第19回 大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅 ウラジオストク訪問付
今年も恒例のハバロフスク旅行を8月に開催します。今回はウラジオストクも訪問し3泊、シベリア鉄道でハバロフスクに移動するコースになります。
観光だけでなく、ホームステイ、ダーチャ生活体験、児童サマーキャンプ訪問など市民との交流を深める、当協会ならではの旅程を是非お楽しみください。
日程:2017年8月8日(火)~13日(日)成田空港発着5泊6日
ホームステイコース130,000円
ダーチャコース140,000円
航空券(別途)65,070円~83,070円
旅程等の詳細はチラシ画像をクリックしてPDFファイルをごらんください。お問い合わせ・お申し込みは平日・土曜12時~17時、当協会事務局まで。お申し込み最終締切は7月18日(火)です。
旅行説明会:
2017年6月25日(日)10:00~
横浜平和と労働会館5階 当協会教室
内容:今回のツアーについての説明、過去の旅行DVD鑑賞等
参加費:無料
お蔭様で既に満席になりました。お申し込みが間に合わなかった方々にはお詫び申し上げます。またの機会にぜひよろしくお願いします。参加される方はどうぞお楽しみに。
会は以下の通り3部構成です。
◆ 第1部 10:30~12:30 カザフスタン料理を作る会
◆ 第2部 14:00~15:00 カザフスタンを知る会 講師:キリル・エルモシキン
◆ 第3部 15:15~17:00 新会員・新受講生歓迎親睦会
※詳細はチラシ画像をクリックしてPDFファイルをごらんください。
会場:横浜平和と労働会館5階 当協会教室
参加費:会員1,500円、新会員・新受講生:1,000円、一般2,000円
※ 新会員は2017年1月~6月の入会者、新受講生は2017年4月以降の入学者が対象
※「カザフスタン料理を作る会」のみ参加の場合は500円引き
※満席のため参加お申し込みは締め切りました。
主催・お申し込み・お問い合わせ
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会
TEL/FAX: 045-201-3714
E-Mail: eurask2@hotmail.co.jp
戦争と平和を考える 8・15企画 『カティンの森』DVD上映会
今年も「8・15」がやってきます。毎年、この日を迎える前後に戦争と平和を考える作品を上映してきました。今回は、『カティンの森』を選びました。『カティンの森』事件をご存知でしょうか。
第二次世界大戦中の1943年、ソ連国内グニェズドヴォ近郊のカティンの森でポーランド軍将校約2万2千人がソ連軍に射殺された事件です。最初にこの事件を発表したのはソ連軍と戦っていたドイツ軍でした。ところが、そのラジオ放送を聞くやソ連軍はドイツ軍の仕業であると報道したのです。そして、その証拠として将校の死体に残っていたのはドイツ軍の拳銃弾であると発表したのです。国際赤十字も調査に乗り出しましたが、激戦の中、詳細な調査は困難でした。こうして、真相は不明のまま戦後約60年以上も過ぎてから、2007年にポーランド政府が4月13日をカティンの森事件被害者追悼の日であると決議したのです。そして、翌年ロシアのプーチン首相はポーランドのトゥスク首相と会談し、事件が「スターリンの犯罪」であると言うことで一致して、真相が明らかになったのです。このカティンの森で命を落としたポーランド軍将校の一人が、この映画の監督であるアンジェイ・ワイダ監督の実父なのです。
この事件は当初から、ソ連軍の虐殺ではないかと疑われていました。将校の死体にはドイツ軍の拳銃弾が撃ち込まれていましたが、後ろ手に縛られたそのロープの結び方が「ロシア結び」であったというのです。隠蔽するために、苦心してドイツ軍の拳銃と弾丸を多数集めましたが、その捕虜を縛るのは普段のとおりの結び方だったのです。偽装や隠蔽は、必ず齟齬をきたすということでしょう。この事件により、第二次世界大戦終結後、独立国としてのポーランドを防衛する軍の幹部を全て失ったポーランド軍は命令指揮系統が確立できないことになりました。いわゆる「東側」の一国になるしかありませんでした。つまり、ポーランドはヒトラーに最初に攻撃され、次にスターリンの思惑に軍の柱を失うことになったのです。大国の政治によって、国を破壊され、占領されたのです。
アンジェイ・ワイダ監督は映像によって、このソ連の蛮行を糾弾しているのです。父の無念を息子が晴らしたことになるのでしょうか。
日本ユーラシア協会の友好相手の旧ソ連の汚点とも言える、この歴史的事実を映像を通じて、考える上映会にしたいと思います。
(関戸)
日時:8月20日(日)14:00~
会場:横浜平和と労働会館5F 当協会教室
参加費:300円(黒パン・お茶代)
