特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙 「日本とユーラシア」
三保の松原より富士を望む

今月の表紙:三保の松原より富士を望む
(全国総会にて)


行事予定

ロシア大使館探訪


第12回 大自然とハバロフスク市民交流の旅

ハバロフスクのサマーキャンプ

ロシア極東ハバロフスクで市民レベルのふれあいをしてみませんか?
2010年7月28日(水)~8月2日(月)
新潟空港発―ハバロフスク滞在―成田空港着
ホテル・ホームステイコース 164,000円、ダーチャコース 189,000円(予価)

旅行説明会 5月16日(日)14:00~

会場:横浜平和と労働会館5階 参加費:無料
内容:今年度の旅行についての説明、昨年の旅行のビデオ鑑賞等
お申し込み:神奈川県日ユ協会事務局
TEL/FAX 045-201-3714 E-Mail eurask2@hotmail.co.jp

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活動報告

全国総会

全国総会

 日本ユーラシア協会第52回定期総会は、3月20~21日、静岡県・清水の三保の松原で開催されました。神奈川からは、柴田会長、田中事務局長、小野ダリヤ理事、スレイマン理事、木佐森理事長の5名が、代議員として参加しました。20日(土)朝7時、協会事務所に集合、直ちに小型車に4名が乗り込み出発(田中さんは現地直行)。その時すでに、保土ヶ谷バイパスから東名厚木まで、大渋滞が始まっていました。会場の三保園ホテルには11時に到着、なんとか直前理事会に間に合いました。

 総会は、午後2時に開会され、来賓の露日協会のロマネンコさん、キルギス対外友好協会代表、ロシア大使館代表、現地の静岡県副知事、静岡市長から祝辞をいただきました。続いて、資格審査委員長に選出された柴田会長から、総会が成立している旨の報告があり、2008~09年の活動報告、2010~11年の方針、決算報告、予算説明が一括して行われ、午後5時前に第一日目の議事が終了しました。

 夕方6時30分から、歓迎パーティーが催され、ロシア民謡、日本民謡、ダンスなどで大盛り上がり状態でした。

 二日目は、朝9時から各分科会が開かれ、ダリヤさんと木佐森はロシア語教育分科会、柴田さんとスレイマンさんはロシア経済分科会、田中さんは組織・青年分科会に出席しました。午後1時からは、全体会になり、各分科会の報告と全体を一した質疑が行われ、午後2時に、会長、副会長、理事の推薦名簿が選考委員会から発表され、全員の拍手で承認されました。新会長には北海道連の竹原さんが就任することになりました。2時30分に総会が終了し、直ちに第1回理事会が開催されました。同じく選考委員会から、常任理事、理事長、事務局長の新名簿が提示され、あわただしく拍手で承認となりましたが、一般理事には、寝耳に水の理事長、事務局長交代となりました。新理事長には安部前副理事長、事務局長代行には浅野真理事務局員と決まりました。

(木佐森)


三保の松原  富士山

三保の松原  三保の松原

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教室案内

第112期ロシア語教室開講準備中

4月15日より順次開講予定。各種クラス生徒募集中。見学・入学をご希望の方は事前に事務局までお問い合わせ下さい。

お申し込み・お問い合わせ:
TEL/FAX 045-201-3714
メール yokohama-rosiago@hotmail.co.jp
教室ホームページ   教室ブログ


日本語教室 Курсы японского языка 生徒募集中!!

月曜~金曜、10:00~17:00の間、1コマ90分。
基本的には個人レッスン、同レベルで同時期に始める場合はグループレッスンも可。
入学金5,250円(会員は無料)、受講料1回3,000円。
お問合せ先:045-201-3714 (事務局)


ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室 5月新学期スタート!

「バラライカ」クラス生徒、5月開講新学期生徒も同時募集中です。毎月2回、土曜日開講予定。


みなとみらいマトリョミン教室 4月開講!


