今月の表紙

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2015年12月号 No.650

行事予定

カムチャツカ料理教室+望年会 12月20日(日)開催!

カムチャツカ料理教室+望年会  早いもので、今年も残すところあと少しとなりました。会員の皆様と新しく入会してくださった方々への感謝を込めて、今年はカムチャツカ料理教室と望年会を合わせて行います。

 料理教室では、ロシア・カムチャツカ半島出身のオリガ・スクレプツォーワさん、ウラジオストク出身でロシア語教室でもおなじみのタチヤーナ・シプコーワさんを講師に迎え、カムチャツカ半島で親しまれているロシアの魚料理の作り方を習います。作った料理はその後の望年会でいただきます。

 日本人の口にも合いそうな魚づくしのご馳走をみんなで作って食べて、来る年に向けて楽しく語り合いましょう!

 ※詳細はチラシ画像をクリックしてPDFファイルでごらんください。

【日時】2015年12月20日(日)料理教室:11:00~14:00、望年会:14:00~17:00
【会場】ふりーふらっと野毛山(JR・市営地下鉄桜木町駅徒歩約15分、京浜急行日ノ出町駅徒歩約10分)料理教室=2階料理室、望年会=会議室203
【メニュー】カムチャツカ風ウハー(魚のスープ) 、いかのサラダ、鮭のカツレツ
【参加費】
(1) 料理教室+望年会=会員・教室受講生2,000円、新入会員1,500円
(2) 望年会のみ=会員・教室受講生2,500円、新入会員2,000円
(3) 料理教室のみ=会員(新入会員も含む)・教室受講生1,500円
※新入会員=2015年10月以降入会者
【定員】料理教室20名、望年会28名
【持ち物】エプロン、三角巾、布巾
【お申し込み】
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
eurask2@hotmail.co.jp

DVD上映会案内 ノモンハンを知っていますか?
『戦争と人間』第三部完結編

 戦後70年の締めくくり、今年最後の上映会は五味川純平原作「戦争と人間」第三部完結編を鑑賞します。

 第一部から第三部までを上映すると、およそ10時間にも及ぶため、今回は第三部完結編のみを上映します。この第三部完結篇の圧巻は、ノモンハン事件の正確かつ精密な戦闘シーンが描写されていることです。ノモンハン、この聞きなれない言葉をご存知でしょうか。これは高校の日本史教科書では、欄外の説明にほんの一行にも満たない記載があるだけです。1938年の張鼓峰事件と併記され、「1939年ノモンハンにて日ソ両軍の武力衝突があった」とあるだけです。

 しかし、このノモンハンは「擬似太平洋戦争」とも言える、日本陸軍が初めて体験した近代戦であったのです。近代科学兵器に対する精神主義が見事に描かれています。未見の方のために詳述はできませんが、「天皇陛下から賜ったこの38式歩兵銃を何と心得ているか」「(弾が)当たらないのは軍人精神が入ってないからだ」「チャンコロ(中国人に対する蔑称)みたいな負け犬根性は許さんぞ」などのセリフがあります。精神力で相手に勝てるのなら何も技術と生産力を軍備にそそぐ必要はありません。

 そして、軍人の恐ろしさも垣間見えます。このノモンハン事件は関東軍の独断専行で行われました。東京で陸軍首脳がこのことを議題にした際、当時の陸軍大臣板垣征四郎は一言「一個師団ぐらい、どうだっていいじゃないか。関東軍の好きなようにやらせろ」と言うのです。一個師団と言うのはおよそ2万人の兵員数です。2万人の命を「どうだっていい」ですませるのでしょうか。そのために、この地獄の戦場に送られた兵士は、その家族はどうなるのでしょうか。このノモンハンを映像化した作品は、『戦争と人間』以外にはありません。その意味では大変貴重な映像でもあります。是非、この機会にご覧ください。

【日時】 2015年12月23日(水・祝)午後2時~
【会場】 横浜平和と労働会館5階
【参加費】 無料
【お申し込み】
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
eurask2@hotmail.co.jp

ヨールカ祭

★ヨールカ祭2016★

 神奈川県日本ユーラシア協会の1年は「ヨールカ祭」で幕を開けます。ヨールカとはもみの木のこと。ロシアでは年越しの行事ですが、当協会では新年会として行っています。予定は1月24日(日)です。クリスマスとお正月を合わせて祝うヨールカ祭。子供向けプログラム、ロシアのご馳走、ロシア語劇やコンサートも待っています。詳細はチラシ画像をクリックしてPDFファイルでごらんください。どうぞお楽しみに!


