2009年4月号(通算570号) バックナンバー |
今月の表紙 ロシア民族楽器「バラライカ」「ドムラ」販売中! |
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行事予定◆ 今年も開催、ロシアの復活祭「パスハ」
2009年4月19日(日)午後3時~6時 ◆ ロシア映画『マルス』DVD上映会「今年1月から隔月で私牧野が個人で発行しておりますロシア映画フリーペーパー「クールトカ」主催で、4月29日にDVDによる上映会をおこないます。上映作品は『マルス』(2004年 96分)という作品です。モスクワから来たボリスがマルスという不思議な町に迷い込んで・・・というお話。英語字幕付での上映ですが、あらすじを詳説した資料を配布します。「いまのロシア映画をもっと観たい」という方はぜひ足をお運びください。」(会員・牧野さんより)
「クールトカ」主催『マルス』DVD上映会 ◆ 横浜外国人墓地ロシア人墓碑調査(第3回)
日程:5月17日(日) 集合場所:横浜外国人墓地 元町門 ◆ 2009年度(第53回)ロシア語能力検定試験
日程: 活動報告◆ 雪国での研修会3月28日(土)~29日(日)に東北・信越・関東ブロック研修会が新潟県湯沢温泉で行われました。神奈川からは柴田理事長・田中事務局長と関戸が参加しました。現在、新潟で教員をしている私にとっては、地元での開催になります。 当日は、横浜で合流し、関戸の車で現地に向かいました。この日はETCでの1000円乗り放題開始の日でもありました。関越自動車道では渋滞も予想されたのですが、それほどではなく、スムーズに行けました。トンネルを抜けても雪はなく、いささかがっかり。 議事は予定通りに午後2時から進行しました。最初に地元新潟支部長の西村香積氏の講演がありました。この講演では、地元新潟とハバロフスクとの交流に、航空運賃が高価なことが大きな障害になっていることが指摘されました。神奈川は10年の長きにわたってハバロフスクへの旅行を行なっています。これはともに解決していかなければならないことと感じました。 次に、これまた地元の新潟大学教授鈴木正美氏の講演があり、映像を交えての現代のロシア美術・音楽についての知られざる話は大変興味深いものとなりました。ロシア美術は極めて高度な洗練されたものであるが、そのために投機対象となったことなどは今回初めて知りました。また、鈴木氏本人が演奏者としてロシアンアーティストと一緒にステージに出演している映像などは大変素晴らしいものでした。 休憩の後の、初日最後の講演は東京ロシア語学院の藻利佳彦氏でした。現在の社会情勢におけるロシア語について、面白く講演していただきました。現在のアナウンサーの話すスピードは70年代の4倍であること。インターネットの発達により、文法規範が乱れ始めていること。英語をそのまま借用している事実。また、ロシア語教育を通じてロシアとの距離を縮めていくことなどを指摘されました。 正直言って、講演はどれもこれも本当にためになり、興味深いものでした。今までの講演は退屈で居眠りをするほどつまらないものが多かったのですが、今回は次は何かと期待し続けました。こういう講演をいつもして欲しいものです。 温泉につかった後は夕食と懇談会。各地域からの自己紹介もあり、2時間があっという間でした。関戸は早起きと運転疲れのためか、部屋に戻ると布団にもぐりこみ、早々といびきを立ててしまいました。 29日は全員参加の討論でした。全国的な高齢化や会員の減少などの根本問題の解決のために、どのように取り組むかについて真剣な議論が交わされました。神奈川は参加した3名全員が発言しました。「各地域の主体的かつ独自の楽しい行事をつくること」「ロシア語教室はどんなに困難な状況であろうとも開催し、特に入門を大切すること」「若手を思い切って登用し、活動の中心にすること」などの意見を発言し、注目されました。 2日間の研修の内容は総括し、全国理事会にて検討することを確認し、閉会となりました。 29日は朝から雪で、やっと雪国に来たということを実感しました。折角なので、雪の中の三国峠を越えて月夜野から関越自動車道に乗り、横浜への帰途に着きました。 (関戸) ◆ 教室宣伝ポスター貼り3月20日(金)は春分の日。この日の午前中は横殴りの雨でしたが、午後は綺麗に晴れ上がりました。 その晴れ間にロシア語教室のポスター貼りを行ないました。事務所で棚田さんと合流。棚田さんはポスター貼りは初めてです。車で、横浜北部をやることにしました。 港北区・緑区・青葉区の3区の公共掲示板に全て貼り出しました。緑区ではJR中山駅前の掲示板が撤去されており、伝える場が一つ減ってしまったのかと残念でなりません。通勤の途中、ふと目にしたポスターで受講を始めた人もいるからです。 今までの経験が活きて、午後だけで終了。このポスターを見て、受講生が増えるのを期待しています。 (関戸) ◆ ロシアを楽しむサークル・サモワールスポット3月21日(土)に第57回目サモワールスポットを開きました。Масленица(バター祭り)にあわせ、ターニャ先生が朝早くからблиныを焼いてきてくれました。お祭りでは春が早く来るよう、作った“冬の人形”を燃やし、солнцеを意味するблинをたくさん(一人20枚とか)食べるそうです。блинとблиныから、今日は名詞の複数形を学びました。また、ロシアでは日本の「お蔭様で。」という軽い感じの言葉でなく、「何何についてお世話になりました」とはっきりさせるそうです。慣用句で使えそうなのは、Это всё благодаря вам.(すべてあなたのお陰です)でしょうか。 軽食はдраники(じゃがいものお焼き)、заливное из рыбы(魚のゼリー寄せ)、свинина,запечённая с грибным соусом(豚肉のオーブン焼き きのこソース添え)でした。 サモワールスポットは、ロシア語学習を基本に、ロシアを楽しむサークルです。「みんなの日本語」というロシア人向け日本語テキストを、1回1ページのペースで学び、予習復習しなくても問題なし。先生が話してくれるロシア語のエピソードやロシアの風習もあわせて「ロシアを楽しむ」ことができます。月1回土曜日午前開催を目安とし、会場は藤沢市内の個人宅です。現在メンバーは8人で、ロシア語の超初心者からベテランさんまで、平均年齢はたぶん60を越えますが、もちろん若い方も大歓迎です。会費は1回1500円から2000円くらい。講師料や軽食材料代、諸経費を当日参加した人数で割って算出します。バリバリロシア語を学習したい方には少し物足りないかもしれませんが、月1回ならできる、ロシア語の響きに月1回でも浸りたい、予習復習まではできないけど・・・みたいな方の参加をお待ちしています。協会事務局を通してご連絡ください。次回予定は4月25日(土)10時30分からです。 教室案内◆ 横浜ロシア語教室 第110期 生徒募集中
詳細はリンク先をご覧下さい。 ◆ 日本語教室 Курсы японского языка ボランティア講師募集中!
月曜~金曜、10:00~17:00の間、1コマ90分(受講生の都合により60分の場合もあり)。基本的には個人レッスン、同レベルで同時期に始める場合はグループレッスンも可。 ◆ みなとみらいマトリョミン教室 4月開講
09年度前期は毎月一回土曜日、4/18、5/23、6/6、7/18、8/22に開講します。 組織・財政◆ 組織状況 (2009年3月末)
年初会員数:230名、入会者数:6名、退会者数:3名、3月末会員数:233名。 ◆ 財政状況 (3月末)
概 況前年同期と対比すると1~3月の財政規模は40%という今までに無い大幅減少となった。 一般会計:収入25%弱の減は主として会員数の減少による。一方支出は大半を固定費が占めるため大幅な減少にはならない。 教育事業:収入は生徒数の激減に伴い62%強の記録的減少となった。前年度は944,665円であった。 一方支出は固定部分が多いので20%弱の減に止まった。 一般事業:収入の減少幅は21%強と最も小さかった。支出は一気に1.53倍に増えたが、このうち約半分は総会方針に従って品切れの多かった“うにべるまーぐ”の商品(バラライカ、ドムラ、マトリョーシカ)を輸入した為である。