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組織・財政

組織状況

(2010年3月31日現在)
年初会員数:211名、入会者数:7名、退会者数:11名、3月31日現在会員数:207名。年初比4名減。前年同期比30名減。入会者数より退会者数が多い状況がまだ続いています。
年度末目標数は250名。目標に向かって一日、一日頑張りましょう! 退会者数を念頭に入れると43名の純増は大いなる努力を必要とします。


財政状況

危機の年だった昨年に比べ財政状況は格段に改善され、ほぼ2007年の水準に復帰しました。すべての収入が伸びています。伸び率は一般会計17%、教育事業285%、一般事業38%です。教育事業収入の伸びが著しい。これは2007年の¥970,251を40%も上回っています。一般会計は2007年比では24%減で、これは会員数の減少を反映し、警鐘を鳴らしています。

(S)

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2010/3/31
単位:円
摘 要収 入支 出
一般会計428,0741,238,664
教育事業1,358,447834,956
一般事業859,343453,131
当期剰余金 119,113
合 計2,645,8642,645,864
前年同期(単位:円)2009/3/31
摘 要収 入支 出
一般会計363,6501,793,988
教育事業475,724646,742
一般事業621,420247,169
当期剰余金 ▲1,227,105
合 計1,460,7941,460,794

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政治・経済

 昨年の4月号に私は「数日前にモスコーから帰ってきた友人のイラン人実業家は『柴田さん、ロシアは石油、天然ガスが値下がりし、外国のオイルマネーが引き上げ、設備投資がストップし、経済計画は目茶目茶、商売など危なくてとても出来ないですよ。』と語った。」と書きました。

 その前の1月号には「今回の金融・経済危機の影響はどうか?、西側諸国・日本に比べれば、限定的である。」と予測しました。(協会HP/機関紙/バックナンバー/2009年1月、4月号参照)

 結果はどうだったでしょうか?

▼長期チャート

長期チャート

 2008年のピーク時の20%にまで急落したロシア株のRTS指数は1年後には60%にまで回復しました。

 実生活の面でも2009年にForbesの世界長者番付・億万長者ランキングに載ったロシア人は32名でしたが2010年には62名に回復しています。2007年には87名でした。

http://www.forbes.com/lists/2010/10/billionaires-2010_The-Worlds-Billionaires_Rank.html

 この60%という数字は原油価格(WTI)の動向と符合しています。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4714.html

 原油価格はBRICS諸国などでの需要の増加、OPEC諸国の生産制限、オイルマネー(投機資金)の流入などで当面は上昇が続くでしょう。

 金融危機でロシアから逃避した外国資金もまたロシアに還流しつつありこれもロシア経済への追い風となっています。「プーチンの石油帝国?」は差当り安泰です。

(柴田)


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ユーラシア文化

NHK大河ドラマ「坂の上の雲」について(4)

 日本は占領下の威海衛軍港を、下関条約による返還後、英国が占領することになったことを契機に英国に急接近した。

 当時英国は東洋艦隊を仁川に派遣、九龍半島に99年間の租借権を得、威海衛は「ロシアが旅順港を占領している間」租借という条約を清国と結んでいた。

 揚子江流域を既に抑えていた英国ではあったが当時はボーア戦争でアジアに戦力は割けなかった。

 日露戦争の6年以上も前に“London Times”北京特派員G.E.モリソンは「英国は、日本人に激しい反露感情を焚きつけることを極東政策とすべきである。・・・ロシアはなんとしても抑えるべきだ。・・・そしてそれを日本にやらせるのだ」、「英国は日本を煽り立てて、日露戦争に突入させるべきである・・・英国が当然受け取るべき遺産は現在の揚子江流域だけでなく、東南アジア全体である」と書いた。

 アルゼンチンがイタリアで建造中の最新鋭巡洋艦2隻を英国が仲介して日本に売らせたこと(英国海軍が護衛、日本に回航)、またロシアが買い取ろうとしていたチリの軍艦2隻も英国が買い取り日本に高値で売ったことは良く知られている。英国海軍は海戦術の指導までした。東郷の丁字戦法は1653年のポートランド沖海戦で英国艦隊がオランダ海軍を撃破した時の戦法であった。

 英国は日本の軍事費を戦時国債を買い取る方法で支援した。

 日本政府は、計4回ポンド建外債を発行し、調達総額は戦費の70%に相当する8200万ポンド(4億1千万ドル)になった。当時の公債の金利相場は2%であったが、初期の2回分の金利は6%、後2回は、1905年元旦の旅順陥落、奉天戦勝利、そして日本海海戦勝利を受け、それぞれ3000万ポンドを4.5%の金利で引受けられた。背後で国家間の戦争をけしかけ利益をむさぼる金融資本のやり口は今でも同じである。