活動報告

「一人は皆のために、皆は一人のために」DVD上映会報告

 11月8日(日)、前日の11月7日の革命記念日に因んで『戦艦ポチョムキン』の上映を行いました。

 6月14日の上映会は不手際で『シベリヤ物語』に変更しましたが、今回は上映できました。6月以来の念願を果たした中垣内さん、自ら上映を持ちかけてくれた原田さんの他、スタッフは柴田会長、田中理事長と関戸でした。

 映画そのものはサイレントでしたが、バックに『仕事の歌』や『ワルシャワ労働歌』などが挿入されて、臨場感がありました。日露戦争下、遠い日本まで遠征し大敗を喫したロシア海軍。何のために、そして誰のために戦うのか。誰も戦争などは欲しません。貧しくとも、家族が一緒に暮らせれば不幸はありません。けれども、戦争はそういう一般の人たちを巻き込むのです。ポチョムキンの艦内にはそういう一般の家庭から召集された兵たちが多数いました。艦内 での生活の楽しみは食事です。その食事の際に、蛆がわいた肉をスープの中に入れたのです。誰も食べようとはしませんでした。その時、士官が食べようとしない兵たちを処罰しようとしました。兵たちの怒りは頂点に達し、ついに士官たちに反抗したのです。これがポチョムキンの反乱でした。

 反乱の際に、一人の兵が銃弾に倒れました。その死体をオデッサ(横浜の友好姉妹都市)の港の岸壁に横たえました。「一匙のスープのために」と書かれた紙と一緒に。多くの市民がその死を悼みました。ポチョムキンの乗組員はオデッサ市民との連帯を深めました。ともに農村出身や一般市民なのですから。そこへ現れたのが、反乱を鎮圧しようと出動してきた軍隊だったのです。女性であれ、子供であれ、ポチョムキンの乗組員と交流していた市民は標的にされました。号令のもと、一斉射撃を浴びて市民は次々と倒れていきました。瀕死の子供を抱えた母親が、「子供が死にそうなの。撃たないで」と叫んでいるにも関わらず、平気で射殺していくのです。軍隊とは、同胞に 対しても 命令さえあれば、殺戮を行うのです。

 その惨状を知ったポチョムキンの乗組員は、市民を殺戮する軍隊に対して艦砲射撃を行いました。このことにより、ポチョムキン以外の全ロシア海軍が敵となったのでした。いよいよ、そのポチョムキンを制圧するために、他の軍艦がポチョムキンを取り囲みました。もはやこれまでと死の覚悟をしたポチョムキンの乗組員の前に、他の軍艦は「兄弟よ」と信号を送ってきたのです。サイレント映画ですが、このシーンは「ウラー(УРА)」という歓声が聞こえてくるような気がしました。そして、映画の字幕に「一人は皆のために、皆は一人のために」と描かれるのです。このポチョムキンはかつて世界中の映画のベストワンに輝きました。それは、この言葉が全世 界の人々の心に響いたからではないでしょうか。以前、10月号の記事に賢治祭のことを書きましたが、まさに宮沢賢治と同じで「世界が幸福にならない限り、個人の幸福もない」のです。

 餓えた子供が「お母ちゃん、おなかすいたよ」と母親に訴えているのに、母親は「我慢おし」と言っているその目の前でステーキを食べて、おいしいと感じるでしょうか。

 多くの人を泣かせて、かき集めた金で贅沢三昧をして幸福だとおもうでしょうか。

 幸福とは、それをともに分かち合う人がいるからこそ実感できるのではないでしょうか。まさに「一人は皆のために、皆は一人のために」尽くすからこそ、人はすばらしいのではないでしょうか。そのことを感じさせてくれた上映会でした。

(関戸)

全姉妹都市での原爆展開催、ロシアとの姉妹都市関係樹立に関する横浜市への要望

横浜市への要望  去る11月27日、「横浜市非核兵器平和都市宣言・市民の集い実行委員会」{よびかけ人:森井眞(元明治学院大学長)、小沼通二(慶應大学名誉教授・世界平和アピール七人委員会事務局長)、勝俣誠(明治学院大学国際平和研究所所長)、金子勝(慶應大学教授)ほか}は横浜市に対して19項目に及ぶ「非核兵器平和都市横浜への要望書」を提出しました。議会開会中の為、赤岡国際局次長(写真中央)、担当課長(左)、係長(右)が対応し各項目について実行委員会から説明が行われました。会合は和やかな雰囲気の中で行われました。主な要望項目は核実験停止、核兵器禁止条約の締結を核保有国及び姉妹都市、関係諸機関に働きかける事、赤レンガ倉庫などに「平和博物館」を造る事、日吉台地下壕(旧、連合艦隊司令部)など戦争遺跡を保存する事などでした。