<改善の具体策> ロシア語:入門無料公開講座、平日昼の新規講座受講料値下げ、ブログの開設、マスコミへの宣伝強化、ポスター貼りなどが既に実行された。 物品販売:3月中の仕入れ強化によって次第に成果を挙げる見込みである。 次号までにはこれら対策の成果が現れることが期待される。ご期待を乞う! 全体を通じ、最大の問題は事務局体制の強化であるがこれについても、裏づけとなる長期資金手当てを含め、具体的検討と準備が進められている。 当協会も百年に一度と言われる世界経済危機の荒波を乗り越え、百年に一度の大きな前進の基礎を築きましょう。「艱難汝を玉にす。」 (柴田) 今月のお勧め商品◆ ロシア産品「直輸入」奮闘記“うにべるまーぐ”の諸商品はソ連崩壊後、ロシアの経済混乱で輸送も代金決済も信頼しうる手段が無かったので、主として日本の敗戦直後のように[担ぎ屋]方式で仕入れてきました。 しかし、これでは安定した商品の提供が出来ませんので昨年来マトリョーシカのY社、サモワールのS社、バラライカ・ドムラのM社とほぼ半年がかりで粘り強い交渉を続けました。 その結果、アメリカ、ドイツの銀行経由での送金、宅急便での輸送などで合意が成立し、昨年末マトリョーシカ・ピンブローチが1,022個輸入されました。在庫が無くて三回分割出荷、納期遅れ、不良品約3割の混在など有りましたが、何とか伊勢丹百貨店でのクリスマス・セールに間に合いました。 5個あるべきマトリョーシカが脱落し4個しかない!ピンが錆びている!などなど、一筋縄ではいかない。 次に輸入したのがサモワール。 このような無残な荷姿で到着→ 苦情を申し立てたら、「開梱、検査した税関が悪い」というので「ロシアの税関は7リットルのサモワールを5リットル用のカートンに詰め替えるのか?」とこの写真を付けて反論したら「ごめんなさい。今度はちゃんとやります。」と素直なご返事にこちらも素直に安心しました。 その次がバラライカ、ドムラ。ハードケース入りで注文したがナント!、ちゃんとソフトケースに入っている。ロシアでは布のケースをハードケースというとは知らなかった!!! おまけに隙間を埋める梱包材が何も無い。楽器はカートンの中でゴロゴロしている。 これも、この次から改善しますということになった。 [千里の道も、一歩から・・・]である。 相手は海外取引の経験など殆ど無いから、一から根気良く教えるしかない。 (S)
●取扱商品の詳細は協会事務所、または協会主催オンラインショップ「うにべるま~ぐ」でごらん下さい。 何でも掲示板◆ イベント情報▼山之内重美ライブ
当協会会員の歌手・山之内重美さんのライブが毎月横浜で行われています。ロシアの歌、日本の季節の歌、なつかしのシャンソン、カンツォーネ…お聴きになりたい歌も、一緒に歌いたい歌も、どんどんリクエストして下さい!ご一緒に楽しいひとときを過ごしましょう! ▼ウクライナ映画祭2009
4月25日(土)、26日(日) 渋谷アップリンクファクトリー ▼エフゲニー・キーシン ピアノリサイタル 神童から巨匠へ
4月19日(日)、23日(木)、26日(日) 19:00 ▼「米原万里、そしてロシア」展
4/29-5/8 鎌倉神童から巨匠へ
チェチェンの悲劇を訴えた、ロシア語通訳・作家の米原万里さんの回顧展。原稿や愛用品などとともに在りし日の米原さんを偲ぶ。井上ひさしさんらによる講演、シンポジウムも(一部要予約)。 ▼国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア
4月4日(土)~6月7日(日) Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷) ▼川村カオリ チャリティコンサート
20th Anniversary Live 羽化 ▼エイゼンシュテインの冒険~映画モンタージュの発展~
講師:山田和夫 日本におけるエイゼンシュテイン研究の第一人者によるエイゼンシュテイン映画講座。エイゼンシュテインの長・短編含めた全作品を講義、解説参考上映。 ▼銀座大ロシアまつり
E.ウスペンスキー講演会 ▼モスクワこども人形劇場公演「まんまるぱんのワニューシャ」(2幕3場)