 米国は当時、米西戦争とフィリピン領有に忙殺されていたが国債買い付けとロシア艦隊のパナマ運河航行阻止によって英国に協力した。日露戦争の「勝利」は 英、米両国抜きには語れないのである。

(柴田 順吉)


The Story Series

診療所にて(縮約版)

スレイマン・ジャブライロフ

 診療所は、人が大勢居て、その数は従来建築物が受け入れる枠を大いに越え、また少人数の所属スタッフが対応できる枠も更に越えていた。医者や看護婦たちは常に走り回る状態で、スタッフ同士、また患者とぶつかり合ったりしたが、表面上は冷静や礼儀を保っていた。

「さとうさま、受付窓口にお越しください。」
 高音のマイクが小さな待合ホールに響き渡り、耳の遠い患者による効き逃し防止に努めた。
「さとうさま、さとうみちおさま、受付までお越しください。」
 窓口で若い看護婦が呼び出しを繰り返しながら、混雑したホールから見慣れない患者を必死に探し求めた。例のさとう氏は、受付窓口から手が伸びる距離でしか離れておらず、会計順番を待っている患者のために設けられた一列目の掛け椅子に心地良く座っていた。和らいだ表情から今回の診断に満足したことが伺え、本人の思いが健康のテーマから遠のいていた。

 さとう氏から返答を得ず、看護婦はとうとう次の呼び出しに順番を進めた。呼び出し名簿でさとう氏の次だった府川氏は、高齢とは言え、健康で活動的な印象を持つ人物だった。それでも府川氏は診療所に殆ど毎日通い、その行動は当初、スタッフ全員に苛立ち寸前の不可解さを感じさせていたが、数か月経った今となっては府川氏の姿は当然な現象となってしまい、本人の少々の不在ですら医者や看護婦の間で暗黙の心配を起こした。

 今日も府川氏は受付開始時間に来訪、今そわそわと自分の順番を待っていた。毎回呼び出しが始まる直前に、彼は自分の名前を見落とされることを恐れているのか、看護婦が持つ名簿を覗こうと受付カウンターに体を乗揚げ、反対側に倒れ落ちそうになっていた。自分の順番が来たことに気付くと、府川氏は「わしだ」とさわやかにはっきりした声で言い、驚いた看護婦は、呼び出しアナウンスで彼の名前を半分までしか言えなかった。

 一方、廊下に背の高い若い医師の姿があらわれた。彼は以前、さとう氏の診断をしており、後者の連発呼び出しの無回答に心配してでてきた。自分の患者の無事な姿にほっとし、さとう氏に呼び出しの聞き逃しについて耳打ちした。さとう氏はこれに驚き、最初は信じかねそうだったがついに受付窓口に向かった。

 まともに順番を待ち迎えた府川氏にとって、この展開は快くなく納得いかない表情を浮かべた。さとう氏は申し訳なさそうな微笑をもらしながら看護婦に謝り、彼女の念入りな説明に沿って出された用紙の書き込みを始めた。さとう氏に気配りされなかった府川氏は、彼を冷たい表情でじろじろ見ながらときどき舌打ちをし、その音は大勢が見守る厳粛な待合ホールに鳴り響いていた。

 まごつかせるような場面の目撃を避けたく、私は他事を考えようとしたがネジ一杯に巻いたばかりのメトロノームのような府川氏による連打の舌打ちで集中することができなかった。  そこで私は、ここがロシアの診療所だった場合を想像し、出来事の展開を想い描いた。

(次号に続く)

「冬の夕べ」ロシア語版 (日本語版は3月号に掲載)

Зимний вечер

 Вечерний зимний двор в канун Нового года. Сверкающее снежное полотно на фоне тёмно-синей ночи. Оранжевая луна висит низко-низко. Кажется, можно подставить лестницу и достать её с неба. Рельсами во все направления убегают следы детских саней. Ни с чем не сравнимый скрип снега под ногами, бодрящий или успокаивающий в эхо настроению.

 Снег везде. Он накрыл пушистым одеялом ушедшую в глубокую спячку землю. Он на крышах домов, на ветвях деревьев,на плечах и шапках прохожих, на памятниках и машинах, на реках и озёрах. Его тишина хранит мириады звуков. Его цвет отражает мириады оттенков. Таким он был давным-давно. Такой он и сейчас.