 柴田順吉委員(当会会長)からは隣国ロシアとの姉妹都市関係の樹立、横浜市の全姉妹都市における広島・長崎原爆展の開催の二点が要望されました。これらの要望は横浜市に於いて検討の結果、文書回答されます。

 実行委員会はまた横浜市が地方自治の理念に基づき、単なる中央政府の下部機関としてではなく、市民の声を反映して市民と共に行政を執行する事、文書回答受領後に再度話し合いの場を持って平和の事業を官民共同して推進する事を申し入れました。

(柴田)

報告・第17回大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅

 今年のハバロフスク旅行(第17回大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅)は8月5日(水)~10日(月)の5泊6日の日程で行いました。

 参加費は23万円で、参加者は目標20名のところ12名でした。

 今年は関東近県だけでなく、遠くは九州、沖縄からの参加もありました。(神奈川県3人、広島県3人、東京都、山梨県、群馬県、福岡県、熊本県、沖縄県各1人)

■ 第1日目 8月5日

仁川空港  出発は羽田空港早朝でしたが、この日出発したのは5人で、残り7人は航空会社の便の都合で、前日4日の出発になりました。

 というのは、去年までの航空便は、成田~ハバロフスク間をシベリア航空を利用していましたが、デポジット制などで高くつくものであったために、今年はアシアナ航空で、羽田~仁川、仁川~ハバロフスクの経路を利用することにしたのです。去年まではそのほうが料金が安かったためです。

 ところが今年は期待に反して、羽田~仁川間の路線の人気が高まったこともあって、去年よりも高くなってしまいました。そこで参加が早くから確定している何人かは早割運賃を利用して、全体の運賃を下げようとしました。ところが7月に入ってアシアナ航空が羽田~仁川の便をキャンセルしたので、代替の大韓航空に、ほぼ同じ運賃で切り替えることになりました。しかしあとから参加が確定した人の運賃は、かなり高額で、23万円の参加費では到底収まらないものでしたので、やむをえず前日のアシアナ便を利用せざるを得なくなったのです。

アシアナ機  仁川空港で全員がそろい、アシアナ便でハバロフスクに向かい、午後3時ごろには到着しました。空港では、現地の「インツアー・ハバロフスク」というツーリストの大変若いガイドのタティアナ・ティーホン(名刺の表記通り)さんが迎えてくれました。このツーリストはインツーリストホテルの関連会社と思われ、私たちにとっては初めての会社です。去年まで付き合っていた会社は、廃業してしまったのです。中型のチャーターバスに乗り込み、宿泊するインツーリストホテルには4時ごろ着きました。空港からは30分ほどで来れるのです。この日は特別なイベントはないので、各自散歩したりホテルでくつろいだりしました。夕食は全員ホテルのレストランでとりまし た。

■ 第2日目 8月6日

 この日は広島の原爆記念日でもあり、ホテルのすぐ近くにあるハバロフスク州の郷土史博物館で行われる、ロシア極東地方では、初めての原爆展に全員が参加しました。会場は40席ほどがある会議室で、原爆写真が部屋の両側に展示されていました。主催団体であるハバロフスク州対外友好協会理事長のゾーヤ・ロイトマンさんの司会進行で、ロシア側から博物館学術担当副館長のイワン・クリュコフさん、ロシア極東開発大臣顧問のウラジーミル・クチュークさん、日本側から柴田会長のあいさつが行われたのち、アニメ「アンゼラスの鐘」(ロシア語字幕付き)が上映されました。なお開始時とあいさつの中で2回黙とうを捧げました。また通訳は野口さんが行いました。

 上映が終了したときは12時を回っており、チャーターバスでドーム(дом)というレストランに向かい、昼食をとりました。

 昼食後、ハバロフスク園芸家協会の事務を訪問し、そこで去年から交替した女性の会長さんの歓迎のあいさつを受けました。ハバロフスク州の市民の70%はダーチャを所有しているとのことでした。1時間ほどの短い時間でしたが、ダーチャコースの参加者から熱心な質問があり、充実した内容になりました。

