今月の表紙

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2014年8月号 No.634

夏休みのお知らせ

神奈川県日本ユーラシア協会事務局は以下の日程で夏休みとなります。

■ 8月9日(土)~17日(日) 完全休業
■ 8月4日(月)~16日(土) 横浜ロシア語教室夏休み
※マトリョミン教室は16日(土)開講

休み中にいただいた各種お申し込み・ご注文・お問い合わせ等への対応は休み明けに順次行います。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

行事予定

8・15を考える 映画DVD上映会「炎628」

炎628
 今年も8月15日がやって来ます。

 戦争と平和について、毎年考える集いを開催してきましたが、今年は「炎628」上映会を行います。

 ※映画についての情報はチラシをごらんください。皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2014年8月24日(日)14:00~
(上映時間2時間23分)
会場:横浜平和と労働会館5階教室
黒パン・お茶代:300円(上映は無料)
お申し込み・お問い合わせ:
神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax:045-201-3714
E-mail: eurask2@hotmail.co.jp
当日連絡先:080-6700-5301(関戸携帯)

活動報告

20代の女性も参加 ―ハバロフスク旅行説明会―

 7月最初の日曜日、6日にハバロフスク旅行の説明会が開催されました。

 参加者は8名でしたが、特筆すべきは20代の女性が二人参加したことです。柴田会長のお孫さんとその友人です。残念ながら今年は不参加とのことでしたが、次年度以降若い人たちが参加しやすい、参加したいと思えるような企画をした方がいいという建設的な意見を述べてくれました。

 この意見を基に来年は若い人たちにも新たな視点で参加を勧誘できるようにしたいと思います。

(関戸)

14年ぶりの再会 ―旅行事前交流会―

 三連休の中日の日曜、7月20日にハバロフスク旅行の事前交流会が開催されました。

 当日はスタッフ3人と参加者1人でしたが、本当に懐かしい方に再会しました。第二回(2000年)旅行に参加された草野さんです。当時の旅行のことをよく覚えておられ、また楽しい思いをしたくて申し込んだとのこと。やはり、継続は力なりですね。

 交流会は旅行のDVDの上映と、旅行のトピックスの語り合いでした。草野さんは2000年当時と昨年のハバロフスクの市街の変貌に驚いていました。こういうことも長く続いているからこそなのですね。これからも20回、30回と続けていきたいものです。

(関戸)

ムルマンスクからの里帰り ―横浜国際花火観覧記―

花火鑑賞
 元神奈川県連常任理事の福島留美さん(ロシア・ムルマンスク市在住)が娘さんとともに里帰りしました。その期間中の7月19日(土)に花火大会があり、元事務局勤務の大友さん宅で観覧しました。

 当日は柴田会長、木佐森本部理事長、関戸とムルマンスクで一緒だった西村さんが集合。大友さんの手作りの料理に舌鼓を打ちながら乾杯。ムルマンスクでの話や、当時の県連での思い出話などで時間を過ごしました。

花火鑑賞
 花火が始まってからはその盛大さに感嘆。大友さんのお宅は東神奈川の高層マンションで、目の前はオーシャンビュー。ハーバー越しの花火は本当に美しいものでした。最終バスで横浜まで戻ってから、田中理事長とも再会。次の里帰りは5年後とのこと。大きくなった娘さんの姿を想像して、次回の里帰りを約束しました。

(関戸)

花火鑑賞
主催の大友さんより一言:
「子供さんがかわいかったです!福島さんが全く変わっていないことにもびっくりしました。そのうちムルマンスクにも遊びに行きたいですね。」

教室案内

ロシア語能力検定試験対策講座

 2014年度(第64回)ロシア語能力検定試験(東京ロシア語学院主催、10月11日・12日)に向けて、当教室でも3級と4級の対策講座を今年も開講します。皆様奮ってご参加ください。
◆ 日時:9/6, 9/20(土)(各講座全2回)
3級対策講座 10:30~12:00、4級対策講座 13:30~15:00
◆ 会場:横浜平和と労働会館5階教室
◆ 受講料:会員 7,200円 一般 8,100円
◆ 担当講師:大山麻稀子(3級)、長谷川恵美子(4級)
◆ 最少開講人数:3名

徳永晴美氏特別講義「ロシア語習得―もう一歩前へ進むコツ!???」

徳永晴美氏
ロシア語教室から皆様へのサプライズ!???
ロシア語通訳界の大御所・徳永晴美氏が教えてくれるロシア語習得のコツ。
これから勉強したい人からプロまで誰にでも役に立つ話のはず。
これは出席しなければ聞けない話です!