 Он уйдет тихо и незаметно, когда всё привыкнет к нему. С ним уйдут неслышимые звуки и невидимые краски. Но когда почувствуешь по нему тоску и захочешь испытать его снова, снег придёт опять, кружа медленным вальсом в хрустящем воздухе, даря свои мелодии и краски тому, кто его ждал и хотел. Станет постелью уставшей земле, радостью и смехом детворе, дорогой влюблённым, надеждой разлучённым. Он будет таким же, как и прежде. Таким, каким был всегда. Мой тёплый и долгожданный, неповторимый и незабываемый снег.

Джабраилов С.
Февраль, 2010 г.


ユーラシア芸能

t.A.T.u.情報

みんな大好き♪ロシア発世界のスーパーアイドル「t.A.T.u.」関係の情報です。(^^)
・音楽情報チャンネル「MUSIC BOX」で、「t.A.T.u.の日」と題し、シングル「Белый плащик」「Снегопады」の秘蔵PVを公開しました。同TVのHPでもご覧戴けます。
http://musicboxtv.ru/t.A.T.u._1.html

・6月に米国で開催されるゲイパレード2010にレーナが出場予定。ソロ活動の最初の場となりそう。


ロシア・トップテン

3月第4週のMTVTOP10をお送りします。新曲の嵐、10曲中6曲がチャートイン!
10位はディスコテーカ・アヴァーリヤがランクイン、PVにV・ブレジネワ(元ヴィアグラ)、A・ザダロージュナヤ、S・ホドチェンコヴァといったブロンド3美女を招待し、陽気なラテン系ヒップホップに合わせてダンス!

続きはブログをご覧下さい

(MOPA)


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何でも掲示板

【声明】チェチェン人難民認定申請者の不認定に関する抗議声明(要約版)

呼びかけ:チェチェン連絡会議

法務大臣 千葉景子 殿
東京入国管理局長 殿

 私たちは、ロシア連邦によるチェチェン共和国に対する軍事侵攻と人権侵害に反対し、平和的解決を求める運動を続けてきた日本の市民です。1991年にロシアからの独立を宣言したチェチェンに対して、ロシアは二度にわたる大規模な軍事侵攻を行い、人口100万人のチェチェンで、20万人以上もの一般市民を殺害してきました。

 3月19日、日本の法務省・入国管理局は、チェチェンから脱出し、日本で難民認定のための申請を行った2人のチェチェン人青年、Bさんと、Aさんに、同時に不認定を通知しました。

 難民の一人、Bさんは、ロシア連邦からカザフスタン共和国に出て、さらに遠い国への脱出の可能性を探り、ついに日本にたどり着きました。Aさんは、日本に来た後、難民認定の手続き中に、ロシア人が起こした窃盗事件に巻き込まれ、それを「幇助」したとして、逮捕されてしまいました。

 Aさんはこの事件について、最初から「まったく身に覚えがない」と、否定しており、支援者は彼の無罪を確信しています。ずさんな通訳、外部との連絡の禁止など、日本の司法当局はさまざまな人権侵害を犯しています。一方、Bさんに手渡された、千葉景子法務大臣名での「通知書」には、次のようにあります。

 1、あなたは、本国において、チェチェン共和国の独立派メンバーとして活動したと申し立てていますが、身柄拘束されたものの3日間で釈放され、その後出国するまでの約4年間、ロシアに滞在していたことなどからすれば、本国政府があなたを難民条約上の迫害対象であったとは認められません。

 2、あなたは、チェチェン人であること及びイスラム教徒であることを理由に迫害を受けるおそれがあると申し立てていますが、ロシア連邦において、そうした迫害の状況は存在しません。

 私たちは反論します。通知書は「約4年間、ロシアに滞在」としていますが、そのほとんどの期間は、ロシアではなく、カザフスタンで過ごしいます。法務省にはカザフスタンとロシアの区別すらついていません。

 そして、これまでチェチェンでは、事実、チェチェン人であるという理由だけで人口の二割にも及ぶ人々が殺されてきたのです。

 さらに、彼が独立派として戦闘に加わった以上、ロシアに戻れば一般市民以上に危険な立場にいることを、この通知書はまったく考慮していません。

 私たちは法務省・入国管理局の決定に抗議し、彼らを難民条約に則って難民認定し、必要な庇護を行うことを、強く求めます。

チェチェン連絡会議 2010年3月23日

署名者
青山正(ピースネット・市民平和基金)、稲垣収(ジャーナリスト・翻訳家)、岩間優希(ジャーナリズム研究者)、大富亮(チェチェン連絡会議)、岡田一男(映像作家・チェチェンの子どもたち日本委員会)、姜信子(作家)、中田考(同志社大学教授)、林克明(ジャーナリスト)、村山敦子(団体非正規職員、ロシア語通訳・翻訳業) ほか、57名の署名


投稿歓迎!