 一旦ホテルに戻ってから、夕方、再びバスで、今度はハバロフスク技術大学内にある対外友好協会の事務所に向かいました。対外友好協会会員との親睦会に参加するためです。そこにはロシアのテレビの取材チームが来ていて、広島県連の藤井さんがインタビューに応じ、また柴田さんが質問に答えました。

 親睦会としては、関戸さんが筆と墨汁で、ロシア人の名前をカタカナとロシア語で書いたり、比嘉さんが三線(さんしん)で沖縄の民謡を何曲か披露しました。

 ただロシア人の参加が少なかったことは残念でした。

 親睦会終了後は、ダーチャコースとホームステイに分かれます。ダーチャコース8人はバスで、ダーチャに向かいます。残った ホームステイの4人は男性2人、女性2人に分かれ、それぞれ迎えに来ていた家族に案内されて、それぞれの家庭に向かいます。

 私と関戸さんはアブゾール(Обзор)さんという家庭を訪問することになりました。ご主人はニコライ(Николай)といい、教会広場に比較的近いところにある小規模な酒造会社の技師で、奥さんはスヴェトラーナ(Светлана)といい、民族アンサンブルのダンス教師です。子どもは3人でそれぞれアレクサンドル(Александр)、タチヤーナ(Татьяна)、ジェーニャ(Женя)といいます。

 アブゾールさんの家は、レーニン広場にほど近い集合住宅にありました。外見は例によって汚いですが、中の部屋は大変きれいで、近代的でした。ハイビジョンテレビはあるし、お風呂の代わりに最新式のシャワーボックスがありました。また部屋には日本人形などが多く飾られていました。出された料理は、以前のように食べきれないほどではなく、比較的質素でしたが、大変おいしかったです。アレクサンドルとタチヤーナは、ほとんど入れ替わりで街に遊びに出掛けたので、両親と一番下のジェーニャとの交流になりました。知っているロシア語を総動員しての会話でしたが、難しいことを言おうとして、途中で立ち往生することはたびたびでした。その他、子どもたちが出演している民族アンサンブルのビデオも見せてもらいました。

 食事が終わってもまだ外は大変明るいので、車で街を案内してもらいました。特に目新しいところでは、ハバロフスク南部で、住宅開発が目覚ましいことです。

インツーリストホテル  あちこちにタワーマンションや大きなマンションができ、また建設中です。そして道路もよくなりました。高速で走ってもほとんど揺れません。同じく南部にはウスリー河沿いに大変大きくて新しいアリーナができていました。周りには広いスペースの広場があり、ローラースケートもできる広いトラックもありました。また別の場所には大きな商業施設もあり、ハバロフスクの新都心といった感じがしました。

~つづく~

(田中)

教室案内

横浜ロシア語教室が斬新な教科書を出版
『日常ロシア語会話 ネイティブ表現』

『日常ロシア語会話 ネイティブ表現』  神奈川県日本ユーラシア協会では諸国民の相互理解の為に不可欠な語学教育の分野で斬新かつ画期的な試みをしています。従来のように読み、書き、文法中心の語学教育でなく、ロシア語による実践的表現能力の育成を主眼とする教育です。

 そのため第123期ロシア語教室では元上智大学教授・元NHKテレビロシア語講座講師の徳永晴美氏による特別ゼミを創設し、大山麻稀子文学博士(当会副会長)・須藤アレキサンドラ講師共著の教科書「3パターンで決める日常ロシア語会話・ネイティブ表現」(CD付き)を「語研」より出版しました。独習可能です。

 なお、この企画は事務局の野口講師の御骨折りに負う事が多かったことを付記します。ロシア語を学ばれる方は是非この教科書をご活用ください。価格は2,200円+税。事務局或は当協会通販サイト「うにべるま~ぐ」(※準備中の場合はしばらくお待ちください)でお買い求めいただけます。

 また、1月19日(火)18:30~20:30には出版記念特別授業・懇談会・サインセールを行います。会場の都合により講師・生徒・会員限定で先着20名とさせていただきますのでお申し込みはお早目に。詳細は機関紙12月号同封のチラシをごらんください。

横浜ロシア語教室 第123期 生徒募集中

 123期の授業は10月14日(水)より順次開講しました。
 月曜~土曜、入門・初級・中級・上級・会話・演習の各クラス生徒募集中。既存クラスへの中途編入も可能です。
 見学3クラス・各30分以内まで無料。詳しくは教室ホームページをごらんください。
 受講お申し込み・お問い合わせは教室事務局まで。


火曜日中級クラス、4名ロシア語検定合格!