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「まあ~、きれい」「いったい、いつの映画なの?」の賛嘆の声
『雪の女王&鉛の兵隊』DVD上映会
楽しかったゴールデンウィークの余韻が残る5月14日の日曜日、参加者5人で上記の旧ソ連アニメの上映会を鑑賞しました。
始まりと同時に、「まあ~、きれい」との声。アニメの映像の美しさに驚きと賞賛の声が上がりました。本当に文字でしかお伝えできないのが残念なほどのきれいな映像でした。映画の内容は、何となく映画『石の花』を連想させるファンタジーです。その少年少女向けのアニメ版とでもいうべきものでした。
仲のよい少年少女が雪の女王を怒らせてしまうのです。その結果、少年は雪の女王の魔法にかかり、少女に冷たく当たるようになりました。そして、少女のもとから少年を奪ってしまうのです。少年を求めて、少女はたった一人で旅に出るのです。その旅の途中にさまざまな人に会うのです。小さな王国の王子、山賊たちとその首領の娘、ナナイ族の老婆、少女を運ぶ鳥や馬、森の動物たち。それらのふれあいの中でやさしさとたくましさを身につけて、少年を助け出すという物語でした。それが夢をかきたてるアニメの映像だったからこそ、大人も堪能できるのです。同時上映で、アンデルセンの珠玉の名作、『鉛の兵隊』も鑑賞しました。
上映の後、黒パンとお茶でのおしゃべり。参加者の一人が、「いったい、いつの映画なの?」とのこと。これが、1957年製作と知って、さらに驚きの声。「60年前にこんなきれいなすばらしいアニメが作られていたなんて」と。旧ソ連・ロシアの文化はきわめて高度で、独自のすばらしいものがあります。今後もそのような作品を上映していきたいと思います。
(関戸)
5月28日(日)に第69回ロシア語能力検定試験が、全国各地で実施されました。首都圏では、経堂の東京ロシア語学院と横浜会場の神奈川県協会の2カ所。毎年5月の検定試験は、3級と4級のみで、横浜会場は4級18人、3級28人の申し込がありましたが、当日の受験者は4級が3名欠席の13人、3級は3名欠席で25人となりました。恒例のアンケートには9割以上の人が答えてくれました。
検定試験を「何で知ったか」では、4級、3級とも半分以上の人がホームページとなっています。「何処でロシア語を学習」では、3級は半数が「通学している学校」なのに、4級は個人レッスン、ラジオ講座を含めると半分の人が「独習」にです。4級では、横浜ロシア語教室のような「専門学校」は1人に留まっており、横浜教室を「知らない」人が66%になっています。「ロシア語の活用」では、一番多いのが「個人的趣味として」で、3級は62%、4級は50%。次が「仕事・ビジネス」で、それぞれ45%、33%となっています。
ロシア語学習者を増やすには、やはり、日ロ経済交流が拡大していくことが鍵のようです。そうならないと、一般的なロシア語の学習者が少なくなり、趣味か特定の事情でロシア語を学習するだけとなってしまうことが心配されます。
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入門・初級・中級・上級・会話・日本案内の各クラス生徒募集中。中途編入も可能です。見学は3クラス・各30分まで無料です。詳細は教室ホームページをごらんください。
受講お申し込み・お問い合わせは教室事務局まで。
お申し込み・お問い合わせ:
TEL/FAX 045-201-3714
メール yokohama-rosiago@hotmail.co.jp
教室ホームページ
VIDEO
神奈川県日本ユーラシア協会横浜ロシア語教室の講師・スタッフの企画・制作・出演による「おもてなしのロシア語」、シリーズNo.1はもうご覧になりましたでしょうか?オリガ先生と大山先生による「アルファベット」の動画は、文字と発音、ロシア語ならではの発音上の注意も盛り込んだ分かりやすい内容でしたね。
シリーズNo.2のテーマは「挨拶」。世界中どこへ行っても、挨拶は人と人とを結ぶ大切な一つのきっかけになります。皆さんも海外でその地の方に日本語で「こんにちは」と挨拶されたらどんなに嬉しく思われるでしょうか。No.2では、朝、昼、夜のそれぞれの出会いにおけるロシア語の挨拶を紹介しています。
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」だけでなく、出会った時に交わされるちょっとした会話も盛り込まれています。「どちらへ?」「コンサートに」「まあ、素敵!」-そんな言葉のキャッチボールがロシア語でできれば楽しいですね。ロシア語は初めて…という方も話せるように、ネイティヴの先生による発音練習もありますので、是非ご覧になって下さい。
2020年のオリンピックまで後3年。今からシリーズを続けて何回もご覧になれば、ロシア語圏(結構多いです!)の方々へのおもてなしに一役買うことも夢ではありません。お楽しみに!
