今月の表紙

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2016年11月号 No.661

行事予定

人間と自然―「デルス・ウザーラ」DVD上映会
協力監督・河崎保氏との座談会もあり

デルス・ウザーラ  「森の人」。シベリヤの大森林に暮らす人をそう呼びます。人跡未踏のシベリヤには今もなお未知であり、未開発の地が残されています。

 そのシベリヤで生き、文明と接しながらもその文明を受け容れられず、シベリヤに戻り事件により非業の死を遂げた20世紀初頭の実在の人物を描いた「デルス・ウザーラ」を上映します。2016年を締めくくる上映会です。そして、この映画のソ連ロケの際、協力監督として参加した河崎保氏も来られます。いろいろな撮影の裏話も聞くことができます。日ソの映画事情に通じた河崎さんならではの興味深い話に耳を傾け、映画を楽しみましょう。

日時:2016年11月27日(日)14:00~
会場:横浜平和と労働会館5階教室
参加費:500円(黒パン・お茶付)

デルス・ウザーラ 【映画情報】
ロシア人探検家(作者)のアルセーニエフは、当時ロシアにとって地図上の空白地帯だったシホテ・アリン地方の地図製作の命を政府から受け、探検隊を率いることとなった。先住民ゴリド(現ロシア名:ナナイ)族の猟師デルス・ウザーラが、ガイドとして彼らに同行することになる。シベリアの広大な風景を背景に、2人の交流を描く。黒澤明監督、1975年ソ連・日本合作。ユーリー・ソローミン、マクシム・ムンズク他出演。

お申し込み・お問い合わせ先:神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

「望年会」12月25日開催

 今年を忘れるのではなく来年に望みをつなぐ「望」年会。時間と会場は未定ですが、当日お時間のある方はぜひご参加ください。ユーラシア協会ならではの話題を肴に寛ぎ、楽しみましょう。

2017年1月15日(日)ヨールカ祭
参加者・ボランティアスタッフ募集中!

ヨールカ祭  神奈川県日本ユーラシア協会の1年は、ロシア風新年会「ヨールカ祭」で幕を開けます。日本在住のユーラシア(旧ソ連)の国々出身の方々と、協会員・教室講師生徒・ユーラシアに興味のある皆さんが交流できる最大のパーティーです。子供向けプログラムとプレゼント、ロシア料理会食、コンサートやロシア語劇など盛り沢山なプログラムを予定しています。今回は新入会員・新入生徒(2016年7月以降入会・入学者)に歓迎の意を込めて参加費割引サービスもあります!お誘い合わせの上、是非ご参加ください。

 例年100人以上が参加する大きな行事になりますので、ボランティアスタッフもまた大勢必要です。ボルシチをはじめとする大量のロシア料理を前日から何品も作ったり、会場の準備・配膳・物販・後片付けなどをする裏方の力に支えられて初めて、開催が成り立ちます。こちらにもぜひご協力いただければ大変助かります。皆様のご応募をお待ちしています!
 お申し出は協会事務局まで。

ヨールカ祭ボランティア スケジュール(案)
◆1月14日(土)午前 横浜平和と労働会館1階協会事務所に集合、食材等買い出し/ロシア料理の調理/物品の準備など ※時間は追ってお知らせします。
◆1月15日(日)朝 横浜平和と労働会館1階集合・荷物運搬/横浜市従会館4階ホールで会場設営・装飾・料理準備/13:00開会・料理提供開始/16:30~17:00撤収・運搬/17:00~協会事務所・教室での片づけ

★前日の調理・当日午前中の設営を担当された方はヨールカ祭の参加費無料!

ヨールカ祭  塩漬けニシン、ビーツ、じゃがいも、にんじん等を重ねてゆで卵で彩った前菜「外套を着たニシン」(写真左)は目に鮮やか、舌にも美味しい、毎年好評のメニューです。
 ニシンを塩漬けにし、大量の根菜をゆで、大きな型に何杯もつくります。あなたも調理ボランティアに参加して、作り方を覚えてみませんか?