ユーラシア関連の記事なら何でも歓迎します。
字数は読み物なら400字程度(長ければ連載で)、案内なら1行~200字以内でお願いします。
5月号の締切は4月17日(土)です。
郵便・FAX・Eメールの宛先は下記の通り。

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 機関紙編集部
〒231-0062 横浜市中区桜木町3-9 横浜平和と労働会館5階
Fax 045‐201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

(機関紙編集部)


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催し物情報

メイエルホリドの演劇と生涯展 没後70年・復権55年

とき:3月1日(月)~4月28日(水)
10:00~17:00(火・金は19:00まで)
ところ:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 企画展示室Ⅰ(2階)
入場:無料

 フセヴォロド・メイエルホリドが粛清されてから70年の時が過ぎた。55年の名誉回復までの間、彼の演劇と生涯はなかったことにされていた。非業の死-抹殺-復権というプロセスにおいて、彼の名は20世紀の「悲劇」のひとつと結びついていった。

 なぜ、メイエルホリドは粛清の対象になったのか?彼が国家にとって危険な人物だとみなされたからである。彼の演劇の影響力はそれほど大きかったのだ。人々がどれだけその才能に心酔したか、残された書籍や回想録が雄弁にものがたってくれる。

 では、殺されなければならないほどの威力を持っていたメイエルホリドの演劇を現実のものとして想起してみることは、現代のわれわれにとって可能であるだろうか?メイエルホリドの後に残されたものたち-写真・エスキス・テクスト・映像など-は、今もメッセージを発し続けている。これらのメッセージを思考の中にぶち込んで、場面を演じさせてみたら?演劇の小さな展示室に演劇の前線を現出させるのは、来場者の想像力である。

交通:JR山手線、西武新宿線「高田馬場」駅より早大正門行きバス終点 徒歩2分
東京メトロ東西線「早稲田」駅より徒歩7分
都電荒川線「早稲田」駅より徒歩5分


第77回舞台芸術講座 シリーズ・クラシックバレエの魅力(3)

とき:4月10日(土)午後2時開演
ところ:県民ホール
内容:「ユカリューシャが語るロシアバレエとオネーギンの魅力」と題し、東京バレエ団の斎藤友佳理さんが舞踊人生を踏まえながらロシアバレエなどの魅力を講演。
料金:一般1500円、学生(24歳以下)800円。全席自由。未就学児の入場不可。
問い合わせ:同ホールチケットセンター 電話045-662-8866


あうるすぽっとチェーホフフェスティバル2010
チェーホフ誕生150年『チェーホフ短編集1+2』

公演日:4月17日(土)~25日(日) 昼・夜公演あり。詳細はお問い合わせください。
会場:あうるすぽっと(豊島区舞台芸術交流センター)
演出:山崎清介
『チェーホフ短編集1』 マイケル.フレイン翻案「くしゃみ」より 翻訳:小田島恒志
演目:「ドラマ」「外国もの」「熊」「タバコの害悪について」「白鳥の歌」「プロポーズ」
『チェーホフ短編集2』 翻訳:松下裕
演目:「賭け」「物騒な客」ほか
チケット:全席指定 一般前売りとも 5000円、当日学生割引 4000円、チケットぴあ、イープラス、あうるすぽっとで取り扱い 2作品通し券 8000円(華のん企画のみ取り扱い、希望時選択)
主催・問い合わせ:華のん企画 03-5917-4845


ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし

とき:4月24日(土)~6月20日(日)10:00~18:00
休館日:毎月第2、第4水曜日
ところ:東京都庭園美術館
料金:一般1100円、大学生880円、小・中・高校生、65歳以上550円


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中世ロシア興亡史講義

第48回 血塗られた果てしなき戦い

協会サイト内 ロシア興亡史のページ をごらん下さい。

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