローリエ、粉唐辛子、ターメリック
賞味期限:2020年4月30日
直射日光、高温多湿を避けて保存してください

中央アジア風炊き込みご飯「プロフ」の素 400円 (税込)

「プロフ」の素 中央アジアで広く食べられているスパイシーなお米料理「プロフ」の本場の味を、これ一袋で再現できます!日本語レシピ付き。おもてなしにもお勧めです。
内容量:30グラム(約8~10人分)
原産国:ロシア
原材料:コリアンダー、海水塩、パプリカ、クミン、バーベリー、にんにく、赤唐辛子、ターメリック
賞味期限:2020年9月20日
直射日光、高温多湿を避けて保存してください

ボロディンスキー黒パンミックス 756円 (税込)

黒パンミックス ホームバーカリーでも手ごねでもOK。ロシアの黒パンの代名詞ボロディンスキー2斤分のミックス粉。
ご自宅で簡単にロシアの味を再現できます。日本語レシピ付き。是非お試しください!
内容量:500g
原産国:ロシア
原材料:小麦粉、ライ麦粉、ライ麦麦芽、砂糖、レーズン、食塩、着色料(カラメル色素)、pH調整剤(クエン酸、ビタミンC)
賞味期限:2020年1月9日
直射日光、高温多湿を避けて保存してください

文化・芸能

芸 能

Русская Десятка ロシア・トップ10

Russia Airplay Chart TOP10  年末年始の準備で大忙しのロシアから、2018年11月第4週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。10曲中3曲が新曲、1曲が再登場!

 前回リリース曲«Неделимы»がスーパーヒットしたアルティク&アスティの、期待の新譜«Невероятно»(すごぃ)が初登場7位にランクイン。3位にウクライナ発人気急上昇のユーチューバー、レディ・ディアナの新譜«Мама не Узнает»(ママは知らない)が来ました!彼女はYOUTUBEの子供チャンネルにアカウントを持ち、60万人近い視聴者がチャンネル登録しています。PVでは、両親が留守にしている時のドキドキと楽しさを、彼女の軽快なRAPで表現しています。2位に、こちらも人気急上昇のユーチューバー、ウファ出身のモルゲンシュテルンの新譜«Уфф... Деньги...»(ウフ…お金…)。13歳の頃から友だちとYOUTUBEに登場し、パロディ曲などをUPLOADし続けていました。現在270万人の視聴者がチャンネル登録しています。PVは暴力シーンなどありますのでご注意。

 ユーチューバーが時代を制す、時代を象徴している2組の新曲でした。さて、そのようなネット発の強敵を倒して今月首位になったのは…人気トリオ・5staFamilyの元Voカラウロワの新曲«Маячки»(小さな灯台)でした。スイートな容姿と歌声で大人気。おめでとうございまーす!:-)

※記事全文はブログでごらんください。

【画像引用元】
Юлианна Караулова→http://www.peoples.ru/
Morgenshtern→uchastniki.com
Lady Diana→https://vkfaces.com/
Artik & Asti →http://www.news-w.org/

(Tophit.ru, Russia Airplay Chart 2018年11月19~25日/MOPA)

映 画

『マチルダ 禁断の恋』

原題:Матильда アレクセイ・ウチーチェリ監督作品 ロシア 2017

マチルダ 禁断の恋  ロシア帝国最後の皇位継承者ニコライと、マリインスキー・バレエ団のプリマ、マチルダ・クシェシンスカヤの許されない恋という史実を基にした歴史映画。公開を前に、映画のコンセプトを巡って賛否両論の意見が巻き起こり、皇帝を神格化する過激なキリスト教組織などから公開禁止運動や上映館への放火などが発生した。

 マチルダは多くの男性と浮名を流した売れっ子プリマだが、彼らの恋愛はかなり真剣なものだった。しかし、王位継承者にとって身分違いの恋は許されない。皇后からの再三にわたる警告、婚約者の新興宗教への傾倒など、ニコライにとって四面楚歌な状況が続く。一方、マチルダもほかのバレリーナから激しい嫉妬を受け、舞台の主役からはずされるなど、舞踊家生命への危機に直面する。

 ニコライと婚約者アリックス、マチルダと彼女を一方的に慕うヴォロンツォフと、二重の三角関係の中、ニコライは皇位継承を拒否する決断をするのだが…。

 ニコライ2世といえば、子だくさんのよきパパ、政治より家庭生活に重きをおいた悲劇の皇帝というイメージが強いが、そのニコライ2世も結婚前、アリックス(アレクサンドラ)というドイツ皇女の婚約者がいながら、プリマバレリーナとの熱愛があったことが意外。

 彼らの恋を悲恋ととらえるか、運命のいたずらととらえるかは観る者次第というところか。

 ロシア映画としては極めて国際的なキャスティング。ニコライにはドイツの実力派俳優、ラース・アイディンガー、マチルダ役はロシア映画への出演が続くポーランドの若手、ミハリナ・オルシャンスカ、そしてヴォロンツォフには『フライト・クルー』『VIKING』などに出演したダニーラ・コズロフスキーが怪演。また、当時のペテルブルグとマリインスキー劇場を再現する豪華な衣装と調度品は1700トンにも達したそうだ。

 バレエシーンも当時の雰囲気たっぷりで、物語以外にも楽しめる要素がいっぱいだ。横浜ブルク13で12月8日、シネマジャック&ベティで2019年1月12日より公開。

(文:滝沢 三佐子/スチール写真:(c) 2017 ROCK FILMS LLC.)