お申し込み・お問い合わせ先:神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

活動報告

よこはま国際フェスタ2016

10月9日(日)調理、10日(月)グランモール公園

よこはま国際フェスタ2016 よこはま国際フェスタ2016
よこはま国際フェスタ2016 よこはま国際フェスタ2016
よこはま国際フェスタ2016 よこはま国際フェスタ2016
よこはま国際フェスタ2016 よこはま国際フェスタ2016

(撮影:桜井、高木)

「キルギスを知る会」好評のうちに終了!

キルギスを知る会  ユーラシアの国々を知る会第2弾として、「キルギスを知る会」が10月23日(日)14時より、横浜平和と労働会館5階の当協会教室で行われました。

 参加者数は会員16名、一般4名、キルギス人5名、ヴェトナム人1名。

 第1部は講話。キルギスの概要についてカンバラリエフ・ジャヌィベクさん、キルギスの観光名所についてジェイナリエワ・グルムカンさん、キルギスの民族料理と衣装についてイスマノフ・ヌルガズィさんがそれぞれ担当しました。

 第2部はキルギス料理の試食と懇談。メニューはプロフ、ボルソク(揚げパン)2種類(北地方風、南地方風)、シャカロブ(トマトサラダ)、チャラプ(乳酸飲料)で、全ての料理が好評でした。

 参加者の皆さんからアンケート回答をいただきましたので、以下にご紹介します。

【感想】

・わかりやすかったです。伝統的な衣装もあって、ステキでした!

・キルギスは名前しか知りませんでしたので、大変勉強になりました。グルジアの時もそうでしたが自分が学校で習った歴史は西洋中心なので中央アジアに古い時代、こんな文化・都市があったとは本当に驚きでした。キルギスがソ連の一部になった事、ソ連から離れた事、キルギスの方はどのように思っていたのか聞きたかったです。政治的な事なのでなかなか聞きづらかったです。昨年キルギスを旅行したという方が、写メを見せて下さいました。湖の底に素晴らしい宝があるそうで、コレまた驚きで。講師の方も、もっとキルギスはこんなに素晴らしい国だった、と自慢しても(得意になっても)良かったと思いました。謙虚なのも国民気質かなと思いました。

・Спасибо большое за организацию!(開催していただきどうもありがとうございました!)

・全く知らなかったキルギスのことを色々教えて頂き、大変面白く、勉強になりました。

・キルギスに理解を深められて良かったと思います。

・美しい自然、自由な社会、でも歴史的には、バイカル湖から南下したという 行ってみたいです 音韻の美しい言葉にあこがれます

・丁寧な説明でよかった。きれいな景色のところが多く行ってみたくなった。直行便ができたらと思います。

・大変大変貴重な機会を設けて頂きありがとうございました。今回の国際情勢的にも、キルギス含む中央アジア、ロシアとの交流強化は大変意味があったかと思います。特に民族的に日本人からして違和感のない人々ですので、もっと関係が深まることを期待しています。一度、機会を見て、キルギスを訪問してみたいです。

・Про лекцию узнала от подруги. Выступление понравилось. Рассказ был хорошо проилюстрирован.(講義については友人から聞いて知りました。発表も気に入りました。講話はわかりやすく説明されていました。)

・昨年キルギスを訪問して 国土の美しさ 料理の美味しさに魅了されました。本日も料理と講義でキルギスの雰囲気を味わえて幸せです。イシククル湖畔で見た星空の美しさは生涯忘れないでしょう。