脚本・出演:織田 桂子、タチヤーナ・シプコーワ(横浜ロシア語教室講師)
撮影・編集:田中 豊造
監修:徳永 晴美
制作:NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 横浜ロシア語教室
【視聴方法】
インターネットでYouTube にアクセス
→「おもてなしのロシア語」または「神奈川県日本ユーラシア協会」で検索
※上の埋め込み画像をクリックすると直接見られます。また、横浜ロシア語教室HP、協会HP、Facebookからもリンクしています。
【シリーズ内容】
No.1 アルファベット
No.2 挨拶
No.3 出迎える
No.4 知り合いになる
No.5 許可を得る
No.6 店での買い物
No.7 通りで尋ねる
No.8 駅で尋ねる
No.9 レストランで
シリーズNo.3以下も鋭意制作中!
No.3のテーマは「出迎える」。初めて日本を訪れるロシアの方を、空港で、我が家で出迎えておもてなししています。詳細は次号にてご紹介します。こちらにもどうぞご期待ください!
神奈川県日本ユーラシア協会のYouTubeチャンネル も併せてごらんください。
以前行われたロシア語公開講座の一部や、当協会講師でもある北川翔先生が出演するバラライカコンサートの模様もお楽しみいただけます。
レッスン予定日:2017年度前期(2017年4月~2017年9月)
前半:4月8日、4月22日、5月6日、5月20日、6月3日、6月17日
生徒募集クラス:
17:00~17:45ドムラ中級
18:00~18:45バラライカ初級
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円
お申し込み・お問い合わせ:
eurask2@hotmail.co.jp
Tel/Fax 045-201-3714
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芸 能
Русская Десятка ロシア・トップ10
首都が突風に襲われ、各地では時折吹雪や雹が降り、いつになったら夏が来るのだと思わせるロシアから、5月第4週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。10曲中4曲が新曲!
10位にクリャヴェルの新曲«Необыкновенная» (極上の君)、7位に元SEREBROのセンター、テムニコワの新曲«Вдох» (息を吸って)、6位に露芸能界の貴公子、ラーザレフの新曲«Лаки стрэнджер» (Lucky Stranger)がランクイン。
2010年に誕生したウクライナ発のポップスデュオ、アルティック&アスティの«Неделимы» (私達は分けられない)が、初登場第1位になりました!アルティックことアルチョム・ウムリヒンと、アスティことアンナ・ジューバの素敵なコラボポップをお楽しみください。おめでとうございまーす!:-)
画像引用元
Artik & Asti http://i-gency.ru/
Денис Клявер http://novosti-dny.ru/
Елена Темникова http://www.peoples.ru/
Сергей Лазарев http://novosti-dny.ru/
(Tophit.ru, Russia Airplay Chart 2017年5月22~28日/MOPA)
ユーロヴィジョン2017 ポルトガル代表が優勝
5月9・11・13日にウクライナの首都キエフで開催されたユーロヴィジョン2017。大会前からロシアとウクライナの確執が続き、一時はどうなるかとハラハラさせられたが、ロシア不参加で続行した。
25組が出場し、優勝したのはポルトガル代表のSalvador Sobralの「Amar Pelos Dois(私達お互いのために)」。2,3位から大きく引き離し758ptを獲得した。自身先天性の心臓疾患があり、キエフでの大会予行練習を欠席する程だったが、本戦では姉によって書かれた母国語の歌をハートフルに歌い、割れんばかりの拍手喝采だった。
次回2018年はポルトガルでの開催となる。
CIS諸国の順位は以下のとおり。最上位はアゼルバイジャン代表、最下位はウクライナ代表だった。
出場No. 国名 アーティスト名 曲名 得点(pt) 順位
3 ベラルーシ Naviband Story of My Life 83 17
