ロシア極東ハバロフスクから横浜へ
4月1日~5日、対外友好協会「すずらんの会」日本愛好家メンバー6名来訪
4月2日(火)
旅行団2日目、体調を崩したゾーヤさんは急遽柴田さんと病院へ向かい、私と大塚さん、染谷さん、まいちゃん(慶応大の学生)、それに旅行団5人と市内観光しました。
雨が降っていたので、桜木町から動く歩道~ランドマーク~クイーンズスクエアと屋内を歩いていったのですが、クイーンズクエアでハバロフスクの皆さんが「時間を無駄にしている、どこか他にいこう」と言い出して、そこから近いカップヌードルミュージアムを私が提案しましたが、カップヌードルミュージアムはその日開館しておらず、プランにあった朝鮮の船がある博物館?を大塚さんが提案したのですが、「船には興味ない」とのことで、真っ直ぐ赤レンガへ。さらにそこもあまり見ずに大桟橋へ。
さすがに寒い雨の中ずっと歩き通していたので、何よりもまず暖かいところで休みたかったようで、大桟橋からタクシーでメルパルクへ行き、一息つきました。
そして、「人形の家を見たい」とのことで、メルパルク隣りの人形の家へ。ここは、大好評で、下のお土産ショップでも長いこと買い物していました。
そこから中華街へ向かったのですが、そこもあまり興味ないとのことで、中華街を突っ切ってみなとみらい線の元町・中華街駅に行き、そこから真っ直ぐ協会の方へ戻りました。
日本に何度も来ていらっしゃる方もいたので、現代風の建物&ショッピングモールはあまり興味がなかったのだと思います。
でも、協会での集いはとても楽しんでいらしたようですし、良かったのではないでしょうか。
こういった交流を来年以降も続けていけたら、素晴らしいと思います。
私も久しぶりにロシア人と肌が触れ合う近さで交流し、とても楽しく、また多くの愛を受け取ることができました。
ただ、それには改善しなければならない点もあると思います。まず第一に、ホームステイ受け入れ家庭の負担が大きすぎました。
私は今回、ハバロフスクから客人を受け入れて、初めて極東に興味を持つようになりました。
それまでは、極東よりもやっぱりヨーロッパロシア(ペテルブルグやモスクワ)が好きで、家族もいつかそっちに連れて行きたいと思っていました。でも、今は、機会があるならば、極東への旅行も考えてみたいと思っています。
このように、一度ホームステイを受け入れれば、今度は日本からハバロフスクへ旅行したいと多くの人は考えると思いますし、相互交流は、協会が毎年やっているハバロフスクツアーの活性化にもつながるはずです。
そのためには、もっとステイ受け入れを容易にして、いろいろな家庭がその輪に入る必要があります。
とにかく、場所と場所の交流ではなく、人と人の交流ですから、敷居を低くしてやっていったらいいんじゃないかと思います。それが継続するコツではないかな。
(文・大山/写真・桜井)
4月3日(水) 雨も風もなんのその
4月3日は残念なことに、朝からの雨。おまけに風も強く、予定していたクルーズは早々に中止となりました。
しかし、旅行団のメンバーは元気いっぱい。「雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ」、三溪園を目指しました。三溪園では本牧生まれの本牧育ち、地元の柴田さんが待っていてくれました。他にも、天候にかかわらず6人のスタッフが同行しました。
三溪園では職員の川幡さんが案内を担当してくれました。普段は入れない、原三溪の旧宅まで見学できて、みなさん大満足。雨に足元をぬらしながらも園内を回りました。寒さのためか、熱い抹茶が参加者の体を温めてくれました。また、自ら体験することもできてご満悦の様子でした。昼食は味奈登寿司でのランチ。この店のご主人が美空ひばり後援会の役員だったので、柴田さん・ゾーヤさんは食事の後、そちらの方へ。他のメンバーはお待ちかねの百円ショップへ。伊勢佐木のダイソーは4フロアもあり、みなさん心行くまでの買い物を楽しみました。
関戸は一日だけのおつきあいでしたが、皆さんのパワーに圧倒されました。
(文・関戸/写真・浅野)
4月4日(木)
4月4日、ハバロフスク旅行団は2台の車に分乗して、また随行員は電車で鎌倉に向かい、鶴岡八幡宮の入り口で合流しました。
例年なら、桜が満開の中を歩くはずでしたが、今年は残念ながら、ほとんど葉桜状態の中で歩くことになりました。
八幡宮では、運良く、神式の結婚式を挙げた新郎新婦が、雅楽が流れる中、親族とともに境内を練り歩く行列を見ることが出来、旅行団メンバーは大変感激していました。