・普段情報が少ない国ですので、とても貴重なお話が聞けてよかったです。

・歴史・観光・文化と3つの視点でそれぞれ紹介してくれてとても分かりやすかった。お料理もとてもおいしくて感謝です。何もお手伝いしなくて申し訳なかったです。

【改善点】

・会場がもう少し広いといいなあと思いました。

・キルギス国内の地理的状況もいっしょにわかると良いと思います。

・モニターがもう少し上だったら

・座学時の会場のスペースをもう少し広く取れれば良かったと思う。

・質問コーナーを多く時間をとってもらえると嬉しい。ちょっとしたことを聞いてみたいかたもいたのではと思います。

【今後への提案】

・単に文化・歴史の紹介にとどまらず、両国間の人的な交流を促進するような取り組みを希望します。

・たくさんのユーラシアの国を紹介してほしい。

11月6日(日)横浜外国人墓地にて「パニヒダ」開催される

パニヒダ パニヒダ

 11月6日(日)、横浜外国人墓地にて、横浜ハリストス正教会との共催で「パニヒダ」(東方正教会において永眠者の為に行われる奉神礼)が行われました。

 同教会司祭グリゴリイ水野宏神父の執り行いで、横浜開港後の1859年(安政6年)に攘夷派の武士に本町で殺害されたとみられ、ここに最初に葬られたロシア人である、ロシア使節ムラビヨフ艦隊乗組士官ロマン・モフェトとイワン・ソコロフの二人に献じたものです。

 詳細は次号にてお伝えします。

(写真・小新)

大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅報告(2)

 8月12日午前

 園芸家協会を訪問し、組合長さんと懇談した。この組織は1966年ハバロフスクの組合として発足した。安全な食糧の自給を目的としているという。

 その後、露日親善協会を訪問し、ゾーヤ理事長さん他多数の会員さんと親しくあいさつを交わした。おいしいクッキーや紅茶をごちそうになる。ゾーヤさんは日露間の「平和と友好」のため長年功労されている方と聞いている。

 12日午後 自由行動

 ハバロフスク駅も立派だった。駅前にはハバロフという人物の銅像が立っていた。この駅を入場券なしで構内に入れてしばらくプラットホームの見える椅子にすわり、構内をながめた。

 ここはシベリア鉄道が30~50台ぐらいの貨車を連ねて通る駅。列車がくるのを2~3回みた。シベリア鉄道はウラジオストクからモスクワまで走る鉄道で、1891年に建設開始し、当時露仏同盟を結んでいたフランス資本の援助をうけながら25年かけて完成された。3年前にこの鉄道でバイカル湖まで行ったのよと友人に話した。「フーン」とうなづいていた。

ハバロフスク  13日午前

 オケアンキャンプに行く。オケアンOKEAHは英語にするとOCEAN…「大洋」という意味だ。ソ連時代からの歴史あるキャンプ場との事。夏の21日間300人の子どもたちが両親から離れてキャンプ生活をしながら社会生活を養っていくための学校といえる。みんなどの子ものびのびして明るい感じがした。施設長はロシア人の女性、タチヤーナさん、堂々としている。私たちは日本人のゲストとして迎えてもらい、私は鶴の折り方を日本で勉強してここで教えた。 皆んな一生懸命知ろうとしていた。 馬にニンジンを与えるのがうまくできず教えてもらっている人がいる。

 緑いっぱいのオケアン構内は広く、馬がいたり、出入口のそばにはアヒルやにわとり、うさぎなども飼っていた。

ハバロフスク  13日午後

 ホテルの近くからタクシーでアムール河の遊覧船の船着き場に行った。遊覧船は日本円で8000円だ。高いと思ったが乗るのも思い出になるからと思い決心した。

 船の中ではロシア人の何かの団体がパーティーをして楽しくダンスをしていた。日本人の私たちにもいっしょに踊ろうと誘いに来られ、他国の人を親しく誘うロシア人のこだわりのなさに感激した。

ハバロフスク  夕方のお別れパーティーには、こじんまりとしたレストランに入り、食事をしているとロシア民謡をうたう楽団が来て歌や曲を聞かせてくれた。「カチューシャ」も歌われ、心があたたかくなった。

 14日

 ハバロフスク空港の近くの日本人墓地に花をたむけて、お参りをして空港に向かった。

 朝は10時にホテルを出発し、夕方は17時すぎには帰るというゆっくりとしたスケジュールで身も心もゆったりできて良かったです。

(佐々木/呉支部)