5 アルメニア Artsvik Fly With Me 79 18
7 モルドヴァ Sunstroke Project Hey Mamma 374 3
12 アゼルバイジャン Dihaj Skeletons 120 14
22 ウクライナ O.Torvald Time 36 24
【画像説明】
上段: Salvador Sobral(右)と姉
中段: Sunstroke Project(左)、Dihaj(右)
下段: Naviband(左)、Artsvik(中)、O.Torvald(右)
【画像引用元】
Salvador Sobral http://wordyou.ru/
Naviband http://www.vladtime.ru/
Artsvik http://escreporter.com/
Sunstroke Project http://escreporter.com/v
Dihaj http://escreporter.com/
O.Torvald https://www.moirebenok.ua/
(MOPA)
演劇・映画
遊劇社ねこ印工務店プロデュース 5丁目の猫
チェーホフ上演企画第1弾 「ワーニャ伯父さん」
5月18日 於:下北沢小劇場「楽園」
昨年、同劇団の「名医先生」を観た。めまぐるしく入れ替わる登場人物と一人何役もこなす俳優たちの演技が心から楽しめた舞台だった。ねこ印工務店は今年からユニット名を「5丁目の猫」と改称、6月から始まる第1回チェーホフフェスティバルを企画している。
今回はそのプレ公演のような位置づけで、下北沢で開催される演劇コンクール「ルナティック演劇祭」での出品公演だ。
「男はつらいよ」のテーマソングに乗ってワーニャが登場。台本には「器量が悪い」はずなのに可愛らしいルックスの姪のソーニャが、寅次郎とさくらの関係に相似する。
ワーニャの義弟であり自己チューな大学教授セレブリャコフは、若き後妻エレーナと伴ってワーニャの家にやってきたが、エレーナを巡って三角関係が勃発。ぞっこん惚れ込んだワーニャは臆面もなく告白しまくり、ワーニャの友人であるアーストロフ医師もエレーナを見初めている。自身は貞淑だと宣言しているエレーナも、実はアーストロフに惹かれている。ソーニャはアーストロフを愛しているが、彼は恋愛対象としてみていない。
結果としてワーニャもソーニャも失恋するのだが、エレーナをめぐるワーニャの間の悪さ、運のなさが実に哀れで同情を誘う。
ワーニャを演じるのは、演出も務めるこたとのぼる。「チェーホフ作品の敷居を低くする」という目標を掲げ、戯曲の文言も変えずに下ネタ演出を加えて会場を沸かした。エレーナはダブルキャストだが、この日エレーナを演じたりしんかは、肉感的なボディで演出家の目標を忠実に貫徹、ファム・ファタール的な魅力に富む。
もて男アーストロフも美声でどことなく鹿賀丈史を思わせ、色男ぶりを発揮する。
チェーホフフェスティバルでも、とっつきやすく身近な「ワーニャ伯父さん」が見られること請け合いである。
◆第1回チェーホフフェスティバル
東京の劇団のほか、名古屋、札幌の劇団がやってきます。ワークショップ、ロシアイベントもあり。
開催日時:6月1日~7月2日
会場:新宿サニーサイドシアター
問合せ:03-6317-9940
(文・滝沢 三佐子/撮影・桒原正巳)
「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」
(スティーヴン・カンター監督作品/2016年/イギリス・アメリカ)
「ルドルフ・ヌレエフの再来」と謳われるセルゲイ・ポルーニン。
ウクライナの貧しい家庭に生まれ、両親に期待されて13歳でイギリスに渡った。
史上最年少の19歳で英国・ロイヤルバレエ団の男性プリンシパルとなったセルゲイ。彼がバレエを続けるため、家族は出稼ぎに出ていた。
スターとしての重圧やバレエ界のしきたり、家族とのあつれきに耐えかねたセルゲイは、在籍わずか2年でロイヤルバレエ団を公演リハーサル中に電撃退団。
体中にタトゥーを彫り、退団理由にさまざまな憶測が飛ぶ中、ホージアのヒット曲「Take Me to the Church」に出演し、バレエファン以外にも熱狂をまきおこした。
今年4月27日には来日し東京芸大奏楽堂でプレミアイベントを開催した。本作品はそんなバレエ界の天才にして異端児ポルーニンを浮き彫りにするドキュメンタリー。
7月15日より Bunkamura ル・シネマ、新宿武蔵野館、ジャック&ベティで公開。