人気の講義につき、既に残席僅かとなっています。
是非、お早目にお申し込みください!

◆ 日時:9月13日(土)14:00~15:30
◆ 場所:横浜平和と労働会館4階会議室
◆ 参加費:一般1,500円、会員1,000円

※徳永晴美近著「実務のロシア語I,II」サインセール実施予定

横浜ロシア語教室から皆様へのサプライズ?!!! 第2弾
徳永晴美先生を囲むミニシンポジウム
~ロシア語を上手に教えるコツはあるのか?!!!~

 すでに教えている方、いつか教える方、関心のある方、どなたでも参加できる気楽な交流懇談会です。
 元NHK・TVロシア語講座講師・上智大学教授の徳永先生が「問題提起と処方箋のヴァリエーション」の提起・提示を行います。
 ロシアの大学で正規のロシア語教育実習をネイティヴ学生と共に行い、卒業後もモスクワ大学で教授法国際セミナーを数回受講・終業した経験を持つ徳永先生による小報告を聴き、自分の経験や疑問を自由に出し合い、話し合ってみませんか?
 「目からうろこ」的な気づきがあることでしょう。

◆ 2014年10月4日(土)14:00~16:00
◆ 場所:横浜平和と労働会館3階会議室
◆ 定員:20名(要予約)
◆ 参加費:一般1,500円、会員1,000円

会員無料!ロシア語入門体験

オクサーナ・ピスクノーワ先生
 神奈川県日本ユーラシア協会横浜ロシア語教室は2014年10月に第121期を迎えます。
 ロシア語を初めて学ぶ方のための「入門」クラスは、 火曜日と土曜日の午前中に新規開講予定です。
 新学期の開講に先立ち、当教室講師による会員無料の公開講座を行います。ぜひ、お気軽にご参加ください!

◆ 会場:横浜平和と労働会館5階教室
◆ 講師:オクサーナ・ピスクノーワ
◆ 定員:8名(先着順、要予約)
◆ 受講料:会員無料、非会員生徒500円、 一般 1,000円(見学も同料金)
◆ お申し込み締め切り:9月25日(木)

横浜ロシア語教室 第121期生徒募集

 月曜~土曜、入門・初級・中級・上級・会話クラス開講予定。3クラス・各30分まで見学無料。時間割(継続クラスは前期と同じ曜日・時間で持ち上がり)・内容・料金(会員割引有)等の詳細はホームページをごらんください。


補習サークル「ロシア語寺子屋」

 授業を欠席した分や日頃の授業でわかりにくい箇所の補習の場としてご参加ください。皆さんの独習のお手伝いをします。土曜中級クラス他担当の野口福美先生がサポートに当たります。

 参加費は1回500円、参加資格は横浜ロシア語教室在籍中の生徒限定とさせていただきます。

 補習希望者は5日前までに氏名、クラス名、使用テキスト、補習希望内容をお知らせください。

● 今後の予定
8月31日(日)13:30~15:30
9月28日(日)13:30~15:30

 実施予定日は協会の行事との兼ね合いなどで変更になる場合もありますので、ご了承のほどお願い申し上げます。次月の予定日は、教室の寺子屋掲示板、機関紙およびFacebookでお知らせいたしますので、ご確認ください。

ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室

生徒募集クラス
17:00~17:45 ドムラ初級
18:00~18:45 バラライカ初級

講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円


みなとみらいマトリョミン教室

 マトリョミンは他のどんな楽器とも違う、触らないで弾くという不思議な奏法がとても面白い楽器です。
 ワンフレーズ弾くぐらいなら触れたその日からでもOK。
 可愛さ、不思議さ、ロシアっぽさなどもさることながら、楽器としてのポテンシャルも非常に高く、弾く人の内面を如実に映し出します。
 会社や友人同士の集まりに持って行くと、話題性もパフォーマンス性も抜群で、注目の的です。
 一度、教室に遊びにいらっしゃいませんか。見学、体験も大歓迎です。

日程:毎月1回、土曜日開講

2014年度前期日程:4/6, 5/17, 6/21, 7/19, 8/16, 9/20
※レッスン日に見学随時可能です。発表会、協会行事等で演奏の機会もあります。是非お気軽にご参加ください!