日ロフォーラムに参加して

 2016年10月14日と15日に石川県金沢市において、第12回日ロフォーラムが開催され、私はそれに参加してきました。

 フォーラムの全体像や詳細については、本部の機関紙で発表されると思うので、ここでは各分野の発表において、私の受け止めたことを中心に報告します。

 第1分野「ユーラシア諸国民の友好と日ロ平和条約の促進」から第5分野「ロシア語と日本語の普及活動の発展のために」まで、各分野で発表がありました。

 第1分野では、平和条約の前提となる領土問題の解決に関して、12月に行われる安倍・プーチン会談の成行きが注目されるところですが、ロシアからの参加者であるアナトーリ・マルコフ、バイカル日本友好協会副会長さんに、個人的にはどうなると思うか質問したところ、わからないとの答えが返ってきました。ユーラシア協会の中では様々な意見がありますが、日ソ共同宣言を出発点として、4島返還に固執せず、現実的な2島(歯舞、色丹)返還を実現すべきとの意見が多いのではないかと思われます。

 法律に詳しい発表者によると、ロシア法学で抜本的な転換が進行中であり、従来の国家主権の優先からそれを制限するする方向になりつつあり、国際法優位論が強まりつつあるとのことです。このことは領土問題について日本側に有利な環境が整いつつあるということです。

 仮にまず2島が返還されることになると、ロシア人社会への十分な援助、配慮とともに、日本人とロシア人との共生をいかに図るかが今後の課題となり、その時こそ日本ユーラシア協会の出番となるとのことです。

 第2分野「姉妹都市活動と子ども青少年交流及び協会活動の発展」では、石川県能美(のみ)市での活動が印象的でした。能美市ではイルクーツク州シェレホフ市との交流が40年に渡って続けられており、特に中学生の使節団が1988年以来、毎年ピオネールキャンプ場を訪問しているとのことです。その他、ロシア人による料理教室や、ロシア語教室、その他のイベントが行われているとのことです。ロシア語教室は毎年5月から7月にかけて10回の講座で開催されており、中学生も受講しているそうですが、その授業料は総額何と2,500円と破格の安さです。(能美市民の場合)使節団に参加する中学生に至っては、無料とのこと。行政支援のなせる業というほかはありません。さらに特筆すべきは、これらのイベントに必要となる通訳は、その都度、外部より派遣してもらっていたために、前後の運動の不理解による弊害が生じていましたが、2013年から、能美市が生涯学習課職員としてブシマキン・バジムというロシア人(今回のフォーラムでの通訳を行った優秀な通訳者です)を配置したことにより、運動を理解した通訳活動のみならず、系統的な運動ができるようになったとのことです。

 ロシア側からの発言では、露日協会中央本部理事長のガリーナ・ドゥトキナさんの「ロシアにおける日本文化ブーム:苦くて甘い後味」というテーマでありました。(代読)

 要約すると、ロシア人青年の間では、日本に対する関心が依然と強く、日本ブームが続いているとのことです。しかし問題がないわけではなく、アニメなどのポップカルチャーの分野では、営利主義的マネージャにより、アニメの世界にしかないような、日本に対する歪んだイメージが作り出されているとか、若い専門家たちの日本語の過剰生産などで、日本語を覚えてもそれを活用できる仕事が少ないとのことです。伝統的な文化の分野ではうまくいっているそうです。

 第3分野「地域間経済交流の発展をめざして」では、日ロ間の経済関係は、輸出入額でみればかなり低い水準にあるとのことでしたが、ヤンター(Янта)というロシアのグループ会社の社長さんの発言が印象的でした。(Янтаはянтарь琥珀または輝きという言葉から作ったとのこと)この会社は農産物や食品を製造販売している会社で、約6,100人の従業員を有していますが、遺伝子組み換え食品を扱わず、安心安全をモットーにしているとのことです。日本にも販路を広げようとしています。また日本の食品メーカーのロシアでの販売代理店も目指しています。安心安全という点では、日本全国のコープと提携してはどうかとの助言が、日本側から出ました。

 第4分野「芸術・スポーツなど文化交流の発展」では、石川県連の浜上副理事長が、自分のユーラシア協会のかかわりを最初に面白おかしく話しておられましたが、印象に残ったのは、近年、七尾市、加賀市、小松市、金沢市などで、次々に支部が結成され、県連に頼らない独自のイベントを企画するようになってきていることです。能美市の活動も含めてこのようなことができるのは、日ソ協会初代会長の森茂喜さんの信念が今も引き継がれ、運動としては石川県では「与党」であることからに他ならないと思いました。