 火曜日夜に行われている中級クラスは、社会人を中心とする和気あいあいとしたクラスです。皆さん仕事が忙しいながらも、時には息抜きしながら、時には励まし合いながら、粘り強くロシア語を続けていらっしゃいます。

 今年の春に、クラスの田畑さんがロシア語能力検定試験の3級に、宮川さんが4級に合格され、さらに秋には、林さんが4級に、牧田さんが4級に合格されました。本当におめでとうございます!!

 これからも楽しく、それぞれのペースでロシア語を学んでいけるといいですね。応援しています!

(大山 麻稀子/横浜ロシア語教室講師)

補習サークル「ロシア語寺子屋」

 今学期もお忙しい受講生の皆様のロシア語学習のお手伝いを致します。
 ご希望の方は事前に教室事務局まで、日時と学習内容をご連絡ください。

第123期後半 学習支援予定日時
12月19日 (土)15:00~16:30
1月16日 (土)13:30~15:00
1月30日 (土)15:00~16:30
2月13日(土) 13:30~15:00
2月27日(土)15:00~16:30
3月12日(土) 13:30~15:00

ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室

 毎月2回、土曜日に開講します。魅力的なロシアのメロディーを、ご自分の手で体感してみませんか?初めての方でも歓迎、楽器レンタルもご相談に応じます。

2015年度後期(前半)10/3, 10/31, 11/7, 11/21, 12/5, 12/19

生徒募集クラス
17:00~17:45 ドムラ初級
18:00~18:45 バラライカ初級

講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円


みなとみらいマトリョミン教室

 マトリョミンは他のどんな楽器とも違う、触らないで弾くという不思議な奏法がとても面白い楽器です。
 ワンフレーズ弾くぐらいなら触れたその日からでもOK。
 可愛さ、不思議さ、ロシアっぽさなどもさることながら、楽器としてのポテンシャルも非常に高く、弾く人の内面を如実に映し出します。
 会社や友人同士の集まりに持って行くと、話題性もパフォーマンス性も抜群で、注目の的です。
 一度、教室に遊びにいらっしゃいませんか。見学、体験も大歓迎です。

日程:毎月1回、土曜日開講

2015年度後期予定:10/24, 11/21, 12/19, 1/16, 2/20, 3/19

※レッスン日に見学随時可能です。発表会、協会行事等で演奏の機会もあります。是非お気軽にご参加ください!

◆アンサンブルクラス(90分)  13:00~14:30 (満席)
◆グループレッスン
 Aクラス 14:45~15:45 (満席)
 Bクラス 15:55~16:55 (空席1)

入学金:3,000円(継続の方、休学1年以内の方、当協会会員は免除)
受講料:アンサンブル3,600円×6回=21,600円、グループレッスン3,085円×6回=18,510円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)

組織・財政

組織状況

(2015年11月30日現在)

 今年度年初会員数219名、入会者累計33名、退会者累計40名、休会者1名、11月末実質会員数211名。総会で決定した拡大目標年間70名の純増に対し現状は逆に8名の純減。

(柴田)

財政状況

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2015/11/30
単位:円
摘 要本年度収入前年同期収入対前年同期増減
一般会計1,632,6811,925,344-292,663
教育事業8,549,2068,911,852-362,646
一般事業1,976,8342,776,879-800,045
合 計12,158,72113,614,075-1,455,354
前年同期(単位:円)2014/9/26
摘 要本年度支出前年度支出対前年同期増減
一般会計6,022,0857,524,295-1,502,210
教育事業3,154,8573,230,035-75,178
一般事業1,067,6281,967,849-900,221
支出合計10,244,57012,722,179-2,477,609
当期剰余金1,914,151891,8961,022,255
合 計12,158,72113,614,075-1,455,354

貸借対照表 (2015/11/30)
科 目本年11月末残高前年同期残高対前年同期増減
流動資産7,587,4996,399,9181,187,581
固定資産9,604,7759,604,7750
資産合計17,192,27416,004,6931,187,581
流動負債1229,159-9,037
固定負債000
負債合計1229,159-9,037
純資産17,192,15215,995,5341,196,618