◆アンサンブルクラス(90分)
13:00~14:30 (満席)
◆グループレッスン
Aクラス 14:45~15:45 (空席1)
Bクラス 15:55~16:55 (空席2)

入学金:3,000円(継続の方、休学1年以内の方、当協会会員は免除)
受講料:アンサンブル3,600円×6回=21,600円、グループレッスン3,085円×6回=18,510円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)

日本語教室

月曜~金曜、10:00~17:00の間で応相談。1コマ90分。
入学金5,400円、受講料(1回)3,200円(税込)。
個人レッスンのため、受講日時や学習内容は応相談。
お申し込み・お問い合わせは協会事務局まで。


組織・財政

組織状況

(2014年7月31日現在)

 今年度年初会員数243名、入会者累計32名、退会者累計40名、6月末会員数235名、年初比▼7名。今月は嬉しいことに2名の貴重な新会員を迎えることが出来ました。秋に新入会員歓迎会をして協会との血の通った絆を強めるとか、新入会員に催し物優遇(無料とか、割引とか)をするとか組織の強化策を講じようではありませんか。入会者より退会者が多い現状を厳しく直視しましょう。8月以降の会員拡大に力を注ぎ新規入会年間70名の目標を達成しましょう。

(柴田)

財政状況

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2014/7/31
単位:円
摘 要本年度収入前年同期収入対前年同期増減
一般会計1,225,9431,137,33888,605
教育事業4,823,0315,037,800-214,769
一般事業1,723,0592,271,690-548,631
合 計7,772,0338,446,828-674,795
前年同期(単位:円)2013/7/31
摘 要本年度支出前年度支出対前年同期増減
一般会計5,161,4574,218,780942,677
教育事業2,225,2492,512,940-287,691
一般事業1,196,9722,177,687-980,715
支出計8,583,6788,909,407-325,729
当期剰余金-811,645-462,579-349,066
合 計7,772,0338,446,828-674,795

貸借対照表 (2014/7/31)
科 目本年7月末残高前年同期残高対前年同期増減
流動資産4,715,3863,894,969820,417
固定資産9,604,7759,604,7750
資産合計14,320,16113,499,744820,417
流動負債28,168028,168
固定負債000
負債合計28,168028,168
純資産14,291,99313,499,744792,249

 一般会計収入は僅か乍ら増加したがほぼ前年度並み。教育事業収入は減少したが支出の減少がこれを上回ったため収益はほぼ前年度並み。事業収入は対前年度比約55万円減少したが、理由は7月号記載の通り、旅行収入の処理方法変更の為である。支出が98万円の減少となったため実質では前年度比432,084円増収となる。

 一般会計支出が98万円大幅に増加したが、これは新しいWEB SHOPの立ち上げ、酒類通信販売免許、古物商許可証の取得等、今後の大幅な増収、増益の基礎を築く為で税法上の開業費にあたる。開業費は繰延資産に計上することができ、この場合には、開業のときから5年以内に定額法により償却(月割償却)しなければならない。当期剰余金は81万円の赤字となったが繰り延べ処理によって大幅に圧縮できる。

(柴田)

お勧め商品

ユーラシアスポーツ Vol.2 324円 (税込・メール便送料込)

ユーラシアスポーツ Vol.2
ロシア・ユーラシア(旧ソ連)諸国のスポーツ選手を中心に美麗写真でレポートする「ユーラシアスポーツ」。
第2号では、2014世界フィギュアスケート選手権大会、卓球ジャパンオープン荻村杯2014、2014体操ワールドカップ東京大会、2014体操全日本個人総合選手権大会/体操NHK杯を特集しました。
ロシアのフィギュアスケーター、リプニツカヤ選手の表紙が目印です。

写真・森 美和、文・ユーラシアスポーツ編集部。
B5版、オールカラー、全16ページ。

会員の皆様には特典として8月号機関紙に同封しますので、是非ごらんください。
一般の方、会員で追加をご希望の方には、1部324円(消費税・送料込)でお譲りします。
購入は神奈川県日本ユーラシア協会事務所、オンラインショップ「うにべるま~ぐ」、電話・FAX申込 045-201-3714 で。

バラライカ・プリマ(初心者練習用)37,358円 (税込)

バラライカ・プリマ
材質:棹=樫、棹の化粧板=樫、保護板=ABSプラスチック、胴=樫、上部共鳴板=硬質共鳴エゾ松
演奏時の押さえの長さ:435-450mm
ソフトケース付き。

※同じ規格で製造されたアウトレット品(10%OFF)もございます。
※音の美しいグレベンニコフ工房製高級品も近日販売再開予定です。

文化・芸能

ユーラシア音楽芸能情報

Русская Десятка ロシア・トップ10

ロシア・トップ10
 米欧日から制裁を課され苦境に立たされているロシアから、7月第3週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。10曲中新曲ゼロ、1曲が返り咲きです!