 ほかにこの分野では、「ロシア語で歌う日本の歌」の冊子を作って、ロシアに日本の歌を広める活動が紹介され、東日本大震災をきっかけに作曲された「花」のサビの部分を、発言者が唄って喝さいを浴びました。

 最後の第5分野は神奈川だけの発表でしたが、予想通り発言時間が非常に少なくなって、折角、野口さんが作成し、ロシア語委員会の承認を得た原稿を読み上げることができず、要点をかいつまんで発言する結果となったのは残念でした。他に大阪府連が文書発言として紹介されました。

 以上ですが、余談として、今回ロシア側から3人の通訳者、女性2人と能美市の職員であるバジムさんが来ていました。女性のほうは、ほぼ、発言者が通訳者を気にして間を置く間に通訳するという形でしたが、バジムさんは浜上さんのように切れ目なく発言していても、よどみなく同時通訳されていたのには感心しました。私の発言時にも、このバジムさんが通訳し、あらかじめ用意した原稿とはかけ離れた言葉で、かつアドリブをたくさん入れた発言であったにもかかわらず、そつなく通訳されたので、大変感謝しているところです。

(田中)

2016年度第68回ロシア語能力検定(横浜会場)を終えて

 2016年度第68回ロシア語能力検定は、10月8日(土)、9日(日)の2日間にわたり、横浜平和と労働会館4階で実施されました。

 【検定内容と受検者数】

 ※筆 記聴 取テクスト朗読会 話
(口頭作文)
受検者数
1級4名
2級13名
3級19名
4級17名

 【検定実施上の課題】

 「検定時程」現行では、筆記試験と聴取試験の間に休憩時間がない時程になっていますが、受検者の負担軽減を図る観点の配慮も必要と思われます。

 「録音機器」操作ミスや再生確認後の録り直しの事例が後を絶ちません。効率性と公平性を確保する観点からも改善の必要があると思われます。

 【受検者アンケートより】

 受検者53名中48名から回答(回収率:91%)

 特徴的な事項を以下にまとめました。

○「平均学習年数」1級:13.5年 2級:7.1年 3級:3.5年 4級:1.3年

○「学習の場」(複数回答)
 36名(75%)が「学習の場が1ヶ所」、12名(25%)が「学習の場が2か所以上」と回答。「学習の場が1ヶ所」と回答した方36名の内訳は、「大学・高校・専門学校(全日制)」が15名(42%)、「独習」が11名(31%)、「その他」の合計10名(27%)でした。

○「ロシア語の活用」(複数回答)
 「仕事」、「交流」、「海外旅行」での活用が合わせて64名にのぼり、コミュニケーション場面での活用を期待していることが窺えます。

○「ロシア語教室」
 30名(63%)が「ロシア語教室受講生」または「教室を知っている」のですが、受講生は3名(受検者全体の5.6%)でした。

○「神奈川県日本ユーラシア協会について」
 「知らない」「行事に参加したことはない」が合わせて37名(77%)、「会員である」「会員ではないが行事に参加したことがある」が合わせて10名(23%)でした。

○その他
 録音機器など実施上の改善要望や1,2級検定の年2回実施の要望もありました。

(小新)

教室案内

横浜ロシア語教室 生徒募集中!

 10月15日(土)より第125期ロシア語教室が順次開講しました。初めて学ぶ方のための「入門」クラスには、火曜夜と土曜午前に各4名ずつ入学されました。今年4月から入門クラスに採用された「ロシアへの道1」の教科書を用いて、コミュニケーション中心の授業を行っていきます。自分で少し独習された方などはまだ間に合うと思われますので、見学・編入も歓迎します。