 現時点で会員数は減少、収支も当期剰余金を除くすべての部門で前年比マイナスという事態になっています。其の為、本年度予算の達成は不可能となりました。この原因は事務局員が欠員になっているためで現在問題打開の努力がなされています。然しこの様な状態の下でも経営効率化努力により本年度も黒字を確保、18年来の健全財政を守っています。これにより純資産は119万円増加し1,719万円(簿価)に成りました。

(柴田)

お勧め商品

ポットカバー人形・ホフロマ柄

ポットカバー人形・ホフロマ柄 4,094円 (税込)

ロシアの有名な民芸品、ホフロマ塗りの柄をプリントしたかわいいティーポットカバー人形。
大きめなのでサモワールやミニ電気ポットなどにもかぶせられます。
使っていない時もテーブルやお部屋をかわいらしく彩ってくれることでしょう。
幅・高さ45cm ロシア製

ボルシチの素

ボルシチの素 540円 (税込)

本格的なウクライナボルシチ2リットル(5-6人前)が手軽に作れます。
(肉、じゃがいも、キャベツを別途ご用意ください。)
日本語レシピ付。
内容量210g。ウクライナ製。

ジョージア(グルジア)ワインあります

ジョージア(グルジア)ワイン 現在計4種類を協会事務所1階で販売中。
銘柄と価格は次の通りです。
● ツィナンダリ(白・辛口 1,400円)
● アラヴェルジ(白・やや辛口 1,200円)
● アラヴェルジ(赤・やや辛口 1,200円)
● アラザニ(赤・甘口 1,200円)
※取り扱う銘柄は随時変更される場合があります。売り切れの際はご容赦ください。
※現在発送は承っておりません。当面は店頭販売のみとさせていただきます。

文化・芸能

ユーラシア音楽芸能情報

Русская Десятка ロシア・トップ10

ロシア・トップ10  世界と共にきな臭くなって来た「卵が先か鶏が先か」的なロシアから、11月第4週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。10曲中5曲が新曲の嵐。1曲がTOP10に返り咲き!

 1位は、元SEREBROの結成時からのメンバー・レナとNatanのデュオが初登場首位を奪取しました。レナは昨年4月に青年実業家と極秘結婚し、今年3月に娘も誕生。幸せに包まれながらもソロ活動を続行中。一方Natanは、タタールスタン出身。音楽一家の家庭ではなかったが幼少から音楽の才能を見出され、音楽学校、音楽大学まで進み、巡業も果たした経歴を持つ。それでいながらチマチーも所属しているblackstar下の異色ラッパー。本曲は9月末頃リリース、PVは10月中旬にオンエアされました。おめでとうございまーす!:-)

(チャート詳細と全文はこちらから)

(Tophit.ru, Russia Airplay Chart 2015年11月16~22日/MOPA)

映画・演劇

劇団キンダースペース「チェーホフ短篇集」

11月7日 於:川口市・キンダースペースアトリエ

「チェーホフ短篇集」  タイトル通り、チェーホフの短編「靴屋と悪魔」「奥さん」「見上げた男」「馬と、おののく鹿」「ロスチャイルドのバイオリン」を組み合わせた、それぞれの夫婦の物語である。

 特に面白かったのは1本目「靴屋と悪魔」と2本目「奥さん」。毎日妻になじられてばかりの甲斐性のない靴職人の夫。ある日顧客が持ち込んだ靴を履いてみると、その人物になりきっている。女の靴を履けば女に、老人の靴を履けば老人に。そこで金持ちの若旦那の靴を履いて妻を驚かそうとするが…。

 「奥さん」は、「靴屋と悪魔」で靴の修理を依頼した若旦那が主人公。肺病に罹っていることが判明しても、妻は遊び歩いて全く関心を示さない。そればかりか学生と浮気している。窓辺から垣間見える隣家の女性は、新聞を読んでは泣いたり喜んだり。彼はその女が社会問題に心を砕くインテリだと思いこみ、心を揺り動かされる。ついに夫は妻に莫大な手切れ金を示して離婚を希望するが、妻は猛然と拒否する。はずれまくる夫の期待が爆笑を誘う。

 3本目以降は、前作に出てきた人物がそれぞれ主人公となるが、貧乏や老い、ユダヤ人排斥などやや暗い要素が出てくる。一方で赤ん坊を殺す幼い子守を描いた「眠い」などの名作もクライマックス部分だけ挟み込んであり、幻想的な雰囲気を盛り上げる。ラストは靴屋が再登場、これまで登場した人物たちがそれぞれの修理代金を払いに来る。今までの物語は靴屋の夢の中だったとも解されて終わる。