文・滝沢 三佐子 写真 (C) British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016
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アルメニアのカノンと日本の琴 アルメニア文化週間
「2017年アルメニア文化週間」中の5月12日金曜日にお箏とカノンのコンサート&レセプションが代官山ヒルサイドフォーラムで開催されました。
在日アルメニア大使ボゴシャンさんの英語と日本語のあいさつによりコンサートが始まりました。
まず宮城会師範の箏奏者石綿純子さんの民謡メドレー(五木の子守唄等)、さくら、アルメニア国家などの曲の演奏を聴き、日本の伝統的な楽器の良さを再認識しました。
その後アルメニアの11歳の天才カノン奏者メリ・ムシニャンちゃんがアルメニア民謡、さくらアルメニアなどの曲を演奏し、アルメニアの伝統的な民族楽器で美しい音色を奏でていました。
会場にはアルメニアの国旗と山々の写真の展示があり、上のフロアには作家・美術家・人類学者デイナ・ウォーラスのマグネットを使った絵とアルメニア人のスルプヒー・アバジャンの絵が、奥の部屋にはアルメニアンレースが展示されていました。
レセプションはアルメニアの酒と料理を堪能できました。ざくろのワインは初めての味でした。アルメニアのコニャックは匂いも良く、美味しくいただきました。神奈川県協会から木佐森会長と井村の2人が出席しました。
(文・井村/写真・木佐森)
泣き出しそうな日曜日 木曜会話クラスハイキング
木曜会話クラスの夏のハイキングが、今にも雨が落ちてきそうな5月14日の日曜日、横浜市港北区大倉山で行われました。
クラス員5名(1名仕事のため欠席)と豆柴犬の舞ちゃんとシプコーワ先生が午前11時に東急線大倉山駅の改札口に集合し、ビールなどの飲み物を仕入れて、駅脇の坂を登って大倉山記念館前広場に到着。
さっそく、ビニールシート敷いて、各自の手作りの料理を広げ、ビールで乾杯。
シプコーワ先生は、オリビエサラダ、ヨージキー(お米入り肉団子)、カムチャッカのサケの燻製など。子犬連れの木暮さんは手づくりのパンとジャム、田中さんはトマトサラダ。加納さんは、ミーフバーから黒パンとアリエシキー、木田さんは厚木名産の高座豚のハムとカルバッサを調達してきました。
お腹がいっぱいになった後、木曜クラス特選のクラカジール(ジェスチャーゲーム)とバドミントンをして日曜午後のひと時を過ごしました。
結局、お腹減らしのハイキングでなくお腹膨らませのクラカジールになりました。
(木佐森)
本牧館の黒パン、製造中止?
5月31日(水)、午前中に関戸に電話がありました。授業中だったので出られませんでしたので、授業終了後の空き時間に折り返しました。
すると、「来月いっぱいでミッシュブロート(黒パン)の製造を中止するか、形を変えての製造になります」との話でした。理由を聞くと、販売不振とのこと。製造に手間がかかる割には、売り上げがなく、採算が合わないとのことです。これまでも火曜日と土曜日しか販売していませんでしたが、協会の主要行事は土曜と日曜でしたので、予約して入手していました。ロシア人講師からも「ロシアで食べる黒パンと同じ」「日本でこんな黒パンが食べられるなんて」と評判の黒パンでした。
電話で、「毎週の製造ができなくなっても、特別注文で焼いていただけませんか」と頼んだところ、「検討します。確定的なことがわかりましたら、ご連絡します」との返事。今後、一切製造しなくなるのかどうかは未定です。もし、売り上げがあれば、今までのように週2回の製造も継続するかもしれません。この記事を読まれた会員の皆さん、ご都合がよければ、本牧館に立ち寄り、ミッシュブロート(本牧館では黒パンとは呼んでいません)を注文してください。
(関戸)
ウラジオストック&バイカル湖旅行記
私はユーラスツアーズ主催の「憧れのシベリア鉄道&極東ウラジオストックと神秘のバイカル湖」という長いタイトルの、日程も4月14日から21日と長い旅行に行って来ました。全員で8名の小規模な団体旅行です。
当初の予定では、ウラジオストックで2泊した後、シベリア鉄道でバイカル湖に向かい、帰りにイルクーツクから飛行機でウラジオストック、1泊して日本に戻るはずでしたが、飛行機会社の都合で逆になり、帰りがシベリア鉄道になってしまいました。
14日、成田からオーロラ航空のプロペラ機でウラジオストックに到着。空港で迎えてくれたガイドは3年前と同じオリガさんでした。天気はにわか雨。そのまま高速道路で市内のウラジオストック駅近くのプリモーリエホテルに直行し、宿泊。