セルゲイ・ドボルツェボイ監督「アイカ」が最優秀作品賞

第19回東京フィルメックス映画祭

アイカ  11月17日~25日まで開かれた第19回東京フィルメックス映画祭で、カザフスタン出身のセルゲイ・ドボルツェボイ監督作品「アイカ」(原題:Айка、 2018、ロシア・ドイツ・ポーランド・カザフスタン・中国 )が最優秀作品賞に輝いた。

 モスクワに出稼ぎに来た不法滞在のキルギス人女性、アイカの過酷な運命を描く。

 オープニングに息をのむ。アイカは望まない妊娠の末、生まれたばかりの赤ん坊を産院に置き去りにしてトイレの窓から逃走。借金を返すために体調不良をおして工場で働くアイカ。さまざまな困難が降りかかる中、彼女の心にある変化が芽生え、ドキュメンタリー出身の監督はひたすら沈着なカメラで彼女の動静をとらえていく。

 ソ連崩壊後、中央アジアなどから大量の労働者が大都市へ流れ込んだ。ロシア語を理解するという共通基盤のもと、彼らは社会を下支えする仕事や危険な業務に従事した。いわば、モスクワはそうした労働者を礎に今日的発展を遂げてきたといえる。

 本作品は、監督がモスクワの新聞に掲載されていた記事にインスパイアされて制作したものだそうだが、かつて中村逸郎が『虚栄の帝国ロシア――闇に消える「黒い」外国人たち』(岩波書店、2007年)でレポートしたような世界が今も続いているのだ。

 世界中で問題となっている移民や外国人労働者を描いた作品として、最もタイムリーな受賞といえる。

 また、ヒロインのアイカを演じたサマル・エスリャーモヴァは、スクリーンから観客に感染するような肉体的苦痛を表現し、第71回カンヌ国際映画祭で女優賞を獲得。劇場公開が待たれる。

(文:滝沢 三佐子)

ユーラシア通信

楽しい美味しい、東京ロシア語学院祭

 今年は12月2日(日)に参加しました。神奈川からは中垣内さんも来られました。

 まずは、ユーラシアコーラスの歌声から。「マリーゴールド」「黄金色の林は語り終えた」「ロシアの野よ」の三曲。チェルノブイリの悲劇やロシアの大自然を歌で語るものでした。そして、サプライズは河崎美智子さん(神奈川でのDVD企画で講演くださった河崎保氏の夫人)のソロの歌声でした。

 その後は3Fのカフェの食べ尽くし。一年生のボルシチ、二年生のプロフ、三年生のヨージク。教職員のブリヌイとビネグレート。値段は格安で、全部回っても1000円程度。安くて旨い、一石二鳥の食べ尽くしでした。また、バザーでもここでしかお目にかかれないものがいくつも。バラホルカでご一緒する中村さんも店を出していました。

 お待ちかねのロシア語劇。一年生の『ドラえもん』と三年生の『南京虫』(マヤコフスキー原作)。一年生はロシア語がおぼつかなくても、一生懸命な姿に思わず拍手。三年生は、やはり最上級生らしい達者なロシア語と演技にこれまた拍手。学院祭の醍醐味です。

 関戸は広島に帰るので、劇終了後にすぐ出ましたが、短くても充実した学院祭でした。

(関戸)

初参加のゾルゲ墓参

 11月10日(土)に多磨霊園でのリヒャルト・ゾルゲ墓参に参加しました。

 ゾルゲについては、以前DVD鑑賞会でも取り上げました。その処刑は1944年11月7日でした。現在、この日に一番近い土曜日に墓参会が企画されています。

 関戸は車で向かったのですが、途中渋滞に引っ掛かり、着いた時にはもう終了間近でした。でも、線香に煙る墓石に対面した時、声を失いました。「戦争に反対し世界平和の為に生命を捧げた勇士ここに眠る」と刻まれていたのです。そのゾルゲには日本人の同志もいました。平和を願う思いは一緒だったのです。

 関戸は今、教壇に立っています。教え子は私の年齢の三分の一も生きていません。この教え子の一人といえども、戦争で死なせたくはありません。でも、そのために自分は命を投げ出せるのか。ゾルゲの墓は私に問いかけてきます。その墓の前に立ち、そんな思いを巡らしました。

 いつか、神奈川の行事として取り組みたいものです。

(関戸)

書評「こえにだしてよみましょう」

文)フランチシェク・フルビーン
絵)イジー・トゥルンカ
発行)プチグラパブリッシング

こえにだしてよみましょう  本書が発刊されてから、50年以上の歳月が経とうとしている。今尚、チェコの家では、どこでも愛されているのはなぜだろうか。

 頁をめくるたびに、子供達の目を通した小事件を率直に語られる面白さ。リズミカルな語彙や、郷愁を感じさせる暖かい色合いで描かれるにじみ出るような挿絵の数々。そしてその素朴さ。これが、チェコのこころである。韻を踏んだ台詞回しは、覚えやすい。絵を担当するのは、世界的な人形劇作家のトゥルンカである。チェコ人ならば、彼の人形劇を幼い時から、見て育っている程、高名である。文は、フランチシェク・フルビーン。作家であり、詩人としても活躍した。二人のハーモニーの結晶が、本書である。この本をひらけば、誰でも幼いあの日に、戻れる。

(中出)

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