 既存の初級・中級・上級・会話・演習の各クラスも生徒募集中。中途編入も可能です。見学は3クラス・各30分以内まで無料です。

 詳しくは教室ホームページをごらんください。受講お申し込み・お問い合わせは教室事務局まで。


授業補習サービス「ロシア語寺子屋」

 当教室受講生補習のための「ロシア語寺子屋」は、学期中の第2土曜日と第4土曜日に行っています。
 ロシア語を学んでいて何か分かりにくいことなどありましたら、どうぞ気軽にご相談ください。
 ご利用の際には前もって教科書のページや質問内容をご連絡下さい。
 人数が多い時は、個別に20分単位で時間の調整をさせていただきます。
 皆様のご利用をお待ちしています。

【今後のロシア語寺子屋開催日】
10月22日(土)13:30~15:00
11月12日(土)13:30~15:00
11月26日(土)15:00~16:30
12月10日(土)13:00~15:00

ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室

2016年度前期(2016年4月~9月)
レッスン予定日:2016年度後期(2016年10月~2017年3月)
前半:10月8日、10月22日、11月5日、11月12日、12月3日、12月17日
後半:1月7日、1月21日、2月18日、2月25日、3月11日、3月25日
生徒募集クラス:
17:00~17:45ドムラ中級
18:00~18:45バラライカ初級

講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円


みなとみらいマトリョミン教室

日程:毎月1回、土曜日開講
2016年度後期日程:10/15、11/19、12/17、1/21、2/18、3/18
※レッスン日に見学随時可能です。発表会、協会行事等で演奏の機会もあります。是非お気軽にご参加ください!

◆グループレッスン:
Aクラス 13:00~14:00(空席2)
Bクラス 14:10~15:10(空席2)
◆アンサンブルクラス(90分):
15:20~16:50 (お問い合わせ下さい)
※10月から時間帯が変わりました

入学金:3,000円(継続の方、休学1年以内の方、当協会会員は免除)
受講料:アンサンブル3,600円×6回=21,600円、グループレッスン3,085円×6回=18,510円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
(※11月19日は都合により会館4階会議室に変更されました。)
講師:檜垣 紀子

組織・財政

組織状況

(2016年10月31日現在)

 今年度年初会員数 209名、入会者累計42名、退会者累計26名。10月末会員数225名、年初比16名増。
 

 本年の全国総会では10%の会員拡大が決議されました。私達協会の10%増会員数は230名ですので、目標まであと5名です。残る11、12の両月で目的意識を持って230名会員を成し遂げましょう。最近6か月の対前月比を観ると5月初の209名を起点として5月末+7,6月末+4、7月末+1、8月末+1、9月末-3、10月末+6となっており9月を除いては毎月純増が続いています。毎月平均3名強です。これは素晴らしい成果です。みんなでもう一息頑張りましょう!この傾向を持続すれば年末には「目標完遂」の祝杯を挙げる事が出来ます。

(柴田)

財政状況

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2016/10/31
単位:円
摘 要本年度収入前年同期収入対前年同期増減
一般会計1,667,1261,596,03071,096
教育事業8,244,1548,371,406-127,252
一般事業1,971,4151,928,29243,123
合 計11,882,69511,895,728-13,033
前年同期(単位:円)2015/10/31
摘 要本年度支出前年度支出対前年同期増減
一般会計5,299,3705,755,101-455,731
教育事業2,922,4272,829,21493,213
一般事業1,183,0611,039,692143,369
支出合計9,404,8589,624,007-160,575
当期剰余金2,477,8372,271,721206,116
合 計11,882,69511,895,728-13,033

 9月末では前年同期比50万円の収入減でしたが10月末には1.3万円の微減に転じています。当期剰余金は20.6万円の増。純資産は対前年度で167.9万円増。

 教育事業収入の不振が気がかりですが、全体的には順調な財政を維持していることを示しています。

(柴田)

お勧め商品

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文化・芸能

芸 能

Русская Десятка ロシア・トップ10

Russia Airplay Chart TOP10  初雪が降り始めたロシアから、10月第4週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。新曲は10曲中4曲でした!
 スタヴローポリ出身、露全土で共感を沸き立たせる熱~い男達のユニット・グラードスィの新譜«Градус 100»(グラードス・スト)が2ヶ月連続第1位になりました!おめでとうございまーす!:-)