明くる日の15日は、夜、イルクーツクに飛ぶまでは市内観光です。私にとっては、8月のウラジオストック、ハバロフスク旅行の下見にもなります。天気はほぼ快晴。定番のウラジオストック駅、海の駅、中央広場、潜水艦博物館、マリンスキー劇場、鷲巣展望台、スハノフ博物館などを周りました。3年前とあまり変わってはいませんが、中央広場ではパスハの時期とあって、関連した食品を売る屋台が一面に並んでいました。潜水艦を見学し終わった時が12時ごろで、丁度空砲が撃たれる場面に遭遇しました。2門の大砲から200mほど離れているにもかかわらず、撃たれた瞬間、予想外の大きな風圧を顔に感じてしまいました。過去には、驚いてカメラを海に落としてしまった人もいたようです。空砲のあと、国歌が演奏されたことは言うまでもないことです。マリンスキー劇場は中に入ったわけではなく、すぐそばのレストランに入るために、立ち寄ったものです。
市内観光を終えて、午後8時20分発の飛行機でイルクーツクに向かいます。
11時ごろに到着。出迎えたガイドがまたオリガという名前でした。私たちは空港から遠くないIMPERIAホテルで1泊しました。というかウラジオストックと違って、空港自体が市街に近いのです。
16日の朝、ホテルの周りを散策していると、近くの寺院で鐘が鳴り始め、かなり長い間鳴り響きました。スパースカヤという教会です。その間、そばを通ったほとんどの人が、寺院に向いてお辞儀するのを見ました。
ホテルをチェックアウト後、マイクロバスでバイカル湖に向かいました。天気は曇り。市内を出るまでに市内観光としてハバロフスクにあるのと同じような永遠の炎や修道院、スパソ・プレオブラジェンスキー寺院、ボルコンスキー博物館などにも立ち寄りました。バイカル湖に出るまでの途中で道路の大規模な拡幅工事を目にしました。片側3車線あるいは4車線にでもするのではないかと思われる規模でした。さほど交通量が多いようには見えませんでしたが、これを見て、北海道の苫小牧で、渋滞解消のために片側2車線の道路を4車線にしたという話を思い出しました。交通量が比較的多いウラジオストックと空港間の高速道路でさえ片側2車線であるので、さすがは土地の余っているロシアだとの感がありました。もっともウラジオストック、空港間には2系統の高速道路がありますが。
イルクーツクから2時間ほどでバイカル湖が見えてきましたが、まだ湖面は一面凍ったままでした。一部融けた部分もありましたが。はるかかなたの対岸には、中国との国境と思われる高い山々が連なって見え、まだ雪に覆われていました。
しばらく湖を右手に見ながら走ってリストビャンカという湖面に面した町(というより村)のクレストバヤ・パーチというホテルに着き、そこで昼食をとったのちにバイカル湖遊覧を楽しみました。遊覧といっても湖面が凍っているので、ホーバークラフトという乗り物に乗ってですが。ホーバークラフトは空気を湖面に吹き付けて浮上し、後部の大きなプロペラの回転で進む、水陸両用の乗り物です。これで凍った湖面を高速で走ります。爽快でした。ほぼ岸に沿って南下し、昔のシベリア鉄道の線路にも立ち寄りました。かつてはシベリア鉄道は、バイカル湖から流れるアンガラ川沿いに走っていたとのこと。今はイルクーツクからバイカル湖の南端まで、内陸をショートカットして走っています。残った鉄道は、バイカル湖岸鉄道と呼ばれています。
1時間ほどで遊覧は終わりました。戻ってきた船着き場には数台のホーバークラフトが泊まっていました。遊覧のあとは、バイカル湖博物館に行き、バイカルの成り立ちや生物について、お勉強しました。
翌17日は、シベリア鉄道に乗る時刻が早いので、早朝、朝食を弁当にしてもらって、ホテルを発ちます。すぐ近くの日本人墓地に立ち寄ってから、一路イルクーツクに向かいます。バイカル湖とも一旦お別れです。
イルクーツク駅で8時前に発車するシベリア鉄道のロシア号に乗り込みました。ツアーメンバーの構成が丁度男女4人ずつなので、隣り合わせのコンパートメントになりました。これから3日間そこで過ごすことになります。
(続く/田中 豊造)
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E-mail eurask2@hotmail.co.jp
(機関紙編集部)
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