 10位バスコフのВишнёвая любовьがチャートキープしてる中、7月18日にこれとは違う新曲Зая, я люблю тебя!がルースコエラジオとWOWTVにONAIR。7位ビラーンの新曲Болен тобойのPVが7月14日にリリース。女優ニナ・ジュジナ-シャルツを恋人役に迎え、幼少の頃からの恋をロマンチックかつ感動的に作り上げています。作詞作曲全て手がけた8位クリャベルの新曲ПодариのPVも、7月17日にリリースされました。

 第1位に輝いたのは、ヨールカ&ブリトーのデュエット曲Ты знаешь 。2ヶ月連続首位。おめでとうございます!:-)

(チャート詳細と全文はこちらから)

(Tophit.ru, Russia Airplay Chart、7月14~20日/MOPA)

映画・演劇

「パラジャーノフ生誕90周年映画祭」

於:ユーロスペース(東京・渋谷)

 グルジア生まれのアルメニア人映画監督、セルゲイ・パラジャーノフ(1924-90)の生誕90周年を記念する映画祭が7月12日から25日まで開催され、日本未公開作品2作品を含む9本の作品が上映された。

 舞台がウクライナの「火の馬」(1964)は、敵対する家どうしの悲恋というストーリーを強烈な宗教色・民族色で包括した作品。社会主義リアリズムを大きく逸脱した内容だけに、彼がなぜ投獄されたのかよく理解できる。

 「ざくろの色」(1969)はアルメニアの詩人、サヤト・ノヴァの生涯を描いたやや難解で哲学的な作品。結婚を許してもらうために千日の修行に出る吟遊詩人を描いた「アシク・ケリブ」(1988)は、ペレストロイカを機にようやく自由に撮影ができるようになった彼の代表作だ。一方、中世グルジアにおいて、トルコによる侵略を阻止するために人柱となった若者の秘密を描いた「スラム砦の伝説」(1984)、グルジアの画家ピロスマニの絵画と〝女優″をコラージュ風に描いた「ピロスマニのアラベスク」(1985)には、数次にわたる投獄と長年の不遇に生きたパラジャーノフの不屈の精神が投影されている。これらの作品は脚本の検閲と表現方法をめぐり、当局との対立を常に抱えながら制作されたもので、彼と同じくミハイル・ロンムに師事したタルコフスキーと対比してみるのもおもしろいだろう。

 初公開の1本「アンドリエーシ」(1954)は、羊飼いの少年アンドリエーシが平和な村を襲う「黒い嵐」と戦う英雄冒険奇譚で、難解さはなく楽しめる。同じく初公開の「石の上の花」(1962)は、現在戦闘地域となっているウクライナのドンバス炭鉱を舞台とした作品。

 一時日本での上映権が切れていた作品も再上映され、パラジャーノフのコアなファンのみならず、ソ連という芸術家にとって厳しい時代を戦い続けた映画監督を再評価できる映画祭だったと思う。

(滝沢)

ユーラシア通信

葉山でウクライナ文化を紹介

ウクライナ文化紹介講座
 7月17日に葉山町福祉文化会館で開催されました「外国文化紹介講座」に参加してきました。今回はウクライナの文化の紹介という事で、ピスクノーワ・オクサーナ先生が講師として招かれました。参加人数ですが、定員に近い60人程が集まっていました。あまり日本で馴染みの無いウクライナがテーマで、しかも平日の日中にこれだけの人数が集まった事に素直に驚きです。ホールにはピスクノーワ先生お手製の衣装が何着も飾られ、華々しい雰囲気に。

ウクライナ文化紹介講座
 講演の内容は、ありきたりな人口や主要な産業の紹介といった内容などでは無く、身近な事柄と伝統文化、ウクライナ語についての興味深いお話でした。お守りの話や民族衣装の話を通して、広くウクライナの魅力を知って欲しいという先生の気持ちが伝わってきます。お話の最後には先生による詩の暗誦があり、会場の殆どの方が、初めて聞いたであろうウクライナ語の響きに、聞き入っていました。質疑応答でも質問が途切れる事無く続き、2時間が早く過ぎてしまった感じがしました。