6月25日(木)、26日(金)午後3時開演 ◆第45回 具象美術展 作品公募▼原爆被災者救援基金チャリティー 2009年5月10日(日)~16日(土) 10時~18時 (初日14時開場、最終日16時まで) 会場:横浜市民ギャラリー 横浜市中区万代町1‐1 教育文化センター お問い合わせは:045‐303‐3042 笠貫弘子さんまで ◆ 極東放浪記・2009冬3)冬の街・キオスク ハバロフスクには何度か来ているものの、来るたびに新しい発見があるものである。最初に来たのは夏であり、その時は本当に「観光」だったため、自由行動の時間がほとんどなく、また移動も車だったため以外と「街の中」はよくわからなかった。やはり街の真の姿を知るためには地図を入手し、自分の足で歩くことである。しかしハバロフスクは坂が多く、健脚な人でないとかなり大変である。アムールホテルのあるレーニン通りからメインストリートであるムラビヨフ-アムールスキー通り(レーニン広場よりアムール河畔に至る一番賑やかな通り。劇場やデパート、銀行などが多い。)に出るだけでも上り下りが大変である。今回はさらにムラビヨフ-アムールスキー通りの北西側、セリシェフ通りまで足を延ばした。これまではアムールホテルとムラビヨフ-アムールスキー通り周辺ぐらいだったが、少し外れたところを歩くとまた違った光景が見られる。 この通りの特徴は「キオスク」が多いことである。スーパーマーケットやデパートが多いため、雑誌や飲み物を売っているという印象が強いレーニン通りやムラビヨフ-アムールスキー通りのキオスクに比べると本当に果物、野菜など何でも売っており、まるで商店街のようである。例によってあの「ボックス」のような物の中に売り子のおばさまがいて、外の客と売買を行っている様子は「これこそロシア」という光景である。この光景は後世まで残すべきものであり、日本のようにスーパーが出店して商店が壊滅的打撃を受けるということはここではあってほしくないものだと感じた。 少々歩き疲れたのでバスに乗ろうかと思ったが、12ルーブル出すのももったいなかったので結局また歩いて帰った。 (ちなみに2009年現在市内バスはどこまで乗っても12ルーブル) それにしてもキオスクのおばさまたちは1日中(しかも毎日)あの狭い空間に居て疲れないのだろうか、用を足すときはどうしているのかなどいろいろ疑問がわいてきたので機会があれば確かめてみようと思う。 (つづく) (棚田) ◆ 投稿歓迎!
字数は1行~800字程度が目安です。
【原稿送付・持参先】 ロシア芸能◆ t.A.T.u.情報
みんな大好き♪ロシア発世界のスーパーアイドル「t.A.T.u.」関係の情報です。(^^) (MOPA) ◆ РУССКАЯ ДЕСЯТКА (ロシア・トップ10)グリュコーザが1位から大転落して圏外へ。マキシムもビランもクエストピストルズもいなくなっちゃったぞ(泣)。 ヴィアグラのメンバーとして史上最高の6年も中心的役割を果たしてきた、ヴェーラ・ブレジネワの新譜「リュボ-フィ・バリショム・ゴーラヂェ」が初登場6位に。ヴィアグラ時代には、アーニャとナージャの3人で来日公演も果たしました。覚えてますか?ヴィアグラ卒業後、ソロ活動に転向しても昔からのFANに支えられています。この新譜は、今年3月5日公開の映画「リュボ-フィ・バリショム・ゴーラヂェ」のサウンドトラックでもあり、彼女は主役で出演しています。また近年、全ウクライナ慈善基金「ルーチ・ヴェールィ(信頼の光)」を立ち上げ、白血病などの重大な病を持つウクライナの乳幼児を救うために大活動。みんなもHPにアクセスしてご協力を(^^) 第7位には、音楽もお頭もイケてるNoiseMCの「イズ・アクナー」。幼少のころから音楽学校で磨き、近年ではリガライズ、デツル、バンデロスらとコラボして、その才能をロシアヒップホップ界で開花し続けていました。 そして今月第1位には、DJレオニード・ルデンコの新譜「エブリバディ」。2月からじりじり上がってきて奪取しました! 楽曲はハウス系でレオニードは歌わないのですが、彼のエキゾチックテイストな楽曲にプラスして絶妙のミキシング、そしてミリタリーセクシー衣装に身を固めた女の子達がエロ可愛く&エロカッコよく歌って踊ります。PV&音楽は公式HPから視聴できるので、是非!