 5本の短編に共通するのは、自分の思惑がいかに他人に理解されずにいるかということ。人間観察に長けていたチェーホフならではのシニカルな物語が巧みに配置された1幕劇だった。

(文:滝沢 三佐子)

劇団キンダースペース公演「チェーホフ短編選」
演出/坂上朋彦
撮影/中川忠満
劇場/劇団キンダースペースアトリエ

催し物情報

岩に刻まれた古代美術 アムール河の少数民族の聖地 シカチ・アリャン

 今、横浜ユーラシア文化館ではシカチ・アリャン村にあるナナイ族の石刻の展示会を行っています。ここは江戸時代に間宮林蔵が探検に行った処です。私も2度ゆきました。文化館では盛り沢山な行事がおこなわれます。

シカチ・アリャン石刻拓本 シカチ・アリャン石刻拓本

★ギャラリートーク:12/16(水)、12/20(日)、 1/6(水)、1/10(日)
水曜=18:00から。日曜=11:00から。各回30分程度。
【料金】無料(企画展観覧料が必要です。)申込み不要。

1/6のギャラリートークにシカチ・アリャン村からドンカンさん来館!!!
ヴィクトリヤ=ドンカンさんは、シカチ・アリャン村で中等学校の教師としてナナイ語や伝統的なダンスを教えるなど伝統文化の継承活動を行っています。1/6のギャラリートークにはドンカンさんをお迎えしてお話をうかがいます。

★企画展 岩に刻まれた古代美術 関連ワークショップ
■岩画缶バッジを作ろう!(1個200円)
■拓本に挑戦!(無料)
■岩画ぬりえ(無料)
【日時】企画展開催中の土曜日、日曜日、祝日 9:30~16:30

シカチ・アリャン石刻拓本 お問い合わせは:
〒231-0021 横浜市中区日本大通12
TEL.045-663-2424 FAX.045-663-2453
横浜ユーラシア文化館まで

 私と妻は拓本作りにチャレンジしてみました。館員さんが親切に指導して下さりなかなか楽しかったです。

(柴田)

ユーラシア通信

ボルシチとピロシキは売り切れ、残念
~ 横浜ハリストス正教会2015東北復興支援チャリティ・バザー ~


 三連休の最終日、11月23日(月祝)に横浜ハリストス正教会で東日本大震災復興のためのチャリティバザーが開催されました。会員でもあり、ロシア語教室受講生でもある水野神父が館長を務められています。以前、見学会やパスハにも訪れました。

 関戸は普段、栃木で教員をしていて前日の22日は入試でした。そのため、バザー当日、朝早くに出たのですが到着した時には大鍋2杯分のボルシチとピロシキは完売とのこと。昨年もおいしいボルシチをい ただいたので今年も期待していたのですが。こんなことなら、県連スタッフも参加してシャシリックやペリメニを出せばよかったかも。

 会場には岩手県大槌から来られた女性たちがハマグリを焼いていました。その方たちと話をすると、「あなたは(関戸のこと)まだ若いから知らないでしょうけど、戦後は焼け野原だったんですよ。お風呂どころか、お手洗いだって不自由したんです。それと同じぐらい、今の避難民は不自由な生活をしています」と語っていました。政府もマスコミもそんなことは一切報道しません。「戦後」と変わらない不自由な生活をしているなどとは誰も言いません。たとえ、言っても封じられてしまうのでしょう。

 戦後70年の年、70年前と同じ状況が東北にはあるということを痛切に感じたバザーでした。次回は、県連でも何か出し物を持って参加したいものです。

(関戸)

港北国際交流ラウンジ ロシア語スタッフ募集!