 あっという間にすべてのプログラムが終わり、参加者全員とピスクノーワ先生での記念写真を。ここでもスタッフと参加者の方もフレンドリーな感じが見受けられ、その後の片付けもスマートでした。講演の内容はもちろんですが、こういった会を開催する側としての手際も勉強に行くつもりで参加しましたので、学ぶ所の大変に多い機会だったと思います。

 最後にこの場をお借りして、この度の講演にご招待いただきました葉山町総務課の方々に、改めてお礼申し上げます。

(文・市井/写真・葉山町役場提供)

投稿歓迎!

 ユーラシア関連記事、写真、本紙に関するご意見・ご感想など歓迎します。記事は1記事800字以内を目安にお願いします。紙面の都合により若干編集する場合、分割して掲載する場合がありますがご了承ください。ペンネームでの掲載・肩書をご希望の場合はお書き添えください。特に記載のない場合はフルネーム(WEB版では苗字のみ)で掲載させていただきます。締切は毎月末になります。投稿はEメール・郵便・FAXのいずれかで。宛先は下記の通りです。

(機関紙編集部)

催し物情報

「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」

新国立美術館にて開催中(9月1日まで)

 オーストラリア国立美術館が所有する約400点の「バレエ・リュス」コスチュームコレクションから、本展は約140点を展示。

 パリで旗揚げされたバレエ団の衣装が、どうしてオーストラリアで保管されているのか、無国籍的な活動を続けた「バレエ・リュス」の運命もさることながら(実際、亡命ロシア人ダンサーの多くが無国籍状態だった)、斬新なデザインと工夫された材料、そしてデザイン画を実現させる細かな手仕事に驚きを感じる作品群だ。

 バクスト、ゴンチャローワ、シャネル、ピカソ、ローランサンといった奇才が余すところなくアイデアを結集させているところも見ものである。

(滝沢)

H. P. Liddell マトリョミンの小さな演奏会Vol.9 ~花とロマンス~

とき:8月31日(日)19:00開場 19:30開演
ところ:名曲喫茶ヴィオロン(阿佐ヶ谷駅徒歩5分)
チャージ:1,000円(コーヒー付)
問合せ:helen.liddell71@gmail.com

歴史・社会

日露領土問題の歴史(15)

日露領土問題の歴史
 1705年ピョートル大帝によって漂流民伝兵衛を教師として開設されたサンクトペテルブルグの日本語学校は1753年に当時の極東開発の拠点で日本人漂流民の住むイルクーツクへ移転した。

 松前藩は1754年国後島に「場所」を開き同島に初めて交易船を派遣した。

 1754年シュパンベルグが『カムチャツカ誌』を著した。この本には千島列島の島々に関する、かなり正確な記述も含まれていた。

 千島列島を調査し、日本への航路を探索する任務を負ったシュパンベルグは、1738年 7月、18mと21mの帆船を建造し3隻の帆船を率いて千島列島を南下2年間に亘って千島列島の調査を行った。

 1759年、松前藩吏、湊覚之進が前年に起こったノシャップアイヌとソウヤアイヌの大闘争調停のため、アッケシに赴いた。その際、彼は上乗役の牧田伴内から、3年前にロシア船がアッケシに来航した事を聞いた。牧田の話では、ロシア船は100人程の乗員の商船のようで、出航の折には大砲を轟かせたとのことだった。湊はこの時、択捉乙名カッコロに会い、千島のロシア人についての情報を得た。

 1778年イルクーツクの商人シャパーリンらがナタリア号で国後島の総乙名ツキノエの案内によりノッカマップ(根室市の東,ロ側資料ではНотокоме)に 6月19日上陸し翌20日日本側役人と面会、松前藩と交易したいと交渉。回答は来年受け取るということで、 6月22日一旦オホーツクに帰り報告。その年ナタリア号でウルップ島に戻り越冬。1779年に国後島を経て6月24日ノッカマップに到着したが、松前藩側 が現われないので 8月まで待ったがしびれを切らし8月25日アッケシに入港した。松前藩役人は 4月29日(和暦)松前を出たが経由地の佐井で天候が悪化、長期に足止めされ漸く9月2日アッケシ到着した.藩の回答は「国策により通商はできない、長崎に行くように」との事 であった。交渉の様子が幕府に報告されたのは1785年であった。

~続く~

(柴田)