ヴェーラが立ち上げた慈善基金「Луч веры」の公式HP
1. DJ Leonid Rudenko / Everybody
2. Инфинити/Я не боюсь
3. Serebro / Скажи, не молчи
4. Тимати / Welcome To St.Tropez
5. DJ Грув&Иракли&Гарик DMC B&Батишта /Ты не со мной
6. Вера Брежнева / Любовь в большом городе
7. Noize MC / Из окна
8. Настя Задорожная / Сердце пополам
9.Дискотека Авария/Планета Любовь
10. Сергей Лазарев&Тимати/Lazerboy (MTV、3月29日付) (MOPA) ◆ ユーロヴィジョン09ロシア代表選は白か?黒か?グレーか?(前編)5月16日(日)モスクワで行われるEV09。ロシア代表選(以下、代表選)がR1TVであり、大混戦が繰り広げられた。
■ウクライナ発スキャンダル
■メラーゼの報復
■とんびに油揚げをさらわれる (後編に続く) ユーロヴィジョン ロシア代表の紹介
アナスタシア・プリホーチコ (Анастасия Приходько) (MOPA) ユーラシアスポーツ◆ ソチに向けて~フィギュアスケート男子ジュニア選手たち~数年前より「プルシェンコ2世」と期待されていたアルトゥール・ガチンスキーが、世界ジュニアフィギュアスケート選手権・男子シングルに出場した。プルシェンコを育てたアレクセイ・ミーシンの秘蔵っ子で15才である。フィギュアファンの間では数年前より話題にのぼっていた選手であり、ミーシンの肝いりの選手とあって、その魅力はやはりジャンプである。ここ最近では体の成長などで正確性に欠いているが、独特のルックスも手伝ってか、韓国の観客から相当な声援をもらっていた。 また、同世代で注目したいのが、カザフスタンのデニス・テン選手だ。見かけは日本人かと見間違うほど、完全なアジア人である。スケーティングの良さと表現力が光り、大きな歓声を受けていた。彼の練習拠点は、カザフスタンではなくモスクワ。振り付けはタチアナ・タラソワが担当している。今大会ではキスアンドクライにも並んで座り、彼の演技の出来にも大変喜んでいた。 ガチンスキーとテン、年齢は同じ15才。そして、彼らの演技に一喜一憂するミーシンとタラソワ。かつてのヤグディン、プルシェンコの構図を思い起こさせた。ソルトレイクシティ五輪でのメダル争いは、今なお多くの人々の記憶に残っているだろう。この名伯楽の二人は、互いにペア競技選手として、現役時代からライバル関係にあった。 不仲説も流れるが、共通している点は高難度のジャンプに対するこだわりである。リスクの高いジャンプに対しての評価に、二人は常々言及している。技術面でも常に世界のトップを走ってきたロシアらしいこだわりだ。そしてそれは、フィギュアスケートがスポーツである以上避けては通れない。今大会ではガチンスキー、テンとも最高の出来とは言えなかったが、フリーで巻き返したテンが5位を占めた。 (森 美和) ◆ 大会情報●フィギュアスケート 世界国別対抗戦
4/16(木)~19(日) 会場 東京・代々木第一体育館 ●世界卓球選手権
横浜大会会場:横浜アリーナ(神奈川県横浜市港北区)4/28(火)~5/5(火)
協会サイト「ユーラシアスポーツ」ページもご覧下さい。 最近のロシア・日露関係
∇露の外国人労働者苦境に
∇南サハリン帰属問題でロシアが日本を批判
∇新国立劇場バレエ団モスクワへ
∇リトビネンコ事件の容疑者、ソチ市長選に立候補
∇大統領、若手人材を発掘
∇グルジア、ジョージアに
∇イングーシでテロ続発
∇ロシア、原子力協定に意欲
∇情勢安定化で、チェチェン作戦終了へ (渡辺) 政治・経済◆ ロシアの経済は今…数日前にモスコーから帰ってきた友人のイラン人実業家は「柴田さん、ロシアは石油、天然ガスが値下がりし、外国のオイルマネーが引き上げ、設備投資がストップし、経済計画は目茶目茶、商売など危なくてとても出来ないですよ。」と語った。 2009年2月現在、モスクワの物価はおおよそ:マクドナルドのビッグマック: 62ルーブル/地下鉄(1回券): 22ルーブル/ロシア製ビール(小ビン): 約35ルーブル~/為替相場は:1USD=35.4ルーブル/1EUR=45.6ルーブル/1ルーブル= 約 2.5 円 となっている。 本紙2月号に記したように、去年8月は1ルーブル5円、12月は3.3円であったから2.5円は去年夏の真半分である。この低落傾向は今もまだ続いている。 ロシア株のRTS指数は本年2月には昨年5月の5分の1にまで落ち込んだ。
ロシア RTS指数は、米ドル建てで算出される時価総額加重平均指数。指数はロシア取引 システム (RTS) 上場銘柄で構成される。1995年9月1日を基準日とし、その日の時価総額 を 100 として算出される。
ロシアの外貨準備高は3月20日現在3,853億ドル(約35兆円)である。ドルが下落すれば大きな影響を受ける状態にあるので、アメリカ経済の動向とあわせて予断を許さない。 経済発展省のクレパチ次官は、09年の経済成長率予測を前回発表のマイナス0.2%からマイナス2.2%へ下方修正した。このほか、鉱工業生産はマイナス5.7%からマイナス7.4%に下方修正。また、固定資本への投資は1.7%減から14減%に修正した。石油価格予想は1バレルあたり41ドルに据え置いた。
(柴田) 訃 報◆ 中村会長の死を悼む理事長 柴田順吉 予てより末期がん闘病中の中村平八会長は4月3日、自宅にてご家族、友人の見守る中、安らかに逝去されました。 病気療養中、お見舞いを固辞されていた会長から3月15日、私に「一両日中に是非会いたい。」と連絡があり、翌日お見舞いに訪れたところ、「病気の為、会長の職責を十分果たすことが出来ず、申し訳なかった。役員、会員の皆さんによろしく。」と事実上のお別れの言葉を述べられました。看病に献身された冬子夫人に対する感謝のお言葉もありました。体重わずか30kgほどの誠に痛ましい病状でしたが意識は極めて確りしておられ、協会機関紙、朝日新聞、神奈川新聞などに掲載された県連の活動についてお話をされ、関係者の労をねぎらわれました。私が持参したグルジアワインを、お見舞いに訪れた友人に振舞うよう夫人に指図するなどの気配りもされていました。 その後、役員、職員有志で色紙にお見舞いの寄せ書きをしましたが、お届けする寸前に訃報が齎され、この寄せ書きは仏前に供えられることになりました。 中村先生は1936年、長野県諏訪郡永明村に生まれ、東京外国語大学ロシア語科入学、在学中に宇高基輔教授の「ソヴィエト経済論」を受講、これを契機に東京大学大学院社会科学研究科に進学され、以後、ソヴィエト経済の研究に専念されました。博士課程終了、本州大学、神奈川大学で教鞭をとられ、2001年には立命館大学から経済学博士号を授与されました。著作には単著[発展途上社会主義の研究]、[ソ連邦からロシアへ]のほか多くの共著があります。私より3歳も若い先生が亡くなられたことは非常に残念ですが、現在のような資本主義の諸矛盾をのり超えた真の社会主義、世界平和の実現に向けられた先生の情熱を引き継ぎ、私たちも日本とユーラシア諸国民の相互理解、世界平和を目指すわが協会の草の根の諸活動のために日々着実な努力をかさねたいと考えております。 *** 4/3の夜、メールを開けてみると中村会長の訃報。お加減が悪いと聞き、役員の皆で寄せ書きをして、快癒を願っていたところの知らせであった。 中村先生との思い出は数多い。大学の教壇に立っておられたが、大学教授という肩書きなど関係なく、誰に対しても温かく接してくれた。協会の行事の際の挨拶は、静かな語り口の中に、真実を話す力強さを感じさせるものであった。雪国育ちの芯の強さであろう。 行事の際には、私が演奏するギターの楽譜を私が見やすいようにわざわざ手に取って見せてくれた。人の立場に立ち、相手がしてほしいと思うことをさりげなくしてくださる、そんなやさしい人柄の先生だった。一緒に参加したブロック研修会や全国総会の際には、グラス片手に語り明かした思い出が深い。先生の思い出を胸に、先生が目指していた道を私たちは歩いていこう。 中村先生、長い間本当にお疲れ様でした。 (関戸) 中世ロシア興亡史講義◆ 第36回 モノマフの遺言協会サイト内 ロシア興亡史のページ をごらん下さい。 |
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