横浜市港北国際交流ラウンジで、ロシア語ネイティブスピーカー(母語話者)のスタッフを募集しています。
興味がある方は HP: http://kohokulounge.com/ にて募集要項を閲覧の上、
又は電話(045-430-5670)で問い合わせの上、希望であればご応募下さい。

内容盛り沢山!「ユーラシアスポーツ」 第7号刊行

「ユーラシアスポーツ」 第7号  身近にあるスポーツから国際競技会まで幅広くカバーする、当協会機関紙別冊「ユーラシアスポーツ」第7号が刊行されました。ソチ五輪後の休養を経て、今季からフィギュアスケート競技に復帰した浅田真央選手が表紙です。

 体操・新体操・フィギュアスケート・競泳の特集が写真も記事もぎっしり! 今回はお値段据え置きのまま、24ページに増量してお届けします。購入は当協会通販サイト「うにべるま~ぐ」で。

 会員の皆様には機関紙12月号に1冊無料で同封いたします(2冊目以降は有料、1部324円)。どうぞお楽しみください。

 掲載内容は以下の通りです。
<体操> 2015国際ジュニア体操競技大会 (P2-5)
<新体操> イオンカップ2015 世界新体操クラブ選手権 (P6-11)
<新体操> 世界選手権帰国報告会見 (P12-13)
<新体操> 第33回全日本ジュニア選手権 (P14)
<フィギュアスケート> 第19回全日本ノービス選手権 (P15)
<フィギュアスケート> ジャパンオープン2015 (P16-19)
<体操> 世界選手権帰国会見 (P20-21)
<競泳> ワールドカップ東京2015 (P22-24)

 B5版、オールカラー、全24ページ。

投稿歓迎!

 ユーラシア関連記事、写真、本紙に関するご意見・ご感想など歓迎します。記事は1記事800字以内を目安にお願いします。紙面の都合により若干編集する場合、分割して掲載する場合がありますがご了承ください。ペンネームでの掲載・肩書をご希望の場合はお書き添えください。特に記載のない場合はフルネーム(WEB版では苗字のみ)で掲載させていただきます。締切は毎月末になります。投稿はEメール・郵便・FAXのいずれかで。宛先は下記の通りです。

(機関紙編集部)

歴史・社会

日露領土問題の歴史(29)

 外務省はまた次のように主張しています。

 「1943年のカイロ宣言は、この憲章(1941年8月の大西洋憲章)の方針を確認しつつ、『暴力及び貪欲により日本国が略取した』地域等から日本は追い出されなければならないと宣言しました。ただし、北方四島がここで言う『日本国が略取した』地域に当たらないことは、歴史的経緯にかんがみても明白です。」(外務省HP「北方領土問題の経緯」)

 日本政府、外務省はここでも二つの重大な誤りを犯しています。

 一つは<「北方四島」が『日本国が略取した』地域に当たらない>という点です。略取した』地域に当たらないのは四島だけではなく樺太・千島交換条約によって平和裏に日本領となった千島列島全体です。返還を要求するならば全千島列島の返還を要求すべきです。

 二つ目は「北方領土」という概念が国内的にも、国際的にも全く通用しない地理的概念だと言う事です。

 国立国会図書館 ISSUE BRIEF NUMBER 697(2011. 2. 3.) 北方領土問題の経緯【第4版】には「1869年 9月20日、政府は蝦夷を北海道と改称し、11国86郡を設置した。今日いわゆる北方四島について見れば、国後、択捉は両島をもって千島国を構成し、国後島には国後郡(一島一郡)、択捉島には択捉、振別(ふれべつ)、紗那(しゃな)、蘂取(しべとろ)の各郡が置かれた。歯舞諸島及び色丹島は、根室国花咲郡に属した。」と記されています。

 明治政府自身がはっきり国後、択捉は千島であるとしているのです。歯舞色丹は根室の国、つまり北海道の一部分になっています。これが歴史的事実です。

 いわゆる「北方四島」なるものは1947年10月6日衆議院外務委員会で紹介された請願の会議録に残る最初の“国後・択捉非クリル論”が発端で創り上げられた造語に過ぎません。現に、サンフランシスコ平和条約を審議した第12回国会では、条約第2条c項に関して、“南千島”(国後・択捉)も放棄した千島列島に含まれる、との答弁がなされています。(1951年10月19日、同20日の衆議院特別委員会、11月5日の参議院特別委員会)。

北海道国郡全図 右:「北海道国郡全図」
木版色刷 明治2(1869) 108x92cm 請求記号:軸物61

 松浦武四郎は6回の蝦夷地調査を行ったが,その後江戸に帰り,二度と蝦夷地に渡ることはなかった。本図は武四郎が作り,開拓使が発行したものである。図は南を上として作成されており,題言の「寧静致遠」とは,「遠い土地の人民を従わせ,安らかに治める」という意味である。(北海道大学北方関係資料総合目録より)

 画面上・中央の朱印にはこの地図が昭和天皇の天覧に供されたと刻してあります。

続く

(柴田)