この後、小町通に入って、蕎麦屋の「神明丁」で昼食を取る予定でしたが、他団体の予約が先に入っているために、先に高徳寺の大仏のほうに、江ノ電で向かいました。5分ほどで長谷駅に着きましたが、高徳寺までの道は人が多く、またメンバーが途中のお店によったり、アイスクリームを買ったりなどしたので、普段なら10分ほどで着くところが20分ほどかかって、高徳寺に到着しました。
大仏の説明をした後、記念写真をとったり、大仏の中に入ったりなどし、30分ほどすごして、高徳寺を出ました。
その後昼食のために、「神明丁」に向かおうとしましたが、メンバーが日本の伝統的な土産を買いたいとのことで、門前のみやげ物店で買うことになりました。
その後江ノ電で鎌倉に戻り、混雑する小町通をわき目も振らずに歩いて、「神明丁」に着いた時にはもう2時半近くになっていました。
その時間帯になると、さすがに店もすいていて、問題なく席につけて、おいしいそばを食べることが出来ました。2階の席で食べていたのですが、窓際に座っていたメンバーが、ふと下の通りに目をやったとき、知人のロシア人が歩いているのを見て、驚きの声をあげ、ちょっとした騒ぎになりました。このメンバーは、この日、他にも偶然、2人の日本人の知人と出合ったそうです。スケジュールが予定通り進んでいれば、起こらなかった出会いでした。この店には1時間ほどいました。
その後、江の島に行く予定でしたが、旅行団の要望により、小町通をゆっくり歩いて、買い物などをすることになりました。
4時半前に、旅行団メンバーは、車で協会事務所に向かい、次いでランドマークタワーにある、宿泊ホテルのロイヤルパークホテルに入りました。予約した60階の部屋はすばらしく、窓から見える夜景は、大変きれいでした。
午後7時からは、同じくランドマークタワー5階にある、イタリア料理レストラン「MANJA MANJA」で歓送会を行いました。これには、日本人11人が加わって、17人で会食しました。ここは、片側広い窓から夜景が見え、落ち着いた雰囲気でありつつ、時々生演奏がある店でした。この日は、バイオリンとピアノの2重奏でした。
最後にゾーヤさんと理事長がそれぞれ挨拶を行って、歓送会は予定通り9時に終わりました。
(文・田中/写真・浅野、桜井)
ゾーヤさんの感謝状
今回6名で来日したハバロフスク対外友好協会「すずらんの会」会長のゾーヤ・ロイトマンさんから、帰国後に感謝状が届きました。ロシア語と対訳を併せて掲載しますのでご一読ください。
От имени всей нашей делегации позвольте мне выразить Вам большую признательность за тёплый приём.
私たちの代表団を代表して、あなた方の温かい歓迎に大いなる感謝の念を表明することをお許しください。
Вы подготовили для нас интересную и познавательную программу.
あなた方は私たちのために、興味深くそして有益なプログラムを用意してくださいました。
Дали возможность соприкоснуться с бытом японской семьи, почувствовать её радушное гостеприимство.
日本の家族の暮らしに触れ、その温かいおもてなしを感ずる機会を与えてくださいました。
Мы увидели из окон отеля Йокогаму практически с высоты птичьего полёта.
私たちはホテルの窓から実際に横浜の鳥瞰図を見る事が出来ました。
Очень жаль, что Фудзи-сан не захотела нам показаться.
Видно мы её чем-то обидели.
残念なことに、富士山はその姿を見せてくれようとはしませんでした。
私たちの心がけが悪かったのかもしれません。
Надеемся, что когда-нибудь она приоткроет свою завесу и покажет нам свою прекрасную вершину.
私たちは何時か富士山がカーテンを少しばかり開いて、その美しい頂上を見せてくれることを期待しています。
Желаем всем Вам и вашим близким крепкого здоровья, счастья и благополучия.
私はあなたがたとご近親の皆様方の力強いご健康、ご幸福、そしてご繁栄を祈ります。
С уважением,
Зоя Ройтман.
敬 具
ゾーヤ・ロイトマン
(翻訳・写真/柴田)