画像引用元
Анна Плетнёва→http://zvezdanutye.com/
Лолита→http://zvezdanutye.com/
Родион Газманов→http://zvezdanutye.com/
Макс Барских→http://zvezdanutye.com/

(Tophit.ru, Russia Airplay Chart 2016年10月17~23日/MOPA)

演 劇

東京デスロック「亡国の三人姉妹」

10月15日 於:横浜赤レンガ倉庫

「亡国の三人姉妹」  異様な舞台装置だ。大きな丸い穴があけられたテントの周囲には、ごみ屋敷を連想するほどのモノ、モノ、モノ。そのすべてのモノにも丸い穴があいていて、登場人物の衣装にも水玉模様のような穴があいている。廃墟とも難民キャンプともとれるその場所は21世紀初頭の日本と設定されているが、いわゆる翻案劇と異なり、チェーホフの「三人姉妹」が忠実に演じられた。

「亡国の三人姉妹」  一人の俳優がモノを通していくつかの役を兼任しているのが特徴。すべてのセリフは身の回りにあるモノを手に取りながら語られ、モノと対話する。対話の相手がスマホということもある。ときおり、ごてごてと衣装を重ね着した無言の女が通り過ぎる。ストーリーが独白で進む感じだ。モノローグの波に中盤まで退屈しかかっていたが、次女のマーシャが拡声器を手にヴェルシーニン中佐(この役は登場しない)との不倫を激白しだすシーンから、がぜんおもしろくなった。

「亡国の三人姉妹」  兄のアンドレイは自分の妻ナターシャへの批判を非難し、借金返済のために家を抵当に入れたことを告白、末娘イリーナは長女オルガに背中をおされ、トゥゼンバック男爵との結婚を決意する。これまで均衡を保ちながら暮らしていた兄姉妹の関係が一気に崩壊し、登場人物がごみ屋敷の中のモノと化していく過程は壮絶。

 婚約者を決闘で殺されても、モスクワへ帰れなくても「生きていかなければ」と語る最後の場面はぞっとする。乳母車を押していたのは寝取られ夫のアンドレイのはずだったのに、いつのまにか毒ガスマスクと放射線マークを身に付けた女が、乳母車を押しながらゆっくりと舞台を横切っていく。難民キャンプであろうと汚染地であろうと「生きていかねば」ならない私たちを意味するのだろうか。観客の拍手はなく(ブーイングを意味しているのではない)、いきなりはしごをはずされたような、突き放された感覚に満たされながら会場を後にした。

 東京デスロックのチェーホフ戯曲は、「かもめ」を朝鮮の日本植民地時代に翻案した「가모메 カルメギ」につづきこれが2作目。残る「桜の園」「ワーニャおじさん」も怖いもの見たさで期待したい。

(文:滝沢 三佐子/photo by bozzo)

ユーラシア通信

2017 チェルノブイリ31周年救援カレンダー
「チェルノブイリの子どもたち」

チェルノブイリ31周年救援カレンダー  チェルノブイリ子ども基金は、チェルノブイリ原発事故後、甲状腺がんの手術を受けた子どもたちの医薬品の援助や、保養プロジェクトを行ってきました。当時子どもだった世代は、母親、父親として自分たちの子どもの成長を見守っています。残念ながら子どもを残して命を落とした人もいます。各月の小窓には、ベラルーシの子ども健康回復センター「希望」で保養をした子どもたちの写真(撮影は子ども基金スタッフ)が掲載されています。

撮影:広河隆一 定価1100円 送料別(6部まで200円)(10部以上:1部1000円/送料無料)
お申込みはチェルノブイリ子ども基金 cherno1986@jcom.zaq.ne.jp にメールをお願いします
お支払方法:お届けするカレンダーに同封の郵便振替用紙でお振り込みください
カラー、サイズ:縦42cm×30cm 見開きA3サイズ
デザイン:川島進デザイン室

投稿歓迎!

 「日本とユーラシア」神奈川県版は会員みんなで作る機関紙です。もっと面白くしたい方、新しい企画を思いついた方、協会や機関紙について感想や意見のある方は、読むだけでなくぜひ投稿してください。

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(機関紙